有賀歯科医院は「歯の健康は全身の健康のもと」と考え、患者さんと長くお付き合いができる、親切で安心な歯科医療を目指しています。
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電子タバコも従来のタバコ同様に悪影響を及ぼすの?

最近ではタバコの体への悪影響などがTVやCMなどで取り上げられ、タバコを吸う人も少なくなってきています。しかし、タバコをやめられない人も多くいます。中には電子タバコという新型のタバコを吸う人が多くなってきています。

電子タバコのイメージ

電子タバコとは

従来の紙巻きのタバコと比べて、体への害が少なく、体に優しい電子のタバコです。電子タバコは火を使わないため、煙も少なく、灰も出ません。タバコの葉あるいはその成分を詰めたものを加熱し、気体にしたものを吸入します。

日本では薬事法のため、ニコチンの入った液体は販売されません。そのため日本ではタバコの葉の成分を摂取するプルームや、iQOS(アイコス)といった製品が販売されています。

すぐには入手できない場合も・・・

電子タバコを使用する人はどんどん増え、先日100万人以上もの人が電子タバコを使っているというニュースがありました。そのため、すぐに購入することができず、予約をしても数か月待ちということもあるようです。

では電子タバコを吸うことでお口の中の影響はあるのでしょうか

従来の紙巻たばこを吸っていた人の中には、歯につくヤニなどの汚れで歯の黄ばみを気にしていた人は多くいたのではないでしょうか。しかし、電子タバコは歯にヤニがつきません。

なぜ電子タバコだとヤニがつかないの?

ヤニの原因はタバコの成分のタールが歯の表面に付着することです。しかし、電子タバコの場合はこの原因であるタールを含んでいないため、歯にヤニがつかないというわけです。そのため、よく知られるタバコを吸うと白い壁が黄色くなるという現象も起こりません。

口臭が軽くなった

タバコを吸っている人独特の口臭はなくなるようです。電子タバコ特有の臭いはありますが、ずっとお口の中に残るわけではなく、しばらくすると臭いはなくなります。

歯周病になるリスクは?

日本人の成人の半数以上が歯周病予備軍といわれています。その中で、喫煙者の場合はさらに歯周病になるリスクが上がります。

そのため、電子タバコにして歯周病になったというわけではなく、もともとの紙巻きたばこが原因で歯周病になった可能性が高いといわれています。

しっかりとした口腔ケアが大切

紙たばこを電子タバコに変えたから口臭やヤニの問題は解決されますが、歯周病にならないというわけではありませんので、まずはご自身でできるブラッシングからしっかりと行いましょう。

気になることがある場合は歯科医院で的確な処置をしましょう。

お口がいつも開いている子はいませんか?!

タイトルの文字通り、小さい子を見ていると、テレビをみながらお口をぽかーんと開いている子供を見たことがあると思います。

そういえばうちの子も!というお母さんも多いのではないでしょうか?

子供

実はお口が開いたままだとさまざまなトラブルが起こってきます

では今回は、お口をあけっぱなしで起こるトラブルについてお話したいと思います。

そもそもなぜ、子供の中にはお口を開けている子が多いのでしょうか?

【原因1】3歳をすぎても指しゃぶりの癖がある

指しゃぶりをする癖があると、指をお口の中に入れて無意識のうちに前歯を前へ前へと押し出しています。その行為が習慣になることで、開口の原因となるといわれています。

※奥歯で噛んでいるが、前歯ではうまく噛めない、口が閉じづらい状態を開口といいます。

【原因2】頻繁に鼻がつまっている

小さい子ってすぐに風邪をひいたりして鼻水をたらしたり、鼻がつまってしまうことありますよね。また、アレルギー性鼻炎などの子はよく鼻がつまってしまいます。

鼻がつまることで口呼吸になり、呼吸をするために自然と口が開いてしまいます。

その他にも早いうちから、けがなどで前歯の乳歯が抜けてしまったりすると、抜けた隙間に舌を入れる癖がついたりして開口につながります。

口が開いていると困ることがあるの?

では、実際はどのような問題が起きるのでしょうか。

詳しく説明していきます。

1.口臭がする

お口が開いてお口の中が乾燥することで唾液の分泌量が減り、匂いの原因となる細菌が増えます。そのため口臭が強くなることがあります。

2.虫歯の原因に

口臭のところでもお話ししたように、口を開けていると唾液の量が減ります。そのため、きちんと自浄作用が作用せず、汚れを落とすことができません。また、虫歯にもなりやすくなります。

3.顔がゆがむ

お口が常に開いていることで、だんだん噛み合わせが悪くなります。そのため、あごの骨などの成長に悪い影響を与え、顔がゆがむことがあります。

4.感染しやすくなる

お口が開いていることで口呼吸となり、細菌やウィルスがダイレクトにのどや体内に侵入します。そのため、インフルエンザや風邪などにかかりやすくなります。

このようにたくさんのトラブルが起こってきます

正常な舌は口を閉じたときに舌が上顎のところにくっついているのが正常です。

しかし、子供にそれを意識しろといっても難しいですよね。

舌や唇の筋肉をきたえ、ぽかーんと開いたお口から卒業しましょう。口腔筋機能療法(MFT)は良い歯並びを保つために行う口や舌の筋肉の訓練法です。お近くの歯科医院で聞いてみて下さい。

有賀歯科医院の設備案内

入院設備:無

安心の消毒・滅菌システムについてはこちらをご覧下さい

個室診療

当医院は、患者さんのプライバシーを重視したつくりになっています。またカウンセリングルームを備えていますので、周りの患者さんを気にすることなく、治療内容について相談できます。

待合室 待合室

カウンセリングルーム カウンセリングルーム

個室診療室(1) 個室診療室(1)

個室診療室(2) 個室診療室(2)

個室診療室(3) 個室診療室(3)

クリーニング・検診ルーム  クリーニング・検診ルーム

有賀歯科医院では、患者さんに使うすべての器具は、完全滅菌処理をしています。熱に弱いゴム製品、プラスチック製品などは、特別なガス滅菌器を用いております。
写真 (ガス滅菌器・高速高圧蒸気滅菌器・滅菌パック済み器具)

ガス滅菌器 高速高圧蒸気滅菌器

滅菌パック済み器具

<全身管理>
高齢の方や持病がある方には、モニターを使い、血圧・脈拍・血液中の酸素濃度を測定しながら治療をしています。
写真(血圧計)

血圧計

血圧計

【レーザー治療】

レーザー治療

初期の虫歯治療・知覚過敏・根管治療(根の治療)・歯の漂白・口内炎・歯周病治療などいろいろな用途に使います。

【唾液検査器】

唾液検査器

唾液検査器 お口の中にむし歯菌が多いか少ないかがわかります。

【顕微鏡による細菌検査】

顕微鏡による細菌検査

お口の中の細菌の数・種類や運動性などがわかります。

特色と医療サービス

有賀歯科医院は予約診療です

一人ひとりに充分なお時間をおとりして、じっくり丁寧に治療する完全予約制です。

患者さんと十分に話し合いをし、きちんとした治療をしていくためにはかなりの時間が必要になります。

そのために、あなただけのための時間をおとりします。ご都合の良い日時を予約してください。

有賀歯科医院受付

TEL:03-3333-1196

唾液・むし歯・歯周病検査

その人が、むし歯や歯周病になりやすい体質かどうかが検査によってわかります。

特殊な口臭測定器によって、口臭の程度がすぐにわかります。
お口の中をクリーニングしたり、むし歯、歯周病の治療をすることによって、口臭を減少させ、治療前と後でどのくらい口臭が減ったか測定して、さわやかな息になったことを実感していただきます。

歯のクリーニング

歯についた汚れ、着色・バイ菌を専用の器機によって除去します。
歯みがきだけではとれない歯にこびりついた歯垢をとることによって、むし歯や歯周病の予防にもなります。
また、歯のくすみもとれ、歯も白くなり、爽快な気分になります。

◎料金

歯のクリーニング(1時間~1時間半)
(12,000円)

もっと詳しく見てみる→

3DS

デンタル・ドラッグ・デリバリーシステムという新しいむし歯や歯周病予防システムです。
患者さんの歯型をもとに作ったマウストレーに薬剤を入れ、数分間マウストレーをお口の中に入れます。
これを数回繰り返すことによって、むし歯や歯周病の原因菌を減少させる合理的な予防システムです。

インプラント

人工の根をあごの骨に埋めこむことによって、天然の歯と同じように機能させるブリッジや入れ歯に変わる治療法です。
写真のようにインプラントは、隣の歯を削ることなくその部位にのみ植立することが出来ます。
また、インプラントは機能と審美を兼ね備えた療法です。

レーザー

初期のむし歯治療、知覚過敏、歯の漂白、口内炎、歯周治療など、いろいろな用途に使用します。

オーラルアンチエイジング

お口の健康は全身の健康と深く関わっています。
歯年齢、歯肉年齢、咬合年齢、のみこみ年齢、唾液年齢を調べることによって、骨年齢、血管年齢、筋年齢、神経年齢、ホルモン年齢が推定でき、あなたの健康度[老化度]がわかります。
その結果をもとに、専門的な口腔ケア、食生活習慣の改善、運動療法、サプリメント療法によって健康と若さを保つことができます。

口臭でお困りの方へ

口臭でお困りの方へ

1)口臭の原因

主に

1. 歯周病

2. 虫歯

3. ドライマウス(口腔乾燥症)

4. 舌苔(舌の表面についたよごれ)

があげられますが、アレルギー性鼻炎、蓄膿症などの耳鼻科的疾患や胃腸などの内科的な問題から起こることもあります。まず、あなたの口臭の原因を検査によって調べ、結果を分析し、あなたに合った治療プログラムを作成し、実行していきます。

2)口臭の検査

歯周病の程度を調べるため、歯周病菌の分析、歯周ポケットの測定、必要に応じてレントゲン検査などを行います。

虫歯の診査はもちろんのこと、冠せ物、詰め物との間にすきまがないかどうか(すきまがあると菌の棲みかになるため、そこからにおいが発生します)チェックします。

お口が乾燥しやすくないですか?
お口の中の唾液が少なくなると、菌についたバイ菌を洗い流す作用が少なくなり、バイ菌が残りやすくなります。
また唾液自体が持っている抗菌、殺菌作用も弱くなります。
唾液の量、質、中和能力などを調べたり、お口の中の乾燥度を特殊な測定器で調べます。

舌の表面によごれがたまってきたり、体調が変化すると、舌の表面の色が白くなったり、黄色くなったり、黒くなったりします。舌の状態を細かく診査します。

以上の検査とともに、実際にあなたのお口の中のにおい、息を吐いたときのにおいを専用の口臭測定器で調べます。
なお、この口臭測定器はにおいに敏感に反応しやすい精密機器なので、来院される2時間前からは水以外の飲食、歯磨きは避けていらしてください。また、香水もつけないようにしてください。

口臭測定器

3)口臭の治療

1.歯周病が原因の場合

歯周病の程度によって治療方法が変わってきます。まずは歯に付着した歯垢、歯石、不良沈着物などをブラッシング、クリーニングによって徹底的に除去していきます。

2.虫歯が原因の場合

虫歯を除去後、においのもととなるよごれがたまらないように、適合精度の高い、ぴったりしたかぶせ物、詰め物を入れてきます。

3.ドライマウス(口腔乾燥症)が原因の場合

左右バランスよく咬めないと唾液腺が刺激されないため、唾液腺から唾液が出にくくなります。まずは、よく咬めるようにすることが第一です。
その他に唾液がよく出るよう、唾液腺マッサージ、ガム法、生活習慣改善などのアドバイスをします。また場合によっては保湿ジェル、人工唾液によって口の中の乾燥を防ぎます。

4.舌苔が原因の場合

舌の清掃はとても難しいです。どの範囲まで磨けばよいのか?どのくらいの力で、どんなブラシを使えばよいのか?誤った磨き方をすると、舌にある味蕾を傷つけ、味覚異常になったり、舌がヒリヒリ乾燥したりしますので、当院で舌の清掃法を指導いたします。

5.その他

お口の中ににおいのもととなる悪玉菌が多い場合は、乳酸菌によって善玉菌を増やしたり、特殊な洗口剤によって口臭を抑制することもあります。ただし、耳鼻科領域、胃腸などの内科的問題、精神的ストレスなどが要因になっている場合は、他科での受診もお勧めします。

以上、1~5のいくつかの治療が必要になります。まずはあなたの口臭の原因を調べて、それに則した効果的な治療によってさわやかな息で笑えるようにしましょう!

ミントタブレットは口臭には効かない?!

気になる口臭

みなさんの中には日々口臭で悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

人と話をするときなど、口臭があるととても気になりますよね。

そのため、口臭が気になるな〰でも外出先で歯磨きなどもってないし。

という方は、コンビニなどに立ち寄り、ミント系やメンソール系のさわやかな香りのするタブレットを買って食べたりする人もいるのではないでしょうか。

mint

ミントのタブレットは逆効果?!

口臭をなくすために食べたのに、逆に口臭を強くするとしたらどう思いますか?

実は、ミントを食べることで、お口の中の唾液が一時的に出にくくなってしまい、唾液の分泌が下がってしまうそうです。

そのため、お口の中が乾燥してしまうそうです。

口臭には、さまざまな原因がありますが、その中でもお口の中の乾燥からくる口臭についてお話しします。

ドライマウスになることでの口臭

お口の中が乾燥し、ドライマウス状態(お口の中がネバネバするなど)になると口が臭くなると言われています。

わかりやすい例でいうと、朝起きたときに口がネバネバして気持ち悪いですよね。その時に口が臭いと言われる人もいるのではないでしょうか?

ではどうしたらよいのでしょうか?

口臭を予防するためには唾液を分泌させることが重要

固めなガムを食べると、噛む作用により唾液の分泌が促されます。味は柑橘系のレモンなどを選ぶとよいでしょう。

また日々生活をするなかで、うめぼしやレモンなど酸味の強いものを意識的に摂ることも唾液の分泌促進につながります。

うめぼしなどを想像しただけで唾液がにじみ出てきますよね!

唾液腺のマッサージも有効

そのほかにも唾液の出る線→唾液腺をマッサージするのもよいかもしれません。

お口の中の乾燥が悪さをするのは口臭だけではありません。

お口の乾燥は歯周病や虫歯になりやすくなったりしますので、ぜひ、身だしなみだけでなく、お口の中も気にしてみましょう。

有賀歯科医院 ニュースレター №6

有賀歯科医院 ニュースレター №6

春到来今年の冬は記録的な大雪が降ったりと寒い日が多かったですがいよいよ春到来ですね!

まだ寒い日もあるので健康に気をつけながら、少しずつウォーキングや体操などをして体を動かしてみるといいかもしれませんね。

歯を守る歯磨きと全身の健康につながるお口磨き-その2-

前回は歯を磨く大切なタイミングと舌の磨き方をお話ししました。

今回は歯磨きのポイントとブラシの選び方についてお話します。

みなさんは歯を磨くとき、どういう所に気をつけて磨きますか?
歯と歯の間や歯と歯茎の境目、噛み合わせは特に磨き残しやすく、虫歯や歯周病になりやすいところです。

このような場所を上手に磨くためには、ちょっとした工夫と意識が必要となります。

歯と歯の間は、くぼんでいるため、ブラシを大きく動かしては毛が当たりません。小刻みに動かしたり、ブラシの先端を歯の間につっこむようにして磨きましょう。歯と歯茎の境目にきちんとブラシを当てるためには、歯茎を磨くくらいのつもりで磨くと良いでしょう。

力を入れすぎると歯茎を傷つけたり歯茎が減ってしまうので、軽い力で磨きましょう。噛みあわせにある溝は目に見えるよりも深いので、ブラシの毛先でしっかりと汚れをかき出します。

この部分は多少力が入っても削れることはないのでよく磨いてください。このように細かい部分は、自分で意識しないとなかなか毛が当たらず、汚れは落ちません。ましてやヘッドの大きな歯ブラシだと細かい動きが難しくなります。

ブラシの選び方は各々の口の大きさや歯並び、歯茎の状態などにより判断しますが、一般的には”ふつう”のかたさのヘッドが1~2cm程度のものを用いることが多いと思います。

口が小さい方は奥歯まで十分に届くような”コンパクト”サイズのブラシを用いる、歯茎が薄い、力が強い方は歯茎に傷をつけないような”やわらかめ”のブラシを用いる等、自分に適したブラシを選択しましょう。

自分ではよくわからないという場合はぜひご相談ください。一緒にあなたにぴったりの歯ブラシを選びましょう!次回はより細かい部分まで磨くための補助器具についてです。

☆有賀歯科医院でお薦めしている歯ブラシ☆

有賀歯科医院でお薦めしている歯ブラシ

有賀歯科医院で受けられるクリーニング

毎日欠かさず歯磨きを行っているのに、”なんだか歯の表面がざらついてきたな”とか”

歯が茶色っぽくなってしまって頑張って磨いても落ちない”とか”口臭が気になるようになってきたな”なんて経験はありませんか?

一生懸命磨いているつもりでも、長年しみついたクセや磨きにくい場所などブラシが当たっていないところにはどうしても時間とともに汚れやバイキンがたまってきてしまいます。この、自分で落とせなくなった汚れやバイキンを落とすことができるのがクリーニングです。

歯の表面についたネバネバなバイオフィルムや硬い歯石、頑固な着色を除去させるとともに、悪いバイキンを限りなく減少させます。すると、虫歯や歯周病だけでなく、口臭や風邪、肺炎などの予防にもなります。

見た目も白くきれいになり、舌ざわりもつるつるすべすべで、とてもスッキリしますよ!クリーニングをした後は”食事をするのがもったいない!”なんて方もいらっしゃいます。

有賀歯科医院では60分~90分の十分な時間をお取りして、丁寧かつ痛みの少ない方法を用いてクリーニングします。他院では15分~30分程度の簡単なクリーニングが一般的なようですが、お口の中を隅々まできれいにするにはどうしても60分~90分の時間が必要です。ゆったりとした時間の中でクリーニングを受けられ、終わったあとはさっぱりして気分爽快です!!

ぜひ定期的にお口の中のクリーニングをしましょう。
クリーニングに関してもっと知りたいこと、わからないことなどがあればスタッフにおたずねくださいね!

歯周病にかかりやすい人、歯周病が進行しやすい人とは?

歯周病にかかりやすい人は、お口の中のバイ菌を調べると、歯周病菌が普通の人よりもかなり多く存在しています。 

歯周病菌は歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)の中にどんどん入り込んでいき、歯を支えている周りの骨も溶かし、歯がぐらついてきます。

また歯の周りの歯ぐきも炎症を起こし、歯ぐきから出血したり、歯ぐきが赤く腫れたりします。 

もっとひどくなると、歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)から膿も出てきますから、口臭も強くなって、自分が気がつかなくても周囲の人を不快な気分にします。 

歯周病の主な原因はこの歯周病菌ですが、他にも下記のようなことがある人は、特に注意が必要です。 

1.歯ぎしりや食いしばりがある 


歯を支えている骨に力が伝わって骨が溶けやすくなる。 
 

2.噛み合わせが悪い

一部の歯に不自然な力が加わり、歯ぎしりと同様歯周病の症状を悪化させる。  

3.喫煙

ニコチンの作用によって、歯ぐきや歯の周りの骨の中に存在する毛細血管が収縮してしまい、栄養が歯ぐきや骨に行かなくなってしまう。

喫煙すると、歯肉の色が悪くなったり、歯肉が病的に硬くなってしまい、初期の歯周病の徴候である出血が見られないため、歯周病の発見が遅れてしまう。 

4.ストレス 

体の抵抗力や免疫機能が低下して、歯周病菌の攻撃に負けてしまう。

5.糖尿病

糖尿病の人は免疫力の低下によって、歯周病菌に感染しやすくなり、また歯周病菌も増加しやすくなるので進行しやすい。

また逆に歯周病になると、糖尿病も悪化しやすくなる。

6.口呼吸

口の中が乾燥してしまい、歯周病菌が歯の周りに停滞しやすくなる。 

7.肥満 

肥満は脂肪の塊です。脂肪細胞が炎症性の物質を出し、それが血液を介して、歯ぐきや歯の周りの骨に回ってくるので、歯周病の炎症をさらに悪化させてしまいます。 

8.食事 

軟らかい食べ物ばかり食べていると、歯の周囲に歯垢(プラーク)がつきやすくなり、バイ菌も付着しやすい。

噛みごたえのある食べ物を食べないと、歯肉や顎の骨が鍛えられない。

(ただし進行した歯周病の場合は、あまり固い食べ物を食べると歯がよけいにぐらついてしまうので十分注意が必要です。)

他にも歯周病を進行しやすくする因子はたくさんありますが、 まずは、あなたの口の中に今どのくらい歯周病菌がいるのかが問題です。 

当院では、痛みもなく簡単に30分くらいで、その日のうちに歯周病菌の状態を調べることができますので、 あなたも一度調べてみてはいかがですか?

若年性歯周病(侵襲性歯周炎)について

歯周病は若い人もなる病気

歯周病と聞くと、中高年にかけて発症する病気と思われがちです。近年、小学生や、10代、20代の歯周病も増えており、30歳以下の若年層で発症した場合を、若年性歯周病(正式名 侵襲性歯周炎)と呼ぶようになりました。

若年性歯周病の特徴

  1. 通常の歯周病よりも急速に進行します。
  2. 前歯と、第一大臼歯に限って発症することがあります。
  3. 家族集積性が見られることがあります。(家族集積性とは、ある形質が、特定の家族内または家系内に高い頻度で認められること)
  4. 一般的な歯周病の治療ではなかなか治りません。

若年性歯周病の原因

  1. 免疫抵抗力の低さがあると言われています。通常なんでもない程度の汚れに対して、若年性歯周病の方は過敏反応し、炎症を起こすのです。ですから若年性歯周病の方は慎重に口腔ケアをしていかなくてはなりません。
  2. 歯磨きの仕方や、回数、食事のとり方や、生活習慣に問題があるなど、正しいプラークコントロールができていないといった問題があります。
  3. 免疫機能、特に白血球機能低下が原因とも言われています。
  4. 特殊な細菌Aaによる感染も原因の一つと言われています。
  5. 遺伝的な問題や夫婦間での水平的感染から、子供へ垂直的感染が原因とも言われています。

口臭も出てくる

若年性歯周病の症状は、通常の歯周病と変わりありません。まず歯茎が腫れて出血します。これを放置しておくと、歯を支えている骨が破壊され、歯がぐらぐらしたり、痛みを伴うようになり、最終的には抜け落ちてしまいます。歯周炎特有の口臭もあり、症状が進行すると共に口臭がきつくなります。

口臭

若年性歯周病の治療法

若年性歯周病は進行速度が早い為、早期治療が大切になります。通常の歯周病治療に加え、抗菌剤や抗生物質といった薬物療法による治療が有効な場合もあります。また症状がかなり進んでしまった場合は、歯ぐきを切開して歯石の除去を行う外科的処置を行います。

外科的処置をした後でも再発をする可能性があるために、正しい歯の磨き方を覚えるなど、日々のプラークコントロールと定期的な歯科検診を行うことが重要です。

 

有賀歯科医院 ニュースレター №3

有賀歯科医院 ニュースレター №3

2013.04.15発行

少しずつ暖かさが増し、春の訪れを感じるようになりましたが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか? この時期は色々な花が咲き始め、心も明るくなりますね!足取りも軽くなり、散歩に行こうかなと思う日が増えてくるでしょう。

一方で、花粉症の方にとっては少しつらい季節です。PM2.5や黄砂などもメディアをにぎわせていますね。正しい知識を身につけ、多すぎる情報の中から必要な情報だけを選び、自分の健康を守っていきましょう。

花粉症は食生活で軽減できる

花粉症は食生活で軽減できるくしゃみ、鼻水、目のかゆみなど、アレルギー疾患の一種である花粉症。この疾患は年々増加傾向にありますが、これは食生活の欧米化でタンパク質や脂質の摂取量が増えたこと、加工食品に含まれる食品添加物、大気汚染などが深く関わっているとされています。

花粉症は薬を飲まなければ治らない!そう思っている方もいるかと思いますが、実は食生活の改善で、つらい症状を軽減することができるようです。バランスのとれた食事が基本ですが、免疫の働きを整え、アレルギー症状を防ぐ栄養素を積極的に取り入れてみましょう。

1. ビタミンB6 → 免疫の働きを正常に維持します。レバー、魚の赤身、ピーナッツなど

2. ビタミンC →  アレルギー症状を抑えます。ブロッコリー・ピーマンなどの緑黄色野菜、レモン・イチゴなどの果物

3. タンパク質を摂りすぎない!!肉や卵の過剰な摂取は控えましょう。

他にも甜茶緑茶ヨーグルトなども症状を和らげてくれるようです。 効果には個人差があるようですが、ぜひ試してみてください。

口呼吸は怖い

花粉症や鼻炎などにより鼻がつまると、鼻で呼吸することが難しくなり、口で呼吸するようになります。

これを口呼吸といいます。鼻には空気中の細菌やウイルスが体内に入らないように防御する役割があります。鼻の粘膜には抗菌作用のある成分が含まれ、鼻毛などが細菌やウイルスを防ぐ網となります。

さらに、吸い込んだ空気に適度な湿り気を与える「優れた加湿器」としての機能もあります。

口呼吸になると、ウイルスが直接体内に入り込み、のどを痛めたり、風邪をひきやすくなります。また、いびき不眠注意力の低下なども口呼吸が一因だと言われています。また、口呼吸をすることによって口の中が乾燥すると、唾液によってバイ菌が洗い流されなくなったり、歯茎の抵抗力が落ちて、虫歯歯周病にもなりやすくなります。

さらに、義歯が安定しなかったり舌に汚れが付きやすくなります。

口で呼吸するということは、こんなにも沢山の問題が生じてくるのです。

つまり、花粉症の症状を軽減させ、鼻で呼吸することは、歯やお口の中だけでなく、全身にとって大変意味のあることなのです。

⇒⇒⇒ 口呼吸を改善するコツ

  1. 意識して常に唇を閉じ、鼻呼吸を心掛ける。特に何かに熱中しているときが注意です。
  2. 口の周りの筋肉を強化するため「あいうべ体操」(下の図を参照)を行う。
  3. 口を閉じる筋肉を鍛えるため、食事の際は口を閉じ、1口30回両側で均等に噛む。
  4. 鼻呼吸を促すグッズを使用する。

あいうべ体操
福岡市の「みらいクリニック」院長、今井一彰さんが提唱している口の体操。口を大きく「あ~」「い~」「う~」「べ~」と、できるだけ大げさに動かす。声は小さめに。「あいうべ」が1セットで、1日最低30セットを行う。

あなたの身近にあったPM2.5

最近よくニュースで目にするようになったPM2.5ですが、これは微小粒子状物質とも呼ばれ、直径が2.5μm(=マイクロメートル、1ミリメートルの1000分の1)以下の超微粒子のことを指します。

みつばち

このPM2.5は、今年1月に西日本で高い数値が観測されたことがキッカケで話題となり、中国での大気汚染が日本にも影響を与えていると考えられ、日本ではPM2.5を常時観測することになりました。

しかし、実はPM2.5はもっと身近なところに存在しています。それはタバコの副流煙です。

日本の環境省が出した基準値(※)は1日平均35μm、外出自粛を呼びかける値は70μmですが、自由に喫煙できる居酒屋のPM2.5の濃度は、空気1立方メートル(1m×1m×1mの箱を想像してください。)あたり568μm。完全分煙していない禁煙席でも365μmに達します。

ニュースでは屋外の大気汚染ばかりを問題として取り上げていますが、実際はたばこの煙の方が有害性が高いということを認識する必要があります。

PM2.5はとても細かい物質なので、気管を通過しやすく、肺など気道より奥に付着するため、ぜんそくや気管支炎、肺がんなどの呼吸器系への影響が引き起こされると考えられています。 また、循環器系への影響なども懸念されており、人体への影響はかなり大きいでしょう。

PM2.5を吸い込まないためには、マスクをつけたり、たばこの煙を吸ってしまうような場所を選ばないなど、各自で積極的に予防していくことが大切です。自分の健康は自分で守りましょうね!

※基準値とは、人が健康を保つために維持されることが望ましい値のこと。

歯周病の治療はどのようにするのですか? PART2

前回は「歯磨きにも歯周病の治療効果がある」ということをお話ししました。

歯磨きがひととおりできるようになったら、次は歯科衛生士が歯磨きだけではとれない歯石、着色、細菌を特殊な器具を使って、徹底的に除去していきます。それらを除去することによって、歯周病の原因となる細菌が急激に減少し、歯ぐきの炎症がかなり軽減します。

つまり、歯ぐきからの出血、歯ぐきの腫れもひいて、あなたの歯ぐきの色もピンク色に近づき、ツヤもよくなり歯ぐきが引き締まってきます。

このスケーリング(クリーニング)をあなたの全部の歯に対して施すとなると、やはりそれなりの時間がかかります。非常に固い歯石が歯にこびりついていたり、歯がぐらついている場合などは、その分大変な労力を要します。

ただ歯石を何カ月、何年も放置しておくと、歯石の凹凸した部分によけい歯周病菌が増殖してしまい、歯周病の症状がさらに進行してしまいます。

「自覚症状がなくても、歯を支えている骨が溶けてしまう」-これが歯周病の恐ろしいところ!

 まずは、あなたが行うブラッシングと私たちが行うスケーリング(クリーニング)で、歯周病菌を退治しましょう!

歯周病が軽度であれば、ブラッシングとこのスケーリング(クリーニング)で、治療は一応終了となります。

あとは3カ月ごとの定期検診でチェックしていけば、かなり良い状態を維持できるでしょう!

次回は、さらに歯周病が進んだ場合の治療○○○・○○○○○○です。

スケーリング(クリーニング)

有賀歯科医院 ニュースレター №1

有賀歯科医院 ニュースレター №1

少しずつ涼しくなり、秋の陽気を感じるようになりましたが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?秋と言えば、読書の秋、芸術の秋、そして、なんと言っても食欲の秋です!歯が健康であると、食欲も湧き、美味しくご飯が食べられますよね!みなさんもお口の健康を維持し、秋の味覚を堪能してください。

さて、有賀歯科医院では、みなさんに少しでも健康でいてほしい、少しでも多く情報をお届けしたいという思いから、ニュースレターを始めました。年に数回のペースで発行していきますので、是非楽しみにしていてください。また、内容に関して分からないことやもっと知りたいことなどございましたら、遠慮なく当院スタッフにお声かけ下さい。

有賀歯科医院スタッフ

私たちと一緒に健康になりましょう。

あなたのお口の中のバイ菌は活動中ですか?

私たちの口の中には約700種類の細菌がいて、歯垢(プラーク、バイオフィルム)1gあたり1000億個の細菌がいます。

もちろん、全部が悪い細菌ではなく、良い細菌も存在しています。でも悪い細菌(バイ菌)の攻撃に対してあなたの抵抗力、つまりは免疫力が低かったり、バイ菌の活動性が免疫力より強かったりすると、むし歯や歯周病が進んでしまいます。また悪い細菌(バイ菌)はむし歯や歯周病を引き起こしたりするだけでなく、肺炎を起こしたり、心臓病や脳梗塞、皮膚病の原因となったり、糖尿病などにも関わってきます。

当院でも初診の時に患者さんのお口の中の細菌を顕微鏡で拡大してお見せしていますが、どんな細菌がいるか調べることによりその患者さんに最も適した治療、予防方法の立案に役立てているのです。

また、最近では病院によっては「肺炎予防のために、お口の中をいつもきれいにしてください」とか、手術入院する前に「感染予防のためにお口の中をクリーニングしてきてください」ということを患者さんに あなたも適切なブラッシング、クリーニング、治療によって、全身の健康も一緒に守っていきましょう!

たばこについてもっと知りましょう!~ たばこの煙と健康障害

たばこの煙には“主流煙”と“副流煙”があります。“主流煙”とは「自分で喫煙した人が自分で吸引する煙」なので、本人だけに影響あるものです。一方、“副流煙”とは「たばこの点火部から立ち上る煙」で喫煙の意思のない人にも影響があるものです。

たばこの煙には4000種類以上の化学物質が含まれています。成分としては、ニコチンやタール、一酸化炭素などが知られていますが、この他にもダイオキシンや青酸ガス、ヒ素など、体にとって有害な発がん性物質や発がん促進物質が沢山含まれています。

リスのイラスト

主流煙に比べると副流煙に含まれる有害物質の濃度の方が高いことは知られていると思いますが、非喫煙者がこれらの煙を吸う事を“受動喫煙”と言います。受動喫煙による健康障害には、目や鼻、気管の粘膜刺激の他にニコチンの影響で皮膚の温度が低下したり、心筋梗塞の発作が引き起こされたり、肺癌になる確率も高くなります。歯科領域では歯茎が黒くなったり、口臭味覚の低下が起こります。さらには歯周病インプラント治療の結果にも悪影響を及ぼすことがわかっています。口腔癌にも注意が必要です。

現在は駅のホームや、道路、レストランで分煙する場所が増えてきました。しかしこれで安心でしょうか?たばこの煙に含まれる有害物質は、実は約20m先まで広がることがわかっています。また、喫煙者の呼気には多量の有害物質が含まれますが、この有害物質は、喫煙者がたばこを吸い終わってから約1時間の間、呼気と一緒に吐き出され続けるそうです。

たばこは自分にとっても周りの人にとっても有害であることに違いはありません。たばこを止めることは簡単なことではありませんが、止めることができれば、もっと健康で快適な生活が待っているはずです。

喫煙者の方には耳の痛い話で、不愉快な気持ちにさせてしまったかもしれません。でも、これはあなたとあなたの愛する周りの人たちのためです。自分のため。みんなのため。ぜひ努力をしてみてください!

口臭の原因は?

口臭が気になったことはありませんか

ニンニク料理や餃子などを食べた次の日の口臭の原因は食事だったことがわかりますが、臭いのあるものを食べていないのに口臭がきになるということはないでしょうか?
実は口臭の原因にもいろいろあるのです。

口臭と舌

口臭と強く関係があるのは舌と言われています。
健康な状態の舌はきれいなピンク色でのぶつぶつした所(舌乳頭)がきれいに突起している状態です。
このような健康な状態であれば舌が原因の口臭の心配はありません。

舌が口臭の原因となる場合は、まず舌が汚れていることです。
舌の汚れのことを舌苔(ぜったい)と言います。
この舌苔がついていると不純物などで舌が白くなってみえます。この不純物は歯に付くプラークと同じようなもので、歯磨きをするのと同じように舌も磨いてあげないと口臭の原因となります。

舌も磨く習慣をつけましょう

口臭と体調

風邪やストレスなどで体調が悪く免疫力が低下している時は、口の中の細菌が増えて口臭がきつくなります。

口臭と睡眠

口臭は就寝から起床にかけての睡眠時間中にひどくなります。
朝起きると口の中が乾いていませんか?
この渇きが口臭をきつくしているのです。
寝ているとき口呼吸をしている方は特に注意が必要です。
口呼吸を改善して、鼻で呼吸をするように意識することで口臭の予防になるでしょう。

口臭と唾液

唾液は口の中の細菌を除去する役割をもっています。また、除去しきれなかった細菌を唾液とともに胃に送り込んでくれる働きをもっています。
唾液が減少することにより口臭がきつくなるのは、唾液が除去してくれるはずの細菌が唾液の減少により除去し切れなかったためそのまま住み着いてしまったからなのです。

口臭と年齢

口臭にも体臭と同様、加齢による口臭が存在します。
歳をとることで唾液の分泌量が減少するのがひとつの原因です。
また、歳をとるに連れて罹患率が増える歯周病によって口臭の原因となります。

口臭チェック

口臭をチェックする方法としては、測定器を使うのが一番信用できる方法ですが、自分でも簡単にチェックできます。

・歯茎が腫れて赤い
・歯と歯の間に食べ物が挟まることがある
・舌苔が大量についている
・たばこを吸う
・歯がグラグラする
・口がネバネバする
・口が乾く
・体調が悪い
・口内炎がよくできる

カテキンなどには口臭予防効果も

このように口臭の原因にもいろいろありますが、カテキン(緑茶に含まれる)、フッ素、フラポノールは口臭予防効果があります。
ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

舌も磨く習慣をつけましょう。

舌苔って?

みなさんは自分の舌をよく観察した事がありますか?
あまり見たことが無いという人は少し鏡で舌を出して観察して見て下さい。どんな状態でしたか?
舌の表面に白い汚れのようなものがついていたり黄色っぽく汚れていませんか?
それは舌苔という舌についた汚れです。

口臭の予防にも

普段は毎日、歯を磨く人はたくさんいますが、舌もキチンとケアする習慣をつけている人は毎日、歯を磨く人全員では無いかも知れません。
歯に汚れがつくように、同じように舌にも汚れが付きます。このまま放って置くと口臭の原因になります。

ヒダに汚れがたまる

どうして舌に汚れ、「舌苔」が付いてしまうのでしょうか?
舌には細かい乳頭というヒダで覆われています。このヒダは糸状乳頭といいます。それを広げるとなんと畳8畳分にも相当します。そこに汚れがたっぷりと詰まってしまえば当然、口臭が発生する原因になりますね。

口臭の原因の6割は舌苔

舌苔の成分は、粘膜から脱落した上皮細胞です。後は、細菌や食べかす、血球などがあります。脱落した上皮細胞に細菌が多数付着しています。舌苔の中に存在する嫌気性菌と合わさって口臭を作る原因となります。
実は、口臭の原因の約60%は「舌苔」が原因だと言われています。
長年、原因不明の口臭に悩まされていた人も、もしかしたらこの「舌苔」が原因かも知れません。

どのような時に「舌苔」が付きやすいのでしょうか?

体調が悪く、免疫力が下がってしまった時。
不規則な生活をしているとき。
アルコールや甘味飲料の飲みすぎてしまった時。
刺激物を摂取した時。
口呼吸や緊張の持続などで唾液の量が少ない時。

などに付きやすくなってしまいます。

薬の副作用でも

あとは見落としてしまいがちなものとしては、お薬の副作用や加齢につれて「ドライマウス」になってしまった人です。唾液の量が減ってしまう為に雑菌が繁殖してしまうので「舌苔」が付きやすくなってしまいます。
しかし、舌苔をすべて取り除けば良い訳ではありません。
舌の正常な状態というのは、うっすらと白い舌苔がついているものなのです。
まったく舌苔がついていないピンク色の舌は、正常で綺麗に見えますがこれは異常な状態といえます。舌がピリピリとして熱を持っているような感じになり、口臭も発生します。
また、舌に黄色っぽい舌苔がついている人は、口腔内に虫歯、歯周病などの感染症やその他の感染症にかかっている可能性もあります。
他には黄色いレモンのカキ氷などの着色物を食べた時にも舌は黄色くなります。

舌は健康のバロメーター

いずれにしても、舌の状態を確認する事で健康のバロメーターになります。すべての舌苔を除去する必要はなく、ある程度の除去は必要とされています。

ここでは舌専用のブラシを使った方法を紹介します。
掃除回数としては、舌を傷つけないために1日1回で大丈夫です。
専用ブラシでかき出す力は優しく10回程度で。
普通の歯ブラシで行ってしまうと、数回でも傷ついてしまいます。

舌磨きの習慣を

これらを習慣にすれば口臭の予防にもなりますし、余計な汚れが取れるので舌が敏感になるので、薄い味付けの物でもしっかりと感じ取れるようになります。減塩効果にも繋がります。

最近では、舌専用のブラシの他に、舌苔に着目したデンタルリンスや、「グリコ」から専用のタブレットも発売されています。タブレットはグリーンアップルの味がついていたりと、舐めるだけで良いという手軽さから普段の生活に取り入れやすい物もあります。
ご自身にあった物を探して見てはいかがでしょうか?

グリコのタブレット「BREO」について詳しくはこちら

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