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有賀歯科医院 ニュースレター №4

有賀歯科医院 ニュースレター №4

2013.7.16発行
ひまわり相変わらず暑い日が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

この時期は慣れない暑さで眠れなかったり、体が疲れやすくなります。適切な暑さ対策と十分な栄養・睡眠で本格的な夏を乗り切る準備をしましょう。

今年も注意!熱中症~7月は熱中症予防強化週間

■熱中症とはどんなもの?

私たちは暑いときや運動したときには、体温が上がります。

その際に、体温を調整する反応として、血管を広げ皮膚に血液を集めたり、汗をかくことで熱を外に放出しています。この機能がうまく働かないと熱の産生と放出のバランスが崩れ、熱が体内にこもってしまいます。

このような状態が熱中症です。

熱中症は小さな子供や高齢者、有病者が特になりやすく、重症になると死に至る恐れもあります。

熱中症の分類

■熱中症予防にできることは?

熱中症は予防法を知っていれば防ぐことができます。 熱中症を防ぐためには、日常生活の中で以下のことに気をつけましょう。

1.暑さを避ける

日陰を選んで歩いたり、日傘や帽子をかぶるようにしましょう。
屋内では扇風機やエアコンを使ったり(設定温度28℃以下、湿度60%以下)、すだれやカーテンで直射日光を防ぎましょう。

2.服装を工夫する

えり元はなるべく緩め、熱気や汗が出ていきやすいようにしましょう。汗を吸収する素材の服を選び、黒系の衣類は熱を吸収し暑くなるので、なるべく避けましょう。 

3.こまめに水分補給する

水や麦茶がおすすめです。スポーツドリンクは飲みすぎると体によくないので、注意しましょう。 

4.急に暑くなる日に注意する

体が暑さに慣れていないときは、暑い日に熱中症が起こりやすくなります。 

5.暑さに備えた体づくりをする

日頃からウォーキングなどで汗をかく習慣を身につけておくと、夏の暑さに対応しやすくなります。 

6.体調を考慮する

熱中症の発生には、その日の体調が影響します。前の晩に深酒をしたり、朝食を抜いた状態で暑い環境に行くのはやめましょう。風邪をひいている人やひどい下痢をしている人、肥満の人や心肺機能が低下している人などは注意が必要です。

■熱中症の人を見かけたら?

  • すぐに日陰やクーラーのきいた涼しい場所に移しましょう。
  • 衣服をゆるめたり、体に水をかけたり、ぬれタオルをあてて扇いだりして、体から熱を放出させましょう。
  • 冷たいを与え、沢山汗をかいた場合にはスポーツドリンクや塩あめなどで塩分を補給しましょう。
  • 自分の力で水分摂取ができない、意識障害のある場合には すぐに病院へ搬送しましょう。

よく噛むことは「脳」にいい刺激!!

食べることは生きることです。

私たちが生きるためにはエネルギーが必要です。

そして、植物のように光合成ができない私たちは、「噛んで食べる」ことでしかエネルギーを得ることができません。

その噛んで得たエネルギーのうち、20%は脳で消費されています。人の脳の重さは1.2kgほどですが、エネルギー消費量はとても多いのです。しかも、脳がエネルギーとして使えるのは、ほぼブドウ糖だけですが、脳はブドウ糖を蓄えておくことができないので、常に補給する必要があります。

脳を働かせるためには、噛んで食べることが ≪絶対に≫ 必要です。

そして、噛むことが認知症予防につながることもわかっています。

もちろん、噛むことは脳にいいだけではありません。噛むことによって、満腹中枢が刺激されると食べすぎを防ぎ、脂肪も燃焼されやすくなるので、メタボリックシンドローム、つまり肥満の予防にもなります。

よく噛むことで唾液の分泌が促進されれば、消化・吸収を助け、窒息死も防ぐことができます。

そして、なによりも、しっかり噛める人はそうでない人と比べると、健康で過ごせる時間(健康余命)が長いのです。

このように、「噛む」ということは体によい刺激を与えることであり、健康を保つ秘訣の1つであるともいえます。現代人は軟らかい食品を好み、あまり噛まずに飲み込んでしまう人が多いようですが、これを読んでいただいたみなさんには、この習慣がいかに残念なことかおわかりいただけたかと思います。

さあ、今日から!まずはひと口30回を目標によく噛むことを心掛けましょう。そして、左右の歯で均等に、ゆっくりと味わい、五感で楽しむ食べ方を身につけましょう。 もし左右の歯で均等に噛めないようであれば、歯の治療が必要ですよ! おいしいと感じながら食べることが、元気に生きるエネルギーになります。

みなさんが健康でいてくださることが、私たちの喜びであり、願いです☆☆☆

歯周病の治療はどのようにするのですか? PART3

前回は軽度の歯周病を治すために、スケーリング(クリーニング)のお話をしました。

今回は中程度の歯周病治療について説明します。

まず、中程度の歯周病になると、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間にできるすき間)が、5mm~7mmぐらいと深くなり、歯を支えている骨が、より溶けてきます。

それによって歯ぐきも出血したり、腫れることも増え、歯も以前より病的に動いてきます。

この場合は、ルート・プレーニング(ルートとは歯の根っこ、プレーニングは滑沢になめらかにすること)という治療法によって、歯ぐきの中に隠れている歯の根っこに付いた歯石や汚染物質、バイ菌を専用の器具によって除去していきます。

これによって歯の根っこはツルツルになるので、バイ菌が付きにくくなって、歯ぐきも引き締まり、歯を支えている骨もしっかりしてきます

もちろん治療の後も、適切なブラッシングと定期的なスケーリング(クリーニング)によって、良い状態を維持できるよう、

あなたと一緒に大切な歯を守っていきましょう!

次回は、重度の歯周病治療 ○○○○編です。

ルート・プレーニング

日本臨床歯周病学会に行ってきました

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