有賀歯科医院は「歯の健康は全身の健康のもと」と考え、患者さんと長くお付き合いができる、親切で安心な歯科医療を目指しています。
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歯磨き粉のメリット、デメリット。

毎日行なう歯磨き。
みなさんはどのような歯磨き粉を使用していますか?
最近では、様々な種類の歯磨き粉がお店に並ぶようになりました。

歯磨き粉にはいろいろな種類が

歯磨き粉が使われ始めたのは、4世紀頃のエジプトと言われており、その頃は食塩やミントの葉を使用していたそうです。日本では、平安時代頃から使用されており、塩を焼いたものなどを使っていたそうです。

今のような歯磨き粉を使用し始めたのは、江戸時代からになります。

歯磨き粉や歯を磨く習慣は古くからあるのですね。

次に、歯磨き粉のメリットとデメリットについて考えてみましょう。

歯磨き粉を使用するメリット

歯磨き粉はたくさんの種類があります。中でもおすすめなのが、フッ素が配合されている歯磨き粉です。フッ素はお口の中の細菌の働きを抑え、歯を強くし、虫歯の発生を抑えます。歯磨き粉の成分の「研摩剤」は歯の表面をツルツルにして汚れを落とす役割があります。

歯磨き粉には、歯垢を除去したり、歯石の沈着を防いだり、口臭を予防する役割があります。

歯磨き粉を使用するデメリット

香料で爽快感が得られるので、きちんと磨けていなくても磨けたと思い込んでしまいます。

また、多量に歯磨き粉を使用してしまうと泡だってしまい、適切な場所に毛先が当たりません。泡で口の中がいっぱいになるので歯磨きを行なう時間が短時間になってしまいます。

過度な力で磨くと、歯磨き粉に入っている「研摩剤」で歯の表面を削ってしまい、歯がしみたり、歯肉に刺激が当たると歯肉が下がってしまったり、くさび状欠損などを引き起こしてしまう可能性があります。

歯磨き粉にはたくさんのメリットがありますが、使い方を一歩間違えてしまうと、このようなデメリットもあります。

長時間の磨きすぎには注意

歯磨き粉を使用する時は、たっぷりとブラシの上に歯磨き粉を乗せるのではなく、1センチ弱くらいの少量にしましょう。大きな力で磨いたり、長時間磨きすぎると、歯茎を傷つけたり、歯が削れることもありますので気をつけましょう。

歯磨き粉をたくさん付けてしまう癖があってきちんと歯磨きができない人は、歯磨き粉を付けないで磨いてみてはいかがでしょうか?毛先を意識することができ、しっかりと歯に当たるので磨きやすくなります。ぜひ、試してみて下さい。

歯ブラシの他に補助用具を使いましょう。

みなさんは毎日、歯を磨いていますか?

ほとんどの方が磨いていると答えるでしょう。
歯磨きの他にフロス、歯間ブラシなどの補助的清掃用具を毎日使っている方はどうでしょう?もしかしたらあまり多くはいないかも知れません。
歯ブラシを使う他になぜ補助用具が必要なのでしょうか。

虫歯になりやすい歯は?

虫歯のできやすい所とは、咬み合わせの溝の部分、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目の3ヵ所です。
歯垢や食べカスは目に見える歯の表面や裏側だけでなく歯ブラシがなかなか届きにくい、歯と歯の間にたくさん溜まっていきます。もし、適切な補助用具を使わず毎日、歯と歯の間に食べカスが溜まり続けたらどうなってしまうでしょうか。

毎日のブラッシングが重要

おそらく、その部分から虫歯や歯周病や口臭が引き起こる事が考えられます。毎日のブラッシングとセットでフロスや歯間ブラシを使用する習慣をつけていきましょう。
歯ブラシだけで磨いた場合は約50%程しかプラーク(歯の汚れ)を除去できませんが、そこにフロスなどの補助用具を併用することでプラーク除去率は90%まで上がります。
プラークコントロールは一日一回、プラークを隅々まで取ることを言います。なので、一日一回は補助用具を使うようにしましょう。プラークの細菌は24時間たたないと悪さをしないのでゆっくりと時間の取れる夜の歯磨き時間に補助用具を使った清掃を行うと良いでしょう。

デンタルフロスとは

弾力のある細い線維の束でできている糸を歯の間に入れて線維の束で歯の間の汚れを巻き取るようにして取り除く道具です。
糸だけのタイプとホルダー付きのものと2種類あります。ホルダー付きのものは奥歯に使いやすいので、初心者の方にオススメです。
使い方は事前に歯科医院でレクチャーを受けると良いでしょう。

歯間ブラシとは

歯と歯の間に隙間が大きく開いている場合に有効と言えます。
また、ブリッジ、ブリッジのダミーの歯の所などに使用すると効果的です。
歯間ブラシにはL字に曲がったタイプとストレートタイプがあります。最初は難しく感じますが、慣れれば簡単に行えるようになります。太さも色々ありますので自分に合ったサイズを使いましょう。合わないサイズを使ってしまうと歯や歯ぐきを傷つけることがあります。事前に歯科医院で自分にサイズを選んでもらって正しい指導を受けましょう。

しっかりとしたプラークコントロールを

どちらも鏡を見ながら、ゆっくりと行って適切なプラークコントロールをする習慣をつけて行きたいですね。
歯科医院に行って虫歯を治療しても、自宅でのホームケアがしっかりとしていないとまた再発を起こしてしまいます。健康なお口を保つには、ご自身のご家庭でのホームケアと、歯科医の協力の二人三脚で初めて成り立つと言えるでしょう。
今日から、歯ブラシに他にプラスしてみてはいかがでしょうか?

歯間ブラシについてはこちら→

歯周病治療の費用と健康保険

歯周病は保険外?

時々、「歯周病の治療は保険が利きますか」「歯石除去は保険適用外ですか?」などのご質問を頂くことがあります。
基本的に歯周治療はレーザー治療や特殊な薬を用いた治療を除いて、歯肉を切開して、頑固な歯石を取り除く、あるいは細菌に侵された骨の表面を健康な状態に戻す歯周外科手術に至るまで全て保険適応内となります。

メンテナンスまで保険適用

もちろん歯周治療を自由診療で行っている先生方も大勢おられますが、最近の健康保険制度では歯石除去、歯垢・歯石の掻爬、歯周外科処置、病状が安定した後の定期的なメンテナンスまで保険が適応されます。原則としては保険医指定を受けている場合は、保険医療養担当規則という厳しい法律があり、保険適応の診療を拒否する事は出来ません。

細かな規則もあります

一方では、その療養担当規則同様に、本来は自由裁量である医療行為を、歯石除去は何回まで、使える薬は○○と○○に限る、再発しても一定期間は再治療禁止などの事細かな規則があるのも事実です。そういう規制は患者さんのためにならず、それを理由に歯周治療を自由診療で行っている先生方がおられます。

例えば、一般的な歯周病治療歯は、口の中を上下に二分割して、さらに上顎・下顎を左右の奥歯と前歯の三つのブロックに分けて、合計六分画に分けて治療をします。

この治療は校正中立な立場から見ても、少なくとも一回1万円位が妥当と言うのが歯科医師の大半の意見です。ところが健康保険制度では、わずかに3千円位しか給付されません。この場合、患者さんの窓口負担は千円程度ですので、受診率の向上には役立っています。

窓口負担が高額だと受診しにくい

もし窓口負担が毎回3千円~4千円だったら、「もうちょっと悪くなるまで我慢して、痛みが出たら歯医者に行こう」という患者さんが増えてしまいます。

そうは言っても、歯科医師の大半の意見が、少なくとも一回1万円位が妥当な治療が、保険医療養担当規則に従った場合は3千円では、良心的な先生方ほど歯周治療を自由診療で行いたくなる気持ちもご理解頂ければと思います。

歯科医院によって違います

これらの説明は、あくまでも一般論ですので、歯科医院や地域(都市部と地方)では異なる場合もあります。

実際にご自身が治療を受ける際には、よく説明を聞いてからご判断頂ければ幸いです。

自分に合った歯科医院を

また、「安いから」「高いから」という治療費だけで歯科医院を選択するのではなく、ご自身の健康増進のためのコストパフォーマンスを考慮して、最も適切な歯科医院をご選択頂ければと思います。

歯周病治療に限らず、治療費や治療方法の説明に時間をかけてくれる歯科医院をお勧めします。

歯周病のお話はこちらから⇒

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