皆さん自身やみなさんのお子さんの中に、乳歯の後続歯の永久歯が生えてこないという方はいませんか?

先天欠如歯って?

最近では、永久歯の生えない子供が増えてきているようです。このように、生まれつき歯が足りない、永久歯が生えてこない歯のことを“先天欠如歯”といいます。今回はこの先天欠如歯について詳しくお話しします。

先天欠如歯はなぜ起こる?

みなさんのお口の中の永久歯は親知らずを入れないで28本、乳歯は20本生えてきます。歯のもとのことを歯胚(しはい)といいますが、この歯胚が作られるのはお母さんのおなかの中にいたときです。

先天欠如歯

歯胚の形成

この歯胚が作られないことで、歯が形成されないので歯が足りないということが起きてきます。歯胚が作られるのはだいたい胎生7週頃で、歯が固くなってくるのは4ヶ月頃と言われています。その後、生後数か月でだんだん乳歯が生えそろってきます。

先天欠如歯の原因

先天欠如となるにはなにか原因があるのでしょうか?

また、先天欠如となってしまったときのデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。先天欠如歯の原因はわかっていません。遺伝的要因、妊娠中の食生活、薬の副作用などが原因ではないかと考えられていますが、はっきりとはわかりません。

先天欠如歯のデメリット

歯がないまま放置してしまうと、前後の歯が倒れてきて歯並びが悪くなってしまったり、噛み合わせもだんだんずれてきてしまいます。

先天欠如歯の治療法

では、歯が足りない場合の治療法にはどのようなものがあるのでしょうか?

先天欠如を補う方法

治療の方法

ブリッジ

先天欠如歯の両サイドの歯を土台にしてブリッジを入れることが可能です。治療期間は比較的短い期間で終わることができます。

入れ歯

入れ歯と言っても、よくテレビなどでみかける全体的な入れ歯ではなく、欠如した歯の部分だけを補う部分入れ歯です。しかし、インプラントやブリッジと比べると食事中などの噛む力が弱くなってしまうという欠点があります。

インプラント

インプラントは欠如した部分に人工的な歯根を埋め込む治療です。知っている方も多いと思いますが、インプラントの治療は保険が効きません。そのため、ブリッジやインプラントと比べると費用が高くなります。しかし、メリットとしてはしっかり噛めるという点があります。

矯正治療

そのほかにも矯正治療があります。

矯正治療では、顎や歯に矯正器具などで力をかけ、欠如したスペースをなくして、歯並びを整える治療です。しかし、これも皆さんが知っているように保険が効きません。審美的な面を考えるとインプラントや矯正治療をしてみるのも良いと思います。

気になる方は気軽に相談を!

乳歯の下に永久歯があるかどうかはレントゲンで確認することができます。

気になる方は一度歯科医院で相談してみてください。