有賀歯科医院は「歯の健康は全身の健康のもと」と考え、患者さんと長くお付き合いができる、親切で安心な歯科医療を目指しています。
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歯のアンチエイジング

見た目年齢

人は相手の顔を5~6秒見ただけで、第一印象を決めると言われています。見た目年齢を若く保つためには、肌や髪と同じくらい、歯の美しさもとても重要といえるのです。

◎歯の老化の原因は?

歯も年齢と共に老化していきます。その原因として虫歯や歯周病、歯ぎしり、奥歯のかみしめや、歯を強く磨きすぎることによる磨り減りがあります。これは歯科への通院 や、正しいブラッシングで改善できます。

また飲食物に含まれるによって歯の表面のエナメル質の溶解があります。酸を含んだ飲食 物の摂取をしないことは難しいので、当然ケアが必要になってきます。放置しておくと、いつの間にか歯の表面のエナメル質が溶けて、黄ばみ、白濁、削れ、欠けなど、歯の 老化を進行させてしまうのです。健康な歯を維持するための知識が豊富な人ほど、歯科医での定期的な検診、正しい歯のブラッシング、正しい虫歯予防について、いつも新し い情報を仕入れています。

歯科医での治療に抵抗を感じる人もいますが、それは自分の歯を痛くなるまで放置しておいた結果です。痛くなる前に早めに歯科医でのプロフェッショナルケアをしていれ ば、嫌な思いをすることはありません。

◎酸で歯の表面(エナメル質)が溶ける「酸蝕歯」

「酸蝕歯」は、飲食物に含まれる強い酸の摂取で進行してしまい、エナメル質が溶けて薄くなり、歯が欠けたり、ひび割れたり、歯が黄ばんだりします。

フルーツやスポーツ飲料は酸が多いので、それらの酸を取り続けることで少しずつ歯は溶け出してしまうのです。他にも酸の強い胃酸の逆流や、嘔吐などによっても「酸蝕 歯」が進行します。

◎「酸蝕歯」を防ぐには?

酸による歯の老化(エイジング)である酸蝕歯を少しでも遅らせるためには、まず酸の強い飲食物をダラダラと長時間にわたって口にしないことです。加えて、摂取後はお 茶を飲み、唾液の力で軟化がおさまる30分ほど後に柔らかいブラシでやさしく磨くことを心がけてください。

酸性の強い飲食物の摂取直後は歯の表面のエナメル質が軟らかくなっている為、ブラッシングにより歯が削れてしまいます。ブラッシング時の歯磨き剤はエナメル質を守る ものを選ぶとさらに効果的です。研磨剤が多く入った歯磨き剤を使うと、「酸蝕歯」が進行してしまうことがあります。エナメル質が削れてしまうことで、黄ばみが悪化した り、知覚過敏をひき起す可能性があります。最近では、歯の表面のエナメル質を強化して、酸によってエナメル質が溶け出さないように開発された歯磨き剤もあります。

酸蝕歯についてくわしくはこちらから。

また、唾液は口内を中和させる働きや、歯の再石灰化を促進させる働きがあり、ガムを噛む回数を増やすことで唾液量を増やすことができます。キシリトール配合のものは 酸を発生させないのでより効果的です。

エナメル質を酸から守ってケアしてくれる歯磨き剤でやさしくブラッシングするデイリーケアと半年に一度の歯科医によるプロフェッショナルケアを合わせるのがおすすめです。

歯が溶けるとは?

歯が溶ける=虫歯?

歯が溶ける」と言われると虫歯では?と思う人がたくさんいるかも知れません。

酸蝕歯とは

他にも歯が溶ける事があります。それが「酸蝕歯」です。
酸性の食べ物や飲み物を摂取する事で「歯が溶けてしまう。」事を言います。歯は酸に触れると溶けてしまいます。酸性の物を食べた後にそのまま放っておいてしまったり、食後のケアをしっかりとしないとその危険性は高まります。
ケアが適切に行われていない状態で歯磨きをしてしまうと、その力で歯の表面にあるエナメル質が削り取られてしまいます。これを続けてしまうと、時が経つにつれて歯が薄くなってしまいます。

どんな食材に含まれているの?

ではどのような食材に酸が多く含まれているのでしょうか?
このような視点で食材を見る事はあまり無いかもしれませんね。
例えば、健康の為に最近よく飲まれるお酢。
フルーツ、特にレモンやグレープフルーツなどに多く含まれています。
他にも赤ワインや夏場によく飲むことがあるスポーツ飲料。コーラにも多く含まれています。見落としがちなのはビタミン剤や、サラダにかけるドレッシングにも入っていたりと様々です。
酸にも色々あり、クエン酸アスコルビン酸の消費が多ければ多いほど侵食されるとの事です。

他の原因としては職業的なものもあります。メッキやガラス細工の工場で酸性ガスを暴露、吸収する作業がある人。
胃酸による逆流性食道炎、拒食症なども原因になります。

酸蝕歯になると、どうなってしまうのでしょうか?

・象牙質が露出してくるので知覚過敏症の原因になる。
・歯の色が茶色っぽくなったり、黄色くなる。光にあてると白濁している。
・歯の形が変わって、詰め物や金属が取れる原因に。
・歯がひび割れたり、丸い形に変わってしまう。小さなくぼみができる。

知らないうちに・・・

普段の生活で知らず知らずのうちに酸蝕歯の原因を作っているかも知れません。
いくつか項目を挙げてみます。
・部活中など、習慣的に、スポーツドリンクを飲む。
・毎日、健康の為にビタミン剤や、ビタミンドリンク、黒酢を飲んでいる。
・泣き止むからといって、赤ちゃんに寝る前にダラダラと哺乳瓶でジュースを与える。
・おつまみをまったく食べず赤ワイン、柑橘系酎ハイを時間をかけて毎日飲む。

予防法は?

上げてみると当てはまるものが意外と多くあるかも知れません。
では、どのように予防して行けば良いのでしょうか?
過度な量の酸を摂取しているのであれば、まず控える事です。他には、酸性の飲み物を飲んだら、水で口をゆすいだり、お茶や水を飲んだりすると良いです。そうする事で酸性が中和されます。

またすぐに、歯磨きをするのでは無く30分程の時間を置きましょう。すぐに磨いてしまうと、酸で弱くなった歯がブラッシングの圧で削られてしまいます。歯の再石灰化が進むのを待ち、中和されてから行うのが良いでしょう。
後は、毎日のブラッシング時に使う歯磨き剤をフッ素が入っているものを使用すると、歯の質を強化することができます。もちろん柔らかめの歯ブラシで優しく磨くのを忘れずに。

定期健診で確認

後は、定期的に歯医者さんに行って、プロの目線でチェックしてもらいましょう。気付かないうちに酸蝕歯になっていたり、歯周病になっていたり、進行していたりと自分では分からない事が分かってきます。

無理に酸性の物をまったく食べないようにするのは難しいですし、以上のポイントを守って、ご自身で色々と改善して、食べる工夫をしてみて下さい。

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