有賀歯科医院は「歯の健康は全身の健康のもと」と考え、患者さんと長くお付き合いができる、親切で安心な歯科医療を目指しています。
投稿
  • HOME »
  • 投稿 »
  • 妊娠中

タグ : 妊娠中

歯科診療と妊娠02~妊婦の歯科検診について~

妊娠した時の歯科検診ではどのようなことを診察しているのでしょうか。また、歯科を受診する時期は妊娠何ヶ月ぐらいが良いのでしょうか。詳しくお話しします。

妊婦さん

歯科検診にはどのくらいの時期に行けばいいの?

歯科検診を受ける時期はだいたい安定期に入った妊娠5ヶ月から7ヶ月(16週~28週)と言われています。

妊娠初期はつわりなどがあり体調も不安定、妊娠後期になるとお腹が大きく治療をするにも診療台を倒したりするときに苦しかったりします。

では、歯科検診ではいったいどのようなことを調べるのでしょうか?詳しくお話しします。

歯石がないかや虫歯はないか

お口の清掃状態が悪かったり、お口がきれいな方でも歯石はつきやすいものです。歯石がついていると、歯周病の原因にもなりますので歯石がついていれば除去します。また、つわりなどの影響で胃酸が口腔内に逆流することで虫歯になりやすくなります。

炎症が起きていないかの確認

妊娠中はホルモンバランスが崩れやすくなり歯茎が炎症や出血をしやすくなります。その他にも異常があるところはないかなど細かく見ていきます。

歯科治療することになったら麻酔をしても良いの?

お口の中に虫歯が見つかり歯科治療が必要になったら、妊婦さんは赤ちゃんに影響があるのではないかと不安になると思います。

しかし、歯科で使われる麻酔薬は局所的な麻酔なので、赤ちゃんへの影響はほとんどありません。安心して歯科治療を受けてください。

出産後も受診てください

出産すると育児で忙しく、自分自身のことがおろそかになりがちです。また、睡眠不足などで免疫力が下がっているお母さんも多くいると思います。このように体調を崩しているときに歯茎が腫れたり、出血しやすくなります。

そのため、お子さんを旦那さんや親に預けたり、保育士の在住している歯科医院へ行き、歯科検診を受診してお口の中のトラブルを少しでも減らし、母子ともに健康な口腔内にしましょう。

また、母子健康手帳には妊娠中と産後の歯の状態というページがあります。母子健康手帳を交付されたらお口の健康管理に活用してみてください。

歯科診療と妊娠01~母子手帳を活用しましょう~

妊娠すると市町村から母子健康手帳を受け取ると思います。

母子健康手帳には、妊娠中~出産~出産後の妊婦の健康状態や、アドバイス、出産の重要事項、生まれてきた子供の健康状態などが記載されます。

また、生まれてきた子供の成長記録や予防接種の記録にも使われます。

母子健康手帳

妊娠中も歯科検診をしたほうがいいの?

妊娠をするとお腹の中の赤ちゃんに害があるのではないか、、、と思い虫歯があっても歯医者さんに行かない方がいますが、それは間違いです。

妊産婦歯科検診って?

定期的に行われる妊婦健診では、お口の中の状態までは見てくれませんよね?

そのため、ご自身で歯医者へ行き歯科検診を受けてもらうか、自治体によっては歯科検診費用の助成や、母子手帳を受け取るときに合わせて歯科検診を行ったり、案内を受けることが多いようです。

気になる方は市役所や保健所の方に問い合わせてみてください。

ではどうして妊娠すると歯科検診したほうがよいのでしょうか?

詳しくお話しします。

1.妊娠中に虫歯や歯周病が進む

妊娠中は女性ホルモンが多く分泌されます。このホルモンはお口の中にも影響を及ぼすため、歯周病になりやすくなります。

また、つわりがひどい方などは歯磨きを入れるだけでも気持ち悪いと感じられる方も多くいます。その結果お口の清掃状態が悪く、細菌が増えることで虫歯が悪化したり、歯茎が腫れたりというトラブルにつながります。

2.歯周病の悪化で胎児に影響が!

重度の歯周病になるとお腹の中の胎児にも影響が出てきます。歯周病は歯の周りの組織が細菌感染することで起こります。

この細菌がお母さんの血液を通って子宮内に感染してしまうことで、低体重児出産や、早産の危険性が高まると言われています。

3.口腔内をキレイに保ちましょう

先ほどもお話ししたように、つわりが原因でお口の中の清掃状態が悪かったり、虫歯があるのにそのままにしていると産まれた赤ちゃんに虫歯菌が移ってしまいます。

よく知られているのが、スプーンなどを親子で共有すると唾液の中の虫歯菌が赤ちゃんに移ってしまうというものです。

出産後は育児が忙しく歯医者に行く時間をとるのも難しくなります。

そうならないためにも、赤ちゃんが産まれる前にしっかりと治療しておきましょう。

PAGETOP