有賀歯科医院 ニュースレター No.21

春の陽気が待ち遠しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
有賀歯科医院に来院されているみなさんに、ニュースレターを通じてより健康への関心が高まり、良い刺激となれば嬉しいかぎりです。
今後も頑張って作っていきますので、是非楽しみにしていてください。

お口が乾く、お口の中がネバネバする、舌がヒリヒリする・・・
そんな症状が気になっていませんか?
お口の乾燥感の原因のひとつとして、唾液分泌量の低下があげられます。 今回は、唾液の役割の大切さと、唾液量をアップさせるケアについてご紹介します。

唾液が減るとどうなるでしょうか?

お口の乾燥サイン

お口の乾燥サイン

唾液が減ると・・・

慢性的に口が乾く「ドライマウス」によって、いろいろなトラブルが引き起こされます。

・むし歯や歯周病のリスクが高くなる

唾液の量が減ると、お口の中の洗浄作用が少なくなり、いつまでも食べ物がお口の中にとどまってしまいます。
また、飲食物によってお口の中の酸性度が高まり、歯のエナメル質が溶け始めてしまいます。

・味覚障害を起こすことがある

・口臭が強くなることがある

・口腔カンジダ症が起こることがある
唾液に含まれる抗菌物質や歯を保護する成分が形成されにくくなることで、お口の中が菌に弱い環境になってしまいます。

・入れ歯がはずれやすくなる

どうして唾液が減るのでしょうか

唾液は唾液線でつくられます。血液を材料として、自律神経が唾液が作られる量を調節しています。
唾液の減少には様々な原因があり、唾液線がいたんでいたり、自律神経のバランスが乱れていたり、血液がうまく運べていなかったりといったことなどがあります。
原因の特定には、唾液量の測定、唾液線の画像検査、血液検査など様々な検査が必要です。

【当院で行っている唾液検査の一例】

唾液検査の一例

唾液が少なくなりやすい方とは

お口の乾燥を感じる患者さんには女性が圧倒的に多く、年代別に見ると50歳代から急激に増加します。

女性は45~55歳頃に女性ホルモンが低下するため、更年期を迎えます。

この女性ホルモンの低下がお口の乾燥感と関係しているといわれています。

また、高齢になると高血圧などの全身的な病気を持つ方が増えてきます。その治療薬の副作用や、 糖尿病・甲状腺機能疾患などの病気そのものの影響でお口の乾燥を感じることも多くあります。

さらに、最近では若い方にも、仕事や受験勉強などのストレスが原因でお口の乾燥がみられるように なっています。

ストレスがかかると交感神経が働き、唾液腺からネバネバした唾液が分泌されることも関係しています。

唾液量をアップさせるには

保湿ジェル

お口の乾燥の治療には、保湿ジェルを使用していただいたり、医科で唾液の分泌を治療する薬や漢方薬を処方してもらうこともできます。
その他にも、日常生活において患者さん自身でケアを行うことで、唾液腺のはたらきをある程度良くすることができます。

  • 食べ物をよく噛んで食べる
  • 唾液の分泌をよくするような食品を積極的に食べる(梅干し・レモン・酢の物など) 刺激性のある香辛料などは避ける
  • キシリトール入りガムをよく噛む
  • 唾液腺マッサージ

マッサージ

マッサージ

定期検診でお口の環境改善

梅ドライマウスがあると、むし歯や歯周病が悪化したり、口内炎ができやすかったりしますので、 定期的なクリーニングやブラッシング方法の確認を受けることが大切です。
また、治療の時に唇やお口の中が乾いてつらい時は、保湿クリームをつけるなど配慮しますので、 スタッフに遠慮なくお申し出ください。

✡ご希望の方は唾液検査もいたします。