皆さんが食事をするとき甘い・苦い・すっぱいなど味を伝えてくれる体の一部である舌。今回は舌の色からわかる体の関係や舌の病気について詳しくお話しします。

舌を指差す女性

舌を鏡でじっくり観察したことはありますか?

鏡で舌を観察してみると、きれいなピンク色だったり、なんだか白っぽかったり、まれに黒くなっているひともいるかもしれません。これは、舌苔という歯の汚れや黒毛舌という症状かもしれません。

舌に色がつく原因は?

まず、舌全体が白っぽくなっている人の場合、

  • 体の免疫力が落ちている
  • ストレスや疲労が溜まっている
    のかもしれません。

その場合、免疫力が落ちることで他の病気にもかかりやすくなるので、しっかりとした睡眠、栄養のとれる食事、適度な運動をこころがけましょう。

舌が黒い?!

舌が白くなる以外にも鏡をみると舌が黒く、毛が生えているようだ!とびっくりされ方もいるのではないでしょうか。これは黒毛舌といって、舌の乳頭部が成長し毛が生えているように見える状態です。原因は抗生物質やステロイドの長期服用などで起こるといわれています。

要介護者の舌が全体的に汚れている…これって何?

お家などで介護をしている人は歯磨きを手伝うときに舌が全体的に汚れているのを見たことがあると思います。これを舌苔といいます。舌苔とは舌につく細菌や食べかすなどの汚れの塊です。舌苔はみなさんのお口の中にも存在します。舌苔がついていることで、口臭の原因や、味覚が悪くなる原因となります。歯磨きだけでなく舌もきれいに磨くようにしましょう。

舌の状態=体の状態?

舌の状態を知ることは体の状態を知ることにつながりますじっくり舌を観察してみると体の状態を知るヒントになるといわれています。自分の舌を観察することで病気を事前に防ぐこともできるかもしれません。毎日歯磨きの時に自分の舌の色、形などを確認してみるのも良いでしょう。

健康な舌とは

では健康な舌とはどのようなものなのでしょうか。健康な舌の色はピンク色や淡い赤色と言われています。また、うっすらと白く舌苔があります。舌を出してみると先端がぴくぴく震える人は神経の疲れからきている可能性がありますので、しっかり休息をとってください。

色がついている場合はどこかが不調である可能性があります。さきほど健康な舌はうっすらと舌苔がついているとお話ししましたが、舌苔がべったり厚くついていると胃腸の病気、黄色い舌苔がついていると体に熱がこもっている、食生活がみだれているなどといわれています。そのほかにも舌の色が薄い場合は貧血などの不調も疑われます。このように舌をみるだけでさまざまな体の状態を知ることができます。