有賀歯科医院 ニュースレター №1

少しずつ涼しくなり、秋の陽気を感じるようになりましたが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?秋と言えば、読書の秋、芸術の秋、そして、なんと言っても食欲の秋です!歯が健康であると、食欲も湧き、美味しくご飯が食べられますよね!みなさんもお口の健康を維持し、秋の味覚を堪能してください。

さて、有賀歯科医院では、みなさんに少しでも健康でいてほしい、少しでも多く情報をお届けしたいという思いから、ニュースレターを始めました。年に数回のペースで発行していきますので、是非楽しみにしていてください。また、内容に関して分からないことやもっと知りたいことなどございましたら、遠慮なく当院スタッフにお声かけ下さい。

有賀歯科医院スタッフ

私たちと一緒に健康になりましょう。

あなたのお口の中のバイ菌は活動中ですか?

私たちの口の中には約700種類の細菌がいて、歯垢(プラーク、バイオフィルム)1gあたり1000億個の細菌がいます。

もちろん、全部が悪い細菌ではなく、良い細菌も存在しています。でも悪い細菌(バイ菌)の攻撃に対してあなたの抵抗力、つまりは免疫力が低かったり、バイ菌の活動性が免疫力より強かったりすると、むし歯や歯周病が進んでしまいます。また悪い細菌(バイ菌)はむし歯や歯周病を引き起こしたりするだけでなく、肺炎を起こしたり、心臓病や脳梗塞、皮膚病の原因となったり、糖尿病などにも関わってきます。

当院でも初診の時に患者さんのお口の中の細菌を顕微鏡で拡大してお見せしていますが、どんな細菌がいるか調べることによりその患者さんに最も適した治療、予防方法の立案に役立てているのです。

また、最近では病院によっては「肺炎予防のために、お口の中をいつもきれいにしてください」とか、手術入院する前に「感染予防のためにお口の中をクリーニングしてきてください」ということを患者さんに あなたも適切なブラッシング、クリーニング、治療によって、全身の健康も一緒に守っていきましょう!

たばこについてもっと知りましょう!~ たばこの煙と健康障害

たばこの煙には“主流煙”と“副流煙”があります。“主流煙”とは「自分で喫煙した人が自分で吸引する煙」なので、本人だけに影響あるものです。一方、“副流煙”とは「たばこの点火部から立ち上る煙」で喫煙の意思のない人にも影響があるものです。

たばこの煙には4000種類以上の化学物質が含まれています。成分としては、ニコチンやタール、一酸化炭素などが知られていますが、この他にもダイオキシンや青酸ガス、ヒ素など、体にとって有害な発がん性物質や発がん促進物質が沢山含まれています。

リスのイラスト

主流煙に比べると副流煙に含まれる有害物質の濃度の方が高いことは知られていると思いますが、非喫煙者がこれらの煙を吸う事を“受動喫煙”と言います。受動喫煙による健康障害には、目や鼻、気管の粘膜刺激の他にニコチンの影響で皮膚の温度が低下したり、心筋梗塞の発作が引き起こされたり、肺癌になる確率も高くなります。歯科領域では歯茎が黒くなったり、口臭味覚の低下が起こります。さらには歯周病インプラント治療の結果にも悪影響を及ぼすことがわかっています。口腔癌にも注意が必要です。

現在は駅のホームや、道路、レストランで分煙する場所が増えてきました。しかしこれで安心でしょうか?たばこの煙に含まれる有害物質は、実は約20m先まで広がることがわかっています。また、喫煙者の呼気には多量の有害物質が含まれますが、この有害物質は、喫煙者がたばこを吸い終わってから約1時間の間、呼気と一緒に吐き出され続けるそうです。

たばこは自分にとっても周りの人にとっても有害であることに違いはありません。たばこを止めることは簡単なことではありませんが、止めることができれば、もっと健康で快適な生活が待っているはずです。

喫煙者の方には耳の痛い話で、不愉快な気持ちにさせてしまったかもしれません。でも、これはあなたとあなたの愛する周りの人たちのためです。自分のため。みんなのため。ぜひ努力をしてみてください!