年齢を重ねるにつれて体調の変化や、体力の変化など様々なトラブルがでてきます。このような加齢に伴う変化は口腔内にも起こっていることをご存知でしょうか?
今回は加齢に伴う口腔内の変化をお話ししていきます。
歯が抜けて残存歯が少なくなる人がいる
虫歯や歯周病などにより歯が抜けてしまい、入れ歯になる方が多くいます。
口腔内は健康な人で28本(智歯を含めると32本)の歯が存在しています。
しかし、60歳前後で残存歯が20本を下回り、70歳前後で10本を下回るといった方が多くいます。入れ歯などを入れず歯がない状態のままにしておくと、摂食などに障害が出てきます。
残存歯にも様々な変化が起こります
長年にわたり咀嚼してきた歯は、咬合面がだんだんすり減ってきます。
また、誤ったブラッシングのやり方を行うことで、歯の表面なども削れることがあります。
歯自体の色も黄色っぽく黄ばんできたり、もろくなったりします。
歯茎もだんだん痩せてきます
歯だけでなく、歯茎も加齢に伴い張りがなくなりだんだん退縮してきて、歯が長くなったように見えたり、歯と歯の間に隙間が空きものが挟まりやすくなったりします。
また、歯茎が痩せることで入れ歯の安定性も悪くなります。
顎が外れやすくなるということも
加齢に伴い顎の関節が摩耗することで顎が外れやすくなる方もいます。
そのため、口を大きく開けるときはいきなり開けるのはなく少しずつゆっくり開けるようにしましょう。
唇も張りがなくなり乾燥気味に
唇もだんだん委縮して張りがなくなります。
また、乾燥して口角炎にたびたびなることもあります。そのため口を大きく開けにくくなります。
唾液の分泌が減少し口腔内が乾燥する
加齢に伴い唾液の分泌量も減少します。
そのため口腔内が乾燥し、自浄作用が低下するため、口腔内が不良になったり、嚥下障害などを起こすことがあります。
※薬の副作用で唾液分泌が低下することもあります
その他にも様々な症状が・・・
上記以外にも、若いころと比べて味覚が鈍い、口腔内の感覚が鈍くなったと感じる方もいるかと思います。
このように加齢に伴い様々な症状がありますが、まずできることはご自身の口腔内を清潔にすることで健康な毎日をすごすようにしましょう。