お子さんが小学校に入学するときには、お口の中は乳歯が抜けたり、永久歯が生えはじめたりと大きな変化があります。

今回は学童期の歯磨きについて詳しくお話ししていきます。

歯ブラシと子どもの手

歯の高さの違いで汚れが残りやすい

学童期のお子さんの口の中は、永久歯が生えたり、乳歯が抜けたりすることで歯と歯の間に隙間ができたり、隣の歯との段差があることで磨き残しが残りやすくなります。

特にそのような場所は工夫してブラシがしっかりと当たるように歯磨きしましょう。

歯肉炎にもなりやすい時期!

歯肉炎と聞くと大人がかかるイメージがある人も多くいるのではないでしょうか。

実は、子供も歯肉炎になります。

特に、歯の生えはじめの時期は歯と歯茎の間に汚れが溜まりやすく、それをきれいにブラッシングできていないと、歯肉炎や虫歯になる原因となります。

生えたばかりの永久歯は歯質が弱い

生えたばかりの永久歯はまだ歯質が弱く、酸に対する抵抗力が弱くなっているため虫歯にもなりやすいです。

永久歯が丈夫な永久歯になるまでには2年程度必要と言われています。

そのため、フッ素入りの歯磨剤などで歯質を強化することをおすすめします。

歯磨きはどこを中心に磨いたら良いの?

お口の中で磨き残しが残りやすいのが、歯と歯の間・歯と歯茎の間・奥歯の細かい溝の部分です。

歯の表面はきれいに磨けていても、ほかのところに汚れが残っていてはそこから虫歯や歯肉炎になってしまいます。

また、歯ブラシだけではうまく磨けない部分はタフトブラシやフロスなどを使用して丁寧に磨くようにしましょう。

フッ素入り歯磨剤の使用

歯磨剤を選ぶ時も、フッ素入りのものを使用すると良いかと思います。

フッ素は歯の表面のエナメル質を丈夫にして、虫歯になりにくくする働きがあります。

お家での歯磨きはもちろんですが、歯科医院で定期的にフッ素塗布をしてもらうのも良いかと思います。

仕上げ磨きはいつまでしたらいい?

特に永久歯と乳歯が混合して生えている時は、お子さんのブラッシングだけでは磨き残しが残りやすくなります。

最低でも小学校の低学年ぐらいまでは、仕上げ磨きを行うと良いでしょう。

お子さんに歯磨きを任せるのであれば、たまに歯磨きのあとのお口のチェックをしてあげてください。

学童期は定期検診が重要

歯の生え変わりの時期は、大切な永久歯が生えてくる時期です。

また、一番虫歯になりやすい時期でもあります。

定期的に歯科医院で診てもらうようにしましょう。