有賀歯科医院は「歯の健康は全身の健康のもと」と考え、患者さんと長くお付き合いができる、親切で安心な歯科医療を目指しています。
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予防できる?歯肉炎!

歯肉炎とは

歯肉炎とは、歯周病の初期段階(軽度歯周炎)のことを言います。
ほとんどの場合歯周ポケットの深さが3mm以内で、歯槽骨の破壊が起こっていない状態の場合は完治します。
しかし、プラークや歯石がたまり歯肉に炎症が起こり、赤く腫れたり、出血する状態が続くと、中等度歯周病に進行していきます。

1.症状

健康な人の歯周ポケットはだいたい0.5~2mmくらいで、歯肉は引き締まった三角形をしています。
しかし、歯肉炎になってしまうと、歯周ポケットの深さは、3~5mm程度まで進み、歯肉は赤く、ぶよぶよしてきます。
痛みもほとんどないですし、歯周病と違って歯はぐらぐらしません。

2.種類

・単純性歯肉炎
プラークが原因の最も多い歯肉炎。

・複雑性歯肉炎
全身性因子や特殊因子が関係している歯肉炎。
てんかんや狭心症の薬の副作用による歯肉炎などもあります。

・急性ヘルペス性歯肉炎
口の中に水泡ができ、びらんになります。
熱が出たり、リンパ節が腫れたりします。
乳幼児に多い歯肉炎でしたが、成人にも見られるようになりました。

・妊娠性歯肉炎
妊娠中は女性ホルモンの影響で虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
歯肉から出る歯肉溝浸出液という液体と女性ホルモンが混ざって細菌の繁殖を助けます。
そのため、歯茎が腫れたり、出血しやすくなります。
特に妊娠2~3ヶ月あたりからかかりやすくなります。

・慢性剥離性歯肉炎
女性に多く、ストレスや免疫力の低下が考えられます。
歯肉の上皮がはがれ、びらんを形成し、痛みを伴う歯肉炎です。

・急性壊死性潰瘍性歯肉炎
ストレスや栄養失調、口の中の衛生状態などが原因と考えられる歯肉炎で、急に口の中の細菌が繁殖し、歯茎が炎症を起こして痛み、炎症部分の黒ずみや、口内炎の合併ができる歯肉炎です。

3.治療法

治療法として挙げられるのは、プラークコントロールです。
初期の歯周病(歯肉炎)はブラッシングだけで回復できるので正しいブラッシングと生活をして改善するようにしましょう。

4.予防法

予防法として挙げられるのはやはりブラッシングです。
歯茎をマッサージしてあげるように、お口の中全体を磨いてあげて下さい。
特に、歯と歯茎の境目、歯と歯の間、歯並びの良くない部分などは汚れがたまりやすいので細かく磨いてあげましょう!

歯肉炎は一度治ってもまた再発することがあります。
再発しない為にも、お口の中をよく観察し、自分にあったブラッシングを行って健康な歯と歯茎を作っていきましょう。

歯肉炎についてはこちら

オーラルケア商品だけで歯周病は改善しますか

オーラルケア商品

どうしても歯医者に通う時間のない方や歯医者嫌いの方々に、洗口剤やオーラルケア商品の歯周病改善効果についてご説明します。

オーラルケア商品の効果は?

歯ブラシと歯磨き粉時々患者さんから歯周病予防のオーラルケア商品や洗口剤だけで歯周病は治りますか、と聞かれることがあります。その中でも、ちょっと返答に困るのが、「歯周病予防を謳っているものと、歯周病の症状を改善するものは違いがありますか、どっちが良いですか」というご質問です。

改善の違い

結論から言いますと、歯周病の程度にもよりますが、改善効果は現れますが予防とか改善という言葉とは少し違います。たしかに「改善」には違いないのですが、患者さんが求めている「改善」と、これらの商品によってもたらされる「改善」には差があるようです。

改善可能は歯肉炎から初期歯周病

一般的には歯肉炎や歯周病と総称されていますが、極初期の歯肉炎から、グラグラで、今にも歯が抜けそうな重症の歯周病までいろいろで、歯周病の予防を謳い文句にしている商品で「改善」が可能なのは歯肉炎から初期の歯周病位までと考えていいでしょう。

バイオフィルムの弱体化

一般的にこういった商品の効能は、殺菌作用やバイオフィルムと呼ばれる最近の固まった薄い膜を柔らかくしたり、弱めたりすることが目的です。

そして、これらの弱った細菌やバイオフィルムは、機械的に歯ブラシや超音波ブラシなどでこすり取らなければ意味がありません。

まずは歯科医院へ

まず、歯科医院でちゃんと診断を受け、毎日の歯ブラシの補助的にもこういった商品の使用をお勧めします。

汚れた部分を知ること

また、ご自分で歯垢(プラーク)の検知腋を使って、じっさいに細菌のこびりついている部分を染め出したりすることも大切です。軽度のものも含めると、30代の日本人の80%以上が歯周病と言われていますが、それだけ十分な口腔内ケアができていないということの証明でもあります。きれい好きな日本人ですから、オーラルケア商品は良く売れているのですが、この結果を見ると「改善」の程度はけっして高くないようですね。

さまざまな方法が

そうはいっても、やはり「何とか歯医者さんに行かずに、自力で予防をしたい」という人には、イソジンうがい薬などのヨード入りの含嗽剤とウォーターピックの併用や、フッ素入り歯磨きと超音波ブラシの併用などもお勧めの方法です。

逆に、歯磨き剤の多用は刷掃時間が短くなる傾向がありますので、ごく少量の使用をお勧めします。

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