有賀歯科医院は「歯の健康は全身の健康のもと」と考え、患者さんと長くお付き合いができる、親切で安心な歯科医療を目指しています。
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歯周病 ~見直そう生活習慣~

生活習慣と歯周病

歯周病は生活習慣病とも言われています。その歯周病の改善の為には、生活習慣の見直しも必然的に必要になってきます。

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1 食生活の改善

食生活の見直しは、歯周病に限らず何らかの病気を抱えている方、また健康な身体を維持、継続する為にも食生活は非常に重要となります。

特に歯周病の原因菌は糖分をエサに増殖していくので、糖分の多い食事は歯周病のリスクが高くなります。また歯周病は糖尿病とも深い関わりがあり、共に悪化させる相互作用があります。

ですから、糖尿病になりやすいような高カロリー、高脂肪、また塩分糖類が多く含まれている食事は避けましょう。この食べ物を食べれば歯周病が治る!といったものはありません。1日3回規則正しく、栄養のバランスのとれた食生活を心がけることが大切です。

2 睡眠とストレス

睡眠は脳を休ませる為に必要不可欠なもので、生命維持の為には大きな役割を果たしています。睡眠不足になると身体の免疫力が落ちます。免疫とは、文字通り「疫(すなわち病気)を免れる」という意味で、私たちの身体はこの免疫のおかげで様々な病気から守られています。

免疫力の低下は細菌感染しやすくなる=歯周病原菌に感染しやすくなる ということになり歯周病のリスクが高くなります。

また睡眠不足はストレスの原因にもなり、身体に様々な悪影響を及ぼします。ストレスも免疫力の低下を招き、さらにストレスによる歯ぎしりや、歯を強く噛む食いしばりが歯周病の進行を早めてしまうこともあります。現代人は忙しい毎日を送っており、睡眠不足になりやすくストレスも溜まりやすいと思いますが、健康な身体を保つ為にも十分な睡眠とストレスを溜め込まないように心がけることが大切です。

3 禁煙

煙草を吸っている人は吸わない人に比べて2~7倍も歯周病になるリスクが高いのです。さらには、煙草を吸うと血行が悪くなり、歯周病を悪化させる原因になります。歯周病を予防し、完治させたいのであれば禁煙は避けて通れない道なのです。

4 適度な運動

運動不足と歯周病はあまり関係のないように思えますが、運動不足だと血行が悪くなります。歯肉を通る血管の血流も悪くなり、衰えた歯肉は歯周病の進行を早めます。また、適度な運動は身体の抵抗力を高めます。ですから間接的に歯周病予防に繋がります。

以上のように生活習慣を改めることにより歯周病を予防する事はもちろん、歯周病治療後の再発や悪化の予防にもなります。生活習慣の見直し、規則正しい生活が健康への第一歩かもしれません。

歯周病とメタボリックシンドロームの関係

メタボリックシンドローム

近年生活習慣病が急増しています。特に問題視されるようになったのはメタボリックシンドロームです。内臓に脂肪がたまり、肥満、高血糖、高血圧などの危険因子が重なった状態を言います。また、動脈硬 化の発症・進行を相乗的に進め、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病などの生命に関わる病気の発症の確率が一段と高くなります。

メタボリックシンドローム

自覚症状はない

生活習慣病にはたくさんの種類があり、ひとつの病気を持っていると他の病気も併発しやすいのが特徴です。病気がかなり進行しないと自覚症状も出てきません。

歯周病もその一つ

歯を支える骨を溶かす歯周病も生活習慣病のひとつです。歯のまわりにつくプラーク(歯垢)と呼ばれる細菌のかたまりが原因で起こり、歯ぐきでとどまっているのが歯肉炎 、歯の根のセメント質や歯の根が埋まり、歯を支えている顎の骨まで広がったものを歯周炎と言います。放置したままにすると顎の骨が溶けてしまい歯がグラグラして最終的 には抜けてしまうこともあります。

なんと中高年の8割に発症すると言われており、成人では歯を失う最大の原因と なっています。歯周病は患者数がもっとも多い生活習慣病であると言え るでしょう。

メタボリックシンドロームと歯周病

このメタボリックシンドロームと歯周病。一見なんの関係もなさそうですよね?ですが、国内外の様々の疫学的調査により両者には深い関係があることが分かってきました。

糖尿病と関係が

特に関係が深いのが糖尿病です。糖尿病になると唾液の分泌量が減って歯周病菌が増殖したり、免疫機能・組織修復力が低下し、歯周病が発症・進行しやすくなります。一 方で歯周病が進むと大量のTNF-αが分泌され、インスリンの働きを悪化させ糖尿病の発症・進行を助長する恐れがあります。近年、糖尿病患者に対し歯周病の治療・管理 を行うことにより、血糖コントロールが改善されたという報告もされています。

死亡率が高まる

両方に共通する危険因子は肥満と糖尿です。肥満と糖尿病の両方がある人は歯周病にもメタボリックシンドロームにもなりやすいということです。歯周病とメタボリ ックシンドロームは同時に進行していき、そのため動脈硬化の進行が加速し、心筋梗塞や腎臓病などで死亡する確率が高まります。

口腔環境のケア

歯周病はあまり自覚症状のないまま進行し、気付いた時には重度の歯周病になっていることが多いですので、自宅での日頃のケアと定期的に歯科医院にて検診を受けるようにし ましょう。歯周病の予防はメタボリックシンドロームの予防へとつながります。規則正しい 生活、栄養バランスのとれた食事をとるよう心がけましょう。

健康増進総合支援システム・e-ヘルスネット

e-ヘルスネットとは

生活習慣病予防に関するお勧めサイト、e-ヘルスネットをご存知ですか??

厚生労働省の提供するe-ヘルスネットは、生活習慣病予防に関する健康増進総合支援システムです。ホームページによれば、同ネットは「健康づくりに役立つ情報や、自分で出来る健康状態チェック、高齢者の医療の確保に関する法律に基づく特定保健指導を行うためのコンテンツを提供するサイト」ということです。

安心出来る・信頼出来るサイトの紹介

ここ数年、ネット上には情報が氾濫しており、どの情報が正しく、どの情報が不正確なのかを判断するのがとても大変になってきました。

このような状況下では、私たち開業歯科医師や歯科医師会、あるいは大学や研究機関、8020財団などの公的機関、厚生労働省などからの情報提供の重要性が、従来にも増して大切となって来ています。

そう言った意味で、このお役立ち情報コーナーでは、私たちが実際にネット上を調べて、安心出来る・信頼出来るサイトのしょうかいも行っていきたいと思っています。

健康づくりに役立つ情報サイト

今回ご紹介するe-ヘルスネットは、2008年4月にオープンした「健康づくりに役立つ情報サイト」です。

正式には、厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室健康情報管理係という、なが~い名前のお役所が管理しているもので、同ホームページによれば、

  • 自分で出来る内臓脂肪削減のための健康状態チェック機能
  • 特定保健指導を行うための管理プログラム(医療保険者・事業者の方)
  • 積極的支援対象者と支援者で行う双方向支援ツール

という位置づけになっています。
ここからもわかるように、ネットを利用したメタボ対策サポートシステムで、なかなか良く出来たサイトです。

メタボリック症候群改善サービス

生活習慣の改善が必要だと診断された方は、専門家(医師、保健師、管理栄養士など)による保健指導を受け、各自の加入する健康保険からIDとパスワードを発行してもらい、同サイトの「メタボリック症候群改善サービス」などを利用するという仕組みです。
このようなシステム以外にも、同サイトの「情報提供」の便利さは特筆ものです。

用語辞典としても活用

サイト案内によれば、

厚生労働省が一般の方を対象に正しい健康情報をわかりやすく提供するために開設したサイトです。毎日の生活習慣を見直すためのヒントになる情報を、各分野の専門家がお届けします。

とあり、「健康用語の意味を調べる用語辞典としてもご利用ください」との厚生労働省のお墨付きサイトです。

これからはWikipediaやAllAboutなどだけでなく、こういう専門の用語辞典サイトがどんどん充実してほしいものですね。なにしろgo.jpですから、安心ですね。 (http://www.nic.ad.jp/ja/dom/types.html

歯科人間ドック

「歯科人間ドック」が広がっています

おりしも今月から40-74歳を対象にした特定健診制度が導入され、腹囲、血圧、コレステロール値などからメタボリック症候群の該当者や予備軍を割り出し、健保組合などが指導することが義務付けられました。

このようにあらかじめリスクを取り除くことで、国民全体が健康になれば医療費が軽減されるというのです。成人男性の2人に1人の割合で該当するようですが、最近のコンビニのお弁当もローカローのものが並んでいます。

世界でも注目

歯科の世界でも歯科人間ドックが広がってきました。

派がなくなってしまうと、体力が落ち歯周病菌が心臓病や骨粗鬆症などの病気の原因になります。虫歯や歯周病を生活習慣病の一つととらえ口腔内の病気予防に役立てるのがこのドックの狙いです。

歯科ドックの主なメニュー

  • 虫歯と歯周病の詳しい検査
  • 唾液検査(虫歯リスクの判定)
  • 潜血反応(歯周病による出血)
  • 口臭測定
  • 口の粘膜の視触疹
  • 咬み合わせ、開口量測定
  • 口全体のX線写真(かくれた虫歯の発見など)

※ ドックの内容は歯科医院によって多少の違いがあります。

歯科検診は、虫歯や歯周病を見つけるのが主な目的です。ですが、虫歯は治療しても元に戻りません。日常に潜んでいるお口の病気のリスクをあらかじめ自覚し、生活改善で原因から取り除き、予防につなげるのが歯科人間ドックの大きな役割です。

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