有賀歯科医院は「歯の健康は全身の健康のもと」と考え、患者さんと長くお付き合いができる、親切で安心な歯科医療を目指しています。
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プラークのことを詳しく知ろう!

お口は細菌の住みか

みなさんの体の中で一番多くの種類の細菌が存在している場所はどこだと思いますか?

それはお口の中です。

生きた細菌のかたまりプラーク

お口の中の病気には、むし歯や口臭、歯周病などがあります。そのトラブルの原因となるのがみなさんもよく耳にするプラーク(歯垢)です。

プラークは歯の表面に付着した黄白色をした粘着性の物体のことで、生きた細菌のかたまりです。1mgのプラークの中にはおよそ1億個もの細菌がいるといわれています。

プラークの中には歯周病菌や、むし歯の原因になるミュータンス菌などが存在しており、さまざまなトラブルの原因となります。

プラークについて(wikipediaより)

プラークは粘着性があるため、うがいだけでは除去することはできません。

歯磨きをしても、磨き残しがあると、プラークが付着したままの状態となるので、口の中は危険な状態にさらされることになります。

磨き残しがある場所

では、プラークを除去するにはどうしたらよいのでしょうか。

お口の中の環境は一人一人それぞれ違います。

そのため、歯磨きもその人に合わせた方法で行うことがプラークの除去に有効です。

とくに歯ブラシの毛先が届きにくく、磨き残しがあるところは、

1.奥歯の噛みあわせ部分(咬合面)

2.歯と歯の間(隣接面)

3.歯と歯ぐきの境目(歯頸部)

また、毎日の歯磨きで自然にクセがついてしまうと、常に磨き残しのある場所を作ってしまいます。

歯科医院で定期健診を

そのため、歯科医院での定期検診などで磨き残しの確認(歯垢染色液剤によって簡単に調べることが可能)や、歯の状態に合わせたプラークの落とし方を歯科医師や歯科衛生士などの専門家から指導を受けて適切な歯磨きをするようにしましょう。

強く磨いてもダメ

歯磨きをするときに、歯ブラシをただあてて磨くだけでは十分にプラークを落とすことはできません。

歯ブラシの使い方にも気をつけましょう。基本的に歯ブラシをあてるときは軽い力で磨きます。歯ブラシで歯を強く磨いたからといってプラークが落ちるわけではありません。

強く磨くことで歯ぐきを傷つけてしまうこともあります。わかりやすいやり方は、歯ブラシを鉛筆持ちで持って磨くことです。この持ち方をすることで過度の力は加わりません。

細かく磨くことがコツ

また、歯ブラシの毛先は歯面にきちんとあたるようにして1本ずつ細かく磨くようにしましょう。

歯磨きをする際に、歯ブラシとともに歯間ブラシやデンタルフロスを使用することも、プラーク除去には大変効果的です。

大切なことは、毎食後歯磨きをする習慣を身に付けることです。

また、歯科医院で定期的に健診を受けるようにしましょう!

大切!仕上げ磨き!

遊び感覚でトレーニング

小さなお子さんが、スプーンやフォークを使って食事が出来るようになったらぜひ、歯ブラシを持たせてあげてください。
遊び感覚でいいので自分自身でお口の中を磨くトレーニングをすることが大切です。
また、お子さんが自分の歯を磨くという行動が自立の第一歩だと思いませんか?

保護者の仕上げ磨き

もちろん、お子さん自身で歯磨きをしただけでは、うまくプラークを取り除くことも難しいと思いますし、磨き残しもあるとおもいます。
しかし、保護者の方が、最初から最後まで磨いてあげたのでは、お子さんの歯磨きの習慣が身につかなくなってしまいます。
そのため、まずはお子さん自身で歯磨きをしてもらい、最後に保護者の方の仕上げ磨きが欠かせません。

ここで、仕上げ磨きのポイントを説明します。

1.体勢

仕上げ磨きをするときは、お子さんの口の中が全体的によく見える体勢で行って下さい。
簡単に言うと、歯医者さんで診療椅子の上で寝た状態のことです。
お家に診療の椅子などありませんから、例えば、お子さんの頭を保護者の膝の上に乗せて固定してみると、お口の中全体が良く見えて、しっかり確認しながら磨くことができます。

2.歯ブラシの持ち方

歯磨きをするとき力を入れれば汚れが落ちると勘違いされている方が多くいます。
そんな方に多く見られる持ち方が、歯ブラシをにぎって磨く持ち方です。
しかし、力が入りすぎてしまうとお子さんが痛くて歯磨きを嫌がってしまったり、歯茎を傷つける原因になります。

正しい持ち方は鉛筆持ちで歯ブラシを持つことです。
鉛筆持ちなら力が入りすぎることが無く、歯ブラシを細かく磨くことができるので理想的な持ち方といえます。

3.動かし方

歯磨きをするときは横に大きく動かすのではなく、細かく動かすようにしましょう。
大きく動かす磨き方をしてしまうと、汚れもあまり落ちませんし、歯茎が傷ついたりします。
横に細かく動かすことで、歯垢(プラーク)もよく取れてきます。
だいたい一箇所磨くのに10回以上を目安に磨くと良いでしょう。

前歯:1本ずつ細かく磨いていきましょう

歯の裏側:歯ブラシを斜めに傾けて、歯と歯茎の間に歯ブラシの毛先が入り込むように磨きます。特に磨き残しの多いところなので丁寧に磨いてあげましょう。

噛み合わせの面:噛み合せの溝の部分は特に虫歯になりやすい場所です。角度を変えたりしながらよく確認して磨きましょう。

褒めることが大切

しかし、仕上げ磨きが完璧でも歯磨き自体を嫌がるお子さんが多いですよね。
そのため、歯磨き、仕上げ磨きができたら、褒めてあげるようにしましょう。

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