寒さが本格的になってきましたが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。
有賀歯科医院に来院されているみなさんに、ニュースレターを通じてより健康への関心が高まり、良い刺激となれば嬉しいかぎりです。今後も頑張って作っていきますので、是非楽しみにしていてください。
今回のテーマは
『奥歯がないと病気になりやすい?!』
です。
奥歯がないと、しっかり噛めないために苦手な食材が増えてきます。
治療をしないで奥歯のないままでいると、自分では意識していないのに、いつの間にか食の好みが変わって、煮込んだうどんとか、噛まずに流しこめるラーメン、カレー、ふわふわの菓子パンなど、糖質過多の食事になって、糖の摂取量が増えてしまいます。
あなたの内臓脂肪や血糖値がなかなか減らないのは、もしかしてよく噛めないお口に原因があるのかもしれません。
また、奥歯がないと食べ物が噛みづらいだけでなく、咀嚼した食べ物が飲みにくくなります(嚥下しにくくなります)。
その結果、むせたり、咳きこんだりして、食べ物が気管や肺の方に入って誤嚥性肺炎にもなりやすくなります。
さらに、奥歯に歯がないとどうしても無意識に前歯の方で噛むようになり、前歯に負担がかかり、だんだん前歯が前に出てきてしまいます(いわゆる出っ歯になってきます)。
歯科治療で噛めるお口に回復し、今の食生活を見直して、病気の発症や重症化を未然に防いでいきましょう!
1.奥歯の欠如は肥満と病気のもと!
奥歯のあるなしで噛む機能はどう変わる?(竹内博朗「平成28年度採択文科省科研費基盤研究C」より)
2.奥歯がないと筋肉量と筋力が低下する!
奥歯がないと次第に食べにくくなるもの、その代表格は「肉と野菜」です。
奥歯がなくて噛めない状態は、本来とても強いストレスを生みます。
その結果、ストレスを感じずに食べられる軟らかい食事を自然と好むようになり、糖質過多、低タンパク質、低ビタミン、低ミネラルに陥ってしまう人はとても多いのです。
肉だけでなく、魚、卵、乳製品などの動物性タンパク質と、豆腐、納豆などの豆類の植物性タンパク質をバランスよく食べることは、筋肉量を増やすのに欠かせません。
ただし、この筋肉量を維持するには、野菜に含まれるビタミンやミネラルが必要不可欠になります。
たとえば、
というように、野菜が足りないと筋肉を維持できにくくなるのです。
このように、タンパク質と野菜の摂取不足によって筋肉がやせはじめ、つまずきや転倒の原因になったり、持病の悪化と体力の低下というダブルパンチになってしまいます。
そうならないように、奥に歯がない場合は入れ歯やインプラントを入れて噛めるようにしたり、むし歯や歯周病がある場合はきちんと治すようにして、できるだけ左右バランスよく噛めるようにしましょう!