有賀歯科医院は「歯の健康は全身の健康のもと」と考え、患者さんと長くお付き合いができる、親切で安心な歯科医療を目指しています。
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二重あごの原因は噛み合わせだった?!

二重あごは太った人だけではない

二重あご=太った人。というイメージがある人がほとんどだと思います。

しかし、体は痩せているのに二重あごになっている人を見たことがある、または周りにいる人がいるのではないでしょうか?

二重あご

実は二重あごの原因は太っている事だけではないのです。肥満とは何ら関係のない二重あごもあります。噛み合わせが原因で二重あごになることがあります。

噛み合わせで重要となるのが、「顎の位置・顎の筋肉・歯」です。この中の一つでも問題があると噛み合わせが悪くなります。

顎の筋肉と関係

二重あごはその中でも、顎の筋肉に関係してきます。あご周りの筋肉が衰える原因の一つに、「早食い」があります。

噛み合せが悪くなる事で顎の筋肉のバランスが悪くなり、筋肉が弱まり、衰えます。その結果顎の位置が下がったり、リンパの流れが悪くなることで二重あごになる可能性があります。

噛み合わせで影響がでてくるのは二重あごだけではありません。

顎関節症

噛み合わせが悪いと噛むたびに顎がずれて顎関節症になる可能性があります。

口を開けると音がする、口が大きく開かない、顎の周辺に痛みがあるなどの症状がある方は受診するようにしましょう。 

頭痛

噛み合せが悪いと首の後ろや頭の筋肉がこり、血流が悪くなることで頭痛を起こす人がいます。 

姿勢

噛み合せが悪いと全身のバランスをとろうとして姿勢が悪くなります

では一旦話は二重あごに戻り、噛み合わせからくる二重あごを治すにはいったいどうしたらよいのでしょうか。

ストレッチ法紹介

2011年12月3日の世界一受けたい授業(日本テレビ)

で紹介されていたストレッチの方法を紹介します。

<ベロ回し運動>

  1. 唇を閉じたまま、舌の外側を大きく回す
  2. 2~3秒かけて1回まわすくらいのペースで、右回り×25
  3. 同じように左回り×25

これを朝昼晩1日3回行いましょう。

<ベロ押し体操>

舌の先端で上顎の歯茎を20秒間押す。力いっぱい押すのがポイントです!

この体操を「1日トータル3分」を目標に行います。

これらの2つの運動をする事で筋肉が鍛えられ、噛み合わせは改善し、二重あごもスッキリしてくるそうです。もちろん1回やっただけでは効果はでません。毎日行う事が大切です。

興味のある方は一度試してみてはどうでしょうか。

歯ブラシは細菌の住みか?!

歯ブラシの中には細菌がうじゃうじゃ

みなさんが毎日何気なく使っている歯ブラシ。実はこの歯ブラシに付着している細菌の多さを知っていますか?

歯ブラシは一度の使用で細菌の数が便器と同じぐらい増殖すると言われています。便器と同じくらいの細菌を口の中に入れると考えただけでゾッとしますよね。

なんと1億個!!

イギリスのマンチェスター大学の調査では、歯ブラシに付着している細菌数はなんと1億個以上という結果がでたそうです。 

しかし、人の口腔内にはもともと沢山の細菌が生息しています。そのため神経質になりすぎる必要はありません。それでも、細菌がたくさんいる歯ブラシで歯を磨くのは気分的に嫌ですよね。

では、歯ブラシはどのように管理していけばよいのでしょうか。

歯ブラシの管理方法

使用した歯ブラシはしっかり洗う

歯ブラシの毛の部分に食べかすなどが残っていると、腐敗し、細菌が増殖します。 

歯ブラシは使用したらしっかり乾燥させる

濡れたままの歯ブラシは細菌が繁殖しやすくなります。携帯用歯ブラシを使用する人もしっかり歯ブラシを乾燥させてからケースに入れるようにしましょう。 

歯ブラシの使いまわしはしない

恋人や家族などと同じ1本の歯ブラシを使いまわすのはやめましょう。歯磨きを共有する事で、他人のもっている細菌を自分の口の中に入れる事になり、病気や感染症のリスクが上がります。 

歯ブラシを置く場所は清潔に

歯ブラシホルダーや歯ブラシを立てているコップなども清潔に保ちましょう。また、複数の歯ブラシを1つのコップで保管する場合もブラシの毛先が触れ合わないようにしましょう。

歯ブラシが触れ合って立ててあると他人と歯ブラシを共有しているのと同じになります。 

歯ブラシを置く場所は清潔に

 歯ブラシは月に1回の頻度で交換が理想

歯ブラシの毛先が広がっている場合などはもちろんですが、歯ブラシに問題がないように見える場合でも長期間使用することで沢山細菌が付着しています。

そのため1ヶ月に1回のペースで交換するようにしましょう。

毛先が広がっている歯ブラシはプラークの除去率が低下します。また歯茎を傷つけることもあるので交換するようにしましょう。 

トイレに置きっぱなしにしない

トイレには空気中に見えない細菌が飛び散っています。そのためそこから付着して細菌が増えます。歯ブラシはできるだけトイレから離れた場所で保管するようにしましょう。

この他にもブラッシング後に殺菌効果のあるマウスウォッシュなどを使用するのも良いかもしれませんね。 

毎日使用する物だからこそしっかり清潔に管理するようにしましょう。

知っておこう!花粉症と口内環境!

やっかいな花粉症

冬の寒さもだいぶ和らいできたこの時期。もうすぐ暖かい春がやってきますね!

春といえば入学式やお花見・新しい事のスタートなど楽しいことがたくさんありますが、この時期花粉症に悩まされている方が多くいるのではないでしょうか?

花粉症を簡単に説明すると、ヒノキやスギなどの植物の花粉が原因となり、くしゃみや目のかゆみ、鼻水などのアレルギー症状がでる病気です。

花粉症

この花粉症という病気ですが、アレルギー症状だけでなく、お口の中にも注意が必要だということを知っていましたか?

花粉症と口内環境にはどのような関係があるのでしょうか。

お口の中は健康な場合唾液で満たされています。この唾液はただお口の中の乾燥を防いでいるだけではありません。

唾液には抗菌・洗浄の作用や、歯周病や虫歯の予防の役目もあるのです。

また、再石灰化にも重要な存在です。 

花粉症の薬の副作用

しかし、その重大な役目をしている唾液が花粉症の薬によって減ってしまうというのです。(※全ての薬ではありません)

花粉症の薬には唾液の分泌を低下させる成分が入っているものが多くあるため、花粉症の症状は治まってもお口の中は乾燥してしまいます。

また、花粉症の症状である鼻水は鼻が詰まるとどうしても口呼吸になってしまいます。そのため、お口の中が乾燥しカラカラになってしまいます。

だ液が減ると細菌が増殖

お口の中の唾液が減り、乾燥状態が続く事でお口の中の細菌が増殖しやすくなります。

また歯の周りにはプラークが付着しやすくなり、その状態のまましっかりとした歯磨きをしないと磨き残しが増え、歯石になります。歯石になってしまうと歯ブラシでは落とす事が出来ません。

このように、や細菌が増える事で歯周病や虫歯になるリスクが高くなります。 

花粉症の人はどのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。 

・  お口を乾燥させないように水分をしっかり摂取する

・  歯石などを作らないようにこまめに歯磨きを行う

・  ガム(キシリトール入りのも)などを噛んで唾液の分泌を促す

キシリトールについてはこちらをご覧ください。>>

このように花粉症の人は特に口腔内のケアをきちんと行うようにしましょう!

虫歯があると宇宙飛行士にはなれない?

虫歯があると宇宙に行けない?

みなさんの中には、虫歯になると宇宙飛行士になれないと思っている方が多いのではないでしょうか?

確かに虫歯があると宇宙飛行士にはなれません。しかし、虫歯があってもしっかり治療をしていれば問題ありません。

なぜ虫歯があると宇宙飛行士になれないのでしょうか? 

宇宙で作業するとき宇宙服の中の気圧は約0.3気圧まで減圧されます。

地球

スペースシャトル内と同じ1気圧のまま船外にでてしまうと、気圧の差で宇宙服が膨れ上がってしまい、指や手、足などが曲がらなくなり作業ができなくなってしまいます。

そのため、0.3気圧まで減圧した環境で作業を行うということです。

歯に痛みが出ることが

0.3気圧まで減圧したときに、お口の中に虫歯や治療が途中な歯があり空洞などができていると、中の空気が膨張して内側から歯を圧迫するため痛みを生じる場合があります。

その後、詰め物の隙間などから空気が入ることで周囲と同じ気圧になります。

同じ理由で戦闘機などのパイロットも虫歯の治療をしていないと操縦する事ができないそうです。

高い山などに登った時も気圧の変化で歯に痛みが出たりすることがあります。

このように、気圧の差がある環境で作業をする時は注意が必要です。 

もし宇宙で歯が痛くなってしまったら? 

まず痛み止めを服用します。

宇宙船の中で歯を削ったりする治療が出来ればよいのですが、歯を削る器械はありせんし、もしあったとしても、削った粉や水分などが飛び散るので大変な事になってしまいます。

宇宙で抜歯

痛み止めを飲んでも痛みが取れない場合は、医師の指導の下他の宇宙飛行士が歯を抜く可能性があるそうです。

治療行為は本来国家資格をもつ医師にしか許されていません。しかし、特別に宇宙飛行士に限り治療行為が許されているそうです。もちろん事前に歯を抜く訓練などを受けています。

このように、虫歯があるまま宇宙に飛び立ってしまうと大変な事になります。

そのため、打ち上げの前に虫歯がないか、悪化しそうな歯はないか、治療が不十分な歯はないかなどしっかり検診します。 

虫歯にならないためにも、普段から歯磨きをしっかりし、お口の中の健康に気をつけましょう。

気圧の変化で歯が痛む?>>

電動歯ブラシのメリット・デメリット 

電動歯ブラシの使用

みなさんは、電動歯ブラシを使用していますか?

それとも、普通の手用の歯ブラシを使用していますか?

ここ数年で電動歯ブラシは安く購入する事ができるようになり、とても普及してきました。

今ではたくさんの種類の電動歯ブラシが販売されています。音波振動と超音波心動と電気振動の種類があります。音波振動と電気振動は歯ブラシが動きますが、超音波歯ブラシは歯ブラシの毛先がほとんど振動していません。手用の歯ブラシと同じように使います。音波振動と電気振動の歯ブラシは当てるだけになります。

電動歯ブラシ

電動歯ブラシのメリット・デメリットについてお話します。

メリット 

・ゴシゴシと左右に手を動かさなくて良い 

手用の歯ブラシは、歯磨きをするときに手を左右に動かし、ゴシゴシ磨く事で汚れを落とします。しかし、電動歯ブラシは、歯に当てるだけで歯ブラシ自体が振動して磨いてくれるので動かさなくても磨けます。 

・短時間で磨ける 

手用の歯ブラシよりも短時間で磨くことができます。

超音波歯ブラシや、音波歯ブラシは、1秒間に振動する回数が多く、虫歯の原因となるプラークを除去する能力が高いということもメリットの一つです。 

デメリット

・刺激が大きい 

振動の刺激によって歯ぐきや歯を痛めてしまうこともあります。

電動歯ブラシを使う時に力を入れすぎてしまい歯ぐきや歯を傷つけてしまっては逆効果になります。 

お年寄りや子どもが電動歯ブラシを使っている場合、お口の中が傷ついていないかチェックしてあげるのも良いかもしれません。

さまざまな種類の電動歯ブラシ

最近では、歯への力のかけすぎ(押しすぎ)防止機能のついた電動歯ブラシや、歯ぐきのマッサージ機能がついたもの、磨いている時間が分かるようにタイマーのついたものがあるようですので、自分にあった電動歯ブラシを選ぶようにしましょう。

基本はブラッシング

電動歯ブラシを使用する際は基本のブラッシングが重要となります。電動だからといって、歯磨き自体が雑になってしまっては逆効果です。電動歯ブラシに頼りきりにならないようにしましょう。正しいブラッシングで清潔な口腔内を保ちましょう。 

今、手用歯ブラシを使うか、電動歯ブラシを使うか悩んでいる方は、電動歯ブラシのメリット・デメリットを知った上で、どちらの歯ブラシを使うか考えてみて下さい。もし分からない事などがあれば一度歯科医院に相談してみましょう。

歯ブラシの選び方の記事もご覧ください。>>

赤ちゃんのよだれ

赤ちゃんのよだれについて

赤ちゃんは4ヶ月頃からよだれがよく出始める傾向にあります。

赤ちゃん

これはどうしてでしょうか?

1.歯が生え始める

個人差はありますが、だいたい生後6ヶ月頃から下の前歯が生え始めます。歯が生えることが刺激となりだ液の分泌を促進していると言われています。 

2.口で確かめる

この時期の赤ちゃんはなんでも口に持ってきて確かめたり、噛んだりするため、それが刺激となりだ液の分泌を促進します。 

3.食事への関心

6ヶ月頃から離乳食を始める方も多いのではないでしょうか?そのため食事への意欲や関心がだ液が出ることと関係しています。食欲がある証ですね。

だ液の量が多いと心配になるお母さんも多いのではないでしょうか?

しかし、大丈夫です。

赤ちゃんは唾液の量が多い

だ液の量が多いことで自浄作用が働き、口の中を清潔に保つことができます。虫歯の予防にもなります。

だ液の量が多いことでより健康的と言えるかも知れませんね。

しかし良い点ばかりではありません。

1、だ液の量が多くて服が汚れる

歯が生え始めの赤ちゃんはだ液がたくさん出てきても口の中に溜まっただ液を飲み込むことができません。

そのため、お口の中からあふれただ液がよだれとなり口から出たり服を汚したりします。

よだれがでているということは成長の証です。

この場合、スタイなどをこまめに変えてあげましょう。 

2、口の周りが赤くなる

よだれには消化酵素などが含まれているため、お口の周りや肌についたよだれをそのままにしておくと赤くなったり、ただれたりと肌荒れの原因となります。

気付いたら拭いてあげるようにしましょう。酷い場合は小児科を受診するようにしましょう。 

だ液の原因には他にも鼻が詰まっていて口呼吸になっていたり、お口の中に炎症などがある場合があります。 

お口の中をよく観察してみるのも良いかもしれませんね。

口の中にカビが生える?!

お口の中のカビ・カンジダ

みなさんが生活していく上で、キッチンの洗い場やお風呂場などの水周りにはカビが生えやすいという事はご存知かと思います。

しかし、お口の中にもカビが生えるという事を知っている人は少ないのではないでしょうか。 

口腔カンジダ症とは、お口の中にカンジダ菌(カンジダ・アルビカンス)という真菌(カビ)が異常に繁殖して起こる感染症です。

Wikipediaより→

原因

口腔カンジダ症は、カンジダアルビカンスという菌が原因で起こります。

しかし、このカンジダ菌はみなさんのお口の中に常にいる常在菌です。

そのため、誰でもカンジダ症を起こすリスクを持っています。

カンジダ菌は常在菌のため健康な人には発症しません。特に発症しやすいのが、体が疲れているときや、風邪などで免疫力が低下している時、乳幼児や高齢者などの体が弱い人、癌の治療などで抵抗力が低下している時にカンジダ菌が増殖しやすくなります。

また、糖尿病や長期間抗菌薬を服用している方もカンジダ症を発症する原因の一つです。 

症状

カンジダ症には急性型と慢性型があります。

・急性型

偽膜性

お口の中の粘膜の表面に、乳白色、灰白色の白い苔状のものができる。
形としては、斑紋状、点状、線状のものが付着する。
偽膜性はガーゼやティッシュでぬぐいとることができる。

萎縮性

白苔がないのが特徴。
偽膜性よりもヒリヒリとした痛みがある。
舌乳頭の萎縮など。

肥厚性

カンジダ症が長引いて慢性化したもの。
白苔は粘膜からはがれにくい。
粘膜の上皮がまだら状に厚くなる

治療法

内服薬、塗り薬、うがい薬などを服用する事で効果があります。 

カンジダ症を発症しないためにも、お口の中の常在菌であるカンジダ菌を増殖させない事が重要になります。

口腔内は清潔に

そのために、お口の中を清潔に保つようにしましょう。入れ歯を入れている方は特に、入れ歯の素材にカンジダ菌が付きやすいので入れ歯を清掃する時は水だけでなく、専用のブラシや、入れ歯洗浄剤なども併用してこまめに洗うようにしましょう。

お口の中を見たときに白い苔のようなものが見られたら歯科医院に相談するようにしましょう。

歯ぐきの裏側にこぶ?

お口の中にこぶ?

みなさんのお口の中を見たとき、歯茎の内側(舌側、口蓋)にぼこぼこっとこぶのようなものがある方はいませんか?

このこぶの正体は、“骨隆起”という骨の塊です。これは、顎の骨が過剰に発達することでできます。

腫瘍ではありません

骨隆起は、長年にわたり少しずつ大きくなります。そのため、気付いた時にはこぶが!!とびっくりする方もいます。

見た目はこぶのようなものなので、腫瘍ではないだろうか?
なにか悪いものなのではないのだろうか?

と思う方がほとんどだと思います。

実際は骨の塊なので、とくに問題がなければそのまま放置しても大丈夫です。

骨隆起の原因

原因としては、強い咬み合わせの力が顎の骨に伝わり、骨が過剰に発達するためといわれています。そのため、寝ている時の歯ぎしりや、食いしばり、無意識に長時間食いしばっている人は要注意です。

また、すでに骨隆起がある人は、このように食いしばりや歯ぎしりで強く咬合することで大きくなります。

対処法

では、骨隆起ができたらどうしたらよいのでしょうか。

骨隆起の原因といわれる歯ぎしりや食いしばりを軽減させるためにはマウスピースを作成することです。

しかし、それだけでは発達した骨をなくすことはできません。

骨を無くす為には骨隆起を除去する手術が必要です。

骨隆起があると、入れ歯を入れるのが困難です。骨隆起自体は骨の上に薄い粘膜が一層覆っているだけなので、入れ歯を入れていると、骨隆起と入れ歯があったって痛みがあるなどの症状がでてきます。

困っている方は相談を

このように、入れ歯で困っている方や、見た目が気になる方、発音に支障がでる方などは手術を考えてみるのもいいかもしれません。

手術は、骨隆起の大きさにもよりますが保険が適用されます。

入れ歯の問題だけであれば、手術のほかに、インプラントを入れるということも出来ます。

インプラントにすると手術をする必要はありませんし、骨隆起も邪魔になりません。 

気になる方は、一度歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか?

インプラントについてはこちらもお読みください>>

歯周ポケットケアを始めよう

国民の約8割が歯周病?

日本人の約8割の人が抱えているといわれるのが「歯周病」です。20代を迎える頃から徐々に増えていきます。40代になる頃には8割以上の人が歯周病になっていると言われています。歯周病の原因は一体なんでしょうか?

歯周ポケットケア

歯茎が腫れる歯肉炎

歯と歯茎の間には歯肉溝とよばれる境目の溝があります。正常な人は0.5ミリから2ミリくらいの深さです。歯周病はその隙間に歯垢(プラーク)に入り込み炎症が起きることから始まります。炎症して、歯肉溝が深くなって腫れている状態を「歯肉炎」といいます。

さらに放置しておくとどんどん進行していきます。

放置すると歯周ポケットができる

歯茎の腫れがさらに深くなると歯肉溝は歯周ポケットとなり、溝の深さはさらに深くなります。その溝の中に歯垢がたまり、歯垢を放っておくと石灰化して歯石になります。歯垢中には細菌がたくさんいます。そのままにしておくと細菌がポケットの中にたまってきます。やがては歯を支えている組織を破壊してしまい、最悪の場合は歯が抜けてしまいます。

自覚症状が少ない為に気づいた時には、歯周病が進行している。というようなことも少なくありません。

しっかりとした口腔ケア

美味しく食べる、楽しく話すことができるのは健康な歯のおかげです。歯を失わないためにも、しっかりとケアしていくことが大切になります。歯周病の予防には歯周ポケットの歯垢を除去する「歯周ポケットケア」が重要になります。

基本はブラッシング

歯周ポケットを清潔に保つためには、ブラッシングを丁寧に行うことです。歯と歯茎の間(ポケット)を意識して優しくブラシを持ち、毛先を細かく動かし歯垢をかき出すようにして磨きます。「強く力を入れず、優しく細かく」を意識して磨いてください。

歯ブラシは毛先の柔らかく、ヘッドの小さい扱いやすいものが良いでしょう。

補助用具も使いましょう

合わせて補助用具のデンタルフロス、歯間ブラシを併用すると歯と歯の間のプラークも確実に落とすことができます。初期の歯肉炎であれば日々のブラッシングをしっかりと行うことで十分に改善できます。

そのようなことにならないためにも歯科医院での定期的な検診を行うと良いでしょう。

その人に合ったケアの方法など細かく教えてもらえるのでぜひ検診に行ってみてください。

地図状舌ってなに?

地図状舌という病気を聞いた事はありますか?

地図状舌とは、名前の通り、舌の表面が地図のようにところどころ模様が出来る病気です。

歯ブラシ

若い女性に多く見られますが、幼児でも約15%ほど見られます。

地図状舌になった人は、舌にまだらに模様ができているため、人に見られるのが嫌だったりした体験がある方もいるのではないでしょうか?では、地図状舌はどのような原因で発症するのでしょうか。

原因

原因はよくわかってはいません。ストレスや栄養障害やビタミンBの欠乏、遺伝、体質異常などと言われていますが、定かではありません。喘息や気管支炎などとも関連性があるといわれています。 

症状

舌の表面の一部分に円形・楕円形の中央が赤色で周りが白色の淡紅色斑ができます。それがだんだん大きく広がる事で、他の斑と融合し、さらに広がり結果的に地図のような模様になります。これらは、日によって形態や位置が変化し広がりを変えるのが特徴です。

自覚症状はほとんどありませんが、まれにしみる、ぴりぴり違和感があるという方もいます。溝状舌と合併することもあります。

※  溝状舌(こうじょうぜつ):舌の表面に多数の溝がある状態のこと

Wikipediaより

地図状舌の治療法

治療法としては有効なものは確立されていません。また、自然に治ることはないとされています。そのため、痛みがない場合は経過をみるようにしましょう。そして、しっかりバランスの取れた食事、ストレスのない生活をするように心がけましょう。

心配な方は歯科医院へ

心配な方や、痛みや違和感を伴う方は歯科医院でみてもらうようにしましょう。食べ物が刺激となる場合は口腔内用のステロイドの軟膏などを使います。また、口腔内を清潔に保つ事で症状が良くなることも多くあります。

歯牙腫(しがしゅ)ってなに?

みなさん歯牙腫という病気を聞いたことはありますか?

歯牙腫とは歯の芽となる部分(歯胚)の形成異常からできる組織形態の異常です。腫瘍の中に歯の組織を含んでいるのが特徴です。

歯牙種には二種類あります。

・複雑性歯牙腫

歯牙硬組織が不規則に配列し、形成された塊状物からなる。10~20歳代に多い。 

・集合性歯牙腫

多数の小さな歯牙様構造物の集合からなる。上顎の前歯(切歯)、糸切り歯(犬歯)部分にできやすい。

Wikipediaより

2014年7月、びっくりするようなニュースが報道されました。

インドに住む17歳の少年の口から232本の歯が摘出されたといいます。

少年は複雑性歯牙腫が原因で、232本の小さな歯の組織が口の中にありました。

手術中少年の顎の中から小さいものから大きいものまで次々と歯のような組織が摘出されたそうです。

手術は6時間におよびました。手術をしている医師も大変な手術ですが、少年も6時間も口を開き続けたのですからとても大変だったでしょうね。

少年は手術をする1ヶ月前から顎が痛み腫れ始めて、異常に気付いたとのことです。

少年の場合歯のような組織は、少年の右下の顎の骨の中に形成され外からは見えなかったとのことです。

腫瘍自体も顎の奥にあり、顔が変形したりしなかった為気付くことがないまま歯の組織が増殖してしまい、このようなことになってしまったそうです。

満々

このようなケースはまれですが、歯牙腫は症状がないため歯医者などで撮影したレントゲン写真などで偶然発見されることが多いようです。

腫瘍自体はゆっくり発育しますが、大きくなると少年のように痛みが出たり、顎の形が変形したり歯の位置がずれたりします。

もし何か異常がでたら歯科医院を受診するようにしましょう。

歯の着色の原因はなんだろう?

着色が気になりませんか?

みなさんの中には最近歯の着色が気になるという人はいませんか?

歯科医院にも「着色が気になるから除去してください!」といって来院される患者さんも少なくはありません。

では、歯の着色はとのような原因でつくのでしょうか?また自宅での予防はできないのでしょうか?

白い歯

着色の原因

着色の主な原因となるのがCMなどでよく聞く”ステイン”の沈着です。ステインとはわかりやすく言うと歯についたシミのことです。

みなさんは毎日歯磨きをしていると思いますが、磨き残しがあったりして汚れが歯にこびりついてしまったものがステインです。

では着色にはどのようなものがあるのでしょうか。

1.タバコによる着色

一般的によく知られているのがタバコのヤニによって歯に着色してしまうことです。タバコのヤニはねっとりとしていて歯にこびりつきやすい特徴があります。歯だけではなく、内臓や喉にこびりついて長期間とどまることで有害物質を出し続けているのです。

また、歯ぐきにもダメージを与えます。タバコを長期間吸っている人の中には歯ぐきが黒ずんでいる人も多くいます。

これは、ビタミンCが破壊され、メラニン色素がうまく排出できていないため起こります。 

タバコのヤニは強力なステインで落とすのが難しいのが現状です。その他にもタバコは歯周病の原因にもなりますので、喫煙者の方は注意が必要です。 

1.飲み物での着色

コーヒーや赤ワイン、紅茶、お茶などの茶渋に含まれる色素が歯の表面に沈着して着色することもあります。 

3.薬での着色

お口の中を消毒するイソジンなどの濃い色のついたお薬でも着色することがあります。もし気になるようでしたら購入の際に医師や薬剤師さんに相談してみるといいかもしれません。歯の汚れが色素沈着してステインになってしまうともう歯磨きでは除去することが難しくなります。 

ステインをなくするにはどうしたらいいのか

1.歯磨きを行う

基本的には普段から行っている歯磨きをきちんと行うことが重要です。歯磨き粉にもステイン予防の効果があるものも売られていますので使ってみるのもいいかもしれません。

2.食後に口をすすぐ

コーヒーや赤ワインなど多くの食品がステインの原因となります。そのようなものを食べたり、飲んだりした後は口をすすぐようにしましょう。

お口の中を水で洗い流すことでステインが吸着するのを予防します。 

3.歯を傷つけないようにする

歯磨きのときに力を入れて強く磨いてしまうと、歯の表面に傷がつき、その傷の凸凹部分にステインが付着しやすくなります。

禁煙するのが一番

このほかにも、喫煙者の方は禁煙するのがもっとも良い方法になります。着色が一度ついてしまうと自力ではなかなか落とすことができません。

気になるようでしたら近くの歯科医院で磨いてもらったり、ホワイトニングを行うのをオススメします。

入れ歯の役割

入れ歯にはきちんと役割があります

みなさんの中には歯を失ってしまって入れ歯をいれている方も多いと思います。しかし、入れ歯を作ったけど面倒だから外している。他の歯で噛めるから入れ歯を入れなくても大丈夫!と思っている方もいらっしゃるかもしれません。入れ歯の役割は食事の時に噛む為だけのものなのでしょうか。 

入れ歯の役割

入れ歯の役割についてお話したいと思います。

入れ歯には食べ物を噛むこと以外にもたくさんの役割があります。

1、栄養摂取

これはみなさんがご存知のように、お口から食べ物を食べてしっかり噛んで栄養をとることです。歯がなければしっかり噛むことができません。 

2、脳への刺激

よく噛むことで脳への刺激となり、学習や記憶などの働きにも影響を与えているといわれています。また、噛むことで脳の血流がよくなるともいわれています。 

3、他の残った歯を助ける

歯を失ったまま入れ歯などを入れないと、他の歯が失った歯を補おうとする為、他の歯が痛くなったり、ダメージを受けたりします。また、歯を失ったまま放置すると残った歯が少しずつですが移動して歯が斜めになってしまったりします。 

4、言葉をはっきり発音できる

入れ歯を入れることではっきり発音できるようになります。 

5、顔貌の変化

総義歯を使っている患者さんで比較すると、入れ歯を外した時と入れた時とでは表情がとても健康的になります。入れ歯を入れたら若返るということもよくある話です。 

6、姿勢の安定

入れ歯を入れていないと食いしばることができないため姿勢が安定しなかったり、転倒するリスクが増えたりします。 

7、唾液の分泌を促す

よく噛むことで唾液の分泌を促し、お口の中の自浄作用にもつながります。

入れ歯は生活の一部

このように、入れ歯はその人の生活の一部として、重要な役割をしているといってよいでしょう。

入れ歯はメインテナンスも大切です。使っているうちに痛みが出てきたり、歯石がついてしまったりすることもあるので、歯科医院で定期的に入れ歯の調整をするようにしましょう。

また、お家でも入れ歯専用の義歯ブラシなどで磨き、入れ歯用洗浄剤などを使って、キレイに保つようにしましょう。

正しい歯のお手入れについて

正しい歯磨きとは

2008年に放送されたテレビ朝日のたけしの本当は怖い過程の医学で間違った歯磨きで知覚過敏などになる可能性があるという身近なテーマが放送されました。

ではいったい正しい歯磨きとはどのように行うのでしょうか?また正しい歯磨きをしないとどうなってしまうのでしょうか? 

普段の歯磨きは正しい歯磨きではない

みなさん歯磨きは毎食後行っていると思いますが、歯磨きのしすぎは正しい歯磨きとは言えません。

例)

  • 歯をキレイにしたい
  • 虫歯を作りたくないと思うあまり、何かを食べるたびに歯磨き。
  • 歯を白くしたいからといってお茶やコーヒーなど着色しそうな飲み物を飲んでは歯が白くなるという歯磨き剤で歯磨き。
  • 歯ブラシが1~2週間でだめになってしまう。

知覚過敏などの原因に

このような歯磨きの仕方をしている方はいないでしょうか。お口の中をきれいにするということはとても良いことなのですが、このようにやりすぎることは良くありません。例にあげたような歯磨きを続けると、知覚過敏歯髄炎になってしまいます。

歯髄炎→ウィキペディアの説明

歯を白くする歯磨き剤には研磨剤が入っています。

やりすぎは歯茎に傷が

そのため、強い力で何度も歯磨きを続けていくと、歯ぐきが傷ついたり、同じところに何度も歯ブラシの先が当たるとその部分の歯ぐきが下がったりします。

そのため、歯の根っこの象牙質がでてきて知覚過敏の症状が出たり、歯茎に炎症が起こり歯髄炎になったりします。

正しい歯磨きをするにはどうしたらよいのでしょうか? 

1.歯ブラシの硬さ

  • 歯肉炎や歯周病の方は柔らかめ
  • 歯の汚れや、タバコのヤニなどを落としてスッキリしたい方は硬め
  • 通常の歯磨きは普通の硬さ

2.歯ブラシの持ち方

歯ブラシは鉛筆を持つような持ち方で、軽くもって下さい。

ただ歯ブラシを握った状態の持ち方で歯磨きを行うと、力が入ってしまいます。

歯の汚れは力強く磨いたからといって落ちるわけではありません。軽いタッチで一本一本細かく磨くようにしましょう。

3.歯磨き剤の量

歯磨き剤は大量につかわなくても、少量で効果があります。歯ブラシの3分の1程度で大丈夫です。

また、歯磨き剤には虫歯の進行を抑制する作用のあるフッ素が配合されたものもあります。そのため、口をゆすぐ時は効果を得るために1.2回ゆすぐ程度でいいでしょう。

みなさんは正しい歯磨きできていましたか?

うがいの効果ってあるの?

うがいで風邪予防

風邪やインフルエンザの予防に手洗い・うがいをしようといいますが、実際うがいの効果はあるのでしょうか。ただ水でうがいをしただけでも、約4割風邪を防ぐことができるという研究の結果があるようです。

また、うがいをすることは風邪などの予防効果だけではありません。

うがいの効果

口腔内の清掃にも

食後にうがいをして水を吐き出すと、食べかすがたくさんでてきます。透明なコップなどで見てみると分かりやすいかもしれませんね。こんなに食べかすが残っているの?とびっくりするかもしれません。

このようにお口の中や、喉の咽頭部を清潔にし、潤いを与える効果もあります。 食後のうがいが一般的ですが、ご飯を食べる前のうがいにも効果があります。食前のうがいはお口の準備体操となり、味覚の向上や食欲増進につながります。 

正しいうがいのやり方

口をすすぐ

いきなり上を向いてうがいをしてはいけません。まずは口の中をブクブクすすいで吐き出しましょう。最初からガラガラうがいをしがちですが、それは間違いです。最初にガラガラうがいをしてしまうとお口の中の細菌が喉のほうに運ばれてしまいます。

ガラガラうがい

お口をすすいだら次はガラガラうがいです。喉の奥を意識するような感覚で10秒ほどうがいをしましょう。「あ~」や「お~」など声をだしながらうがいをするのもいいようです。 

◎重曹でのうがい

みなさん重曹水でのうがいって聞いたことありますか?

最近では、重曹水をつかってうがいをすると虫歯予防になるといわれているようです。虫歯ができる原因は、虫歯菌が食べかすなどに含まれる糖分から作り出される酸です。重曹は弱アルカリ性なので、虫歯の原因となる酸を中和する働きがあります。

また、重曹には、歯の黒ずみなどを白くするホワイトニングにも効果があるようです。重曹水でうがいをする場合は食用や薬用のものを使用するようにしましょう。 

その他にもいろいろなうがいがあります。

塩水でうがい

コップ1杯に塩を一つまみほど入れてうがいをします。喉の痛みなどがあるとき、喉の痛みを和らげます。 

緑茶でうがい

緑茶に含まれるカテキンには殺菌作用があります。 

これらの他にもごま油を使ったうがいや、市販のうがい薬を使ったうがいなどがあります。正しいうがいをして健康な体をつくりましょう。

口角炎の原因は?

乾燥する時期に口が切れる

皆さんの中には、口の両端が切れて口を開けるときなど痛みを感じたことのある方も多くいるのではないでしょうか?これを“口角炎”といいます。

口角炎とは

口角炎は亀裂だけでなく、患部が腫れたり、出血後かさぶたなどを生じる皮膚の疾患です。

口角炎の特徴は口を開いた時に強い痛みの症状があり、口を大きく開けることが困難になります。口を開くことで裂けている部分が広がり強い痛みがでてくることもあります。

【口角炎の原因】

・カンジダなどの真菌

カンジダは不完全菌に属する酵母の代表的なものであり、もともと口腔内やその他の体表に存在している菌、いわゆる常在菌で、健康な人体は免疫により過度の増殖を防いでいるが、体調の悪化などで免疫力が落ちると繁殖して日和見感染を起こすことがある。

出典 口角炎 – Wikipedia

・ビタミンの不足

ビタミンB2、B6、B12、A、ナイアシンなどの不足。その中でも特にビタミンB2の欠乏で口角炎になることが多いといわれています。ビタミンB2は、 レバー、うなぎ、納豆、玉子等に多く含まれます。

ビタミンの多い食品

・よだれ

乳幼児や子供の場合、だ液の分泌が多い為、よだれによって感染することが原因の場合があります。 

・体の抵抗力の低下

別の病気にかかっていて、全身の体力が低下している時や、抵抗力が弱っている場合口角炎になりやすくなります。
糖尿病、貧血、ステロイド剤の長期使用などが原因となることもあります。
口角炎は、口唇ヘルペスや、口唇炎と間違われやすいですが、これらは治療法が異なります。

【口角炎の治療】

口角炎になると、口角部分の皮膚が横に裂けるように広がります。

そのため口を開くたびに痛みがでて症状が長期間続くと食事をしたりするのも億劫に感じる人もいます。

かさぶたには触らない

口角炎になっても、数日後にはかさぶたができてきますが、このかさぶたは薄くて簡単に剥がすことができます。かさぶたを剥がしても炎症症状はなくならないので、出来る限りかさぶたには触らず回復を待ちましょう。

口角炎で痛みを伴い病院などを受診した場合は、抗真菌薬の処方と一緒に、ビタミン剤などのお薬を処方するケースが大半です。

専門家を受診

口角の裂け目が広い場合などは軟膏が処方されることもあります。病院を受診する場合は、口腔外科、皮膚科、耳鼻科などを受診しましょう。 

口角炎の症状は3日程度で軽くなり、回復に向かいます。

長くても1週間ほどで症状は改善してきますので、その間は薬を塗りビタミン豊富な食事をするようにして回復を待ちましょう。

赤ちゃんの歯磨き

赤ちゃんでも歯が生えていれば虫歯になる可能性があります

自分で歯磨きをすることができない赤ちゃん。ではどんな歯ブラシがあるのでしょうか。また、どのように磨けばよいのでしょうか。

歯ブラシイメージ

*  歯の生え方には個人差があります。6ヵ月程度前後することはありますが、心配いりません。

はじめはガーゼから

赤ちゃんの歯が生え始めてきたら、最初は歯ブラシを使わずにガーゼや綿棒などで歯の表面の汚れを落としてあげます。

慣れてきたら赤ちゃん用の歯ブラシで磨くようにします。

最初のうちは、お口の中に歯ブラシが入るのを嫌がります。そのため、お口の中に入れることから始めましょう。

歯ブラシに慣れさせる

歯磨きトレーニング用の歯ブラシを使って慣れさせるのもその後の歯磨き習慣に役に立ちます。

この歯磨きは医療用のゴムでできていて、大人用の歯ブラシのように細くて喉に刺さらないように途中に大きな輪が作ってあり、一定の長さ以上は口に入らないようになっています。

また、この歯ブラシは噛んでいるだけで虫歯予防になります。

おもちゃ感覚で

おもちゃ感覚、おしゃぶり感覚であたえてみて歯ブラシに慣れさせるのもいいでしょう。

お口の中に入れることに慣れてきたら力を入れずに磨いてみましょう。

きれいにしようと思ってゴシゴシ磨いてしまうと赤ちゃんが痛がります。優しく磨いてあげましょう。

トレーニング用歯ブラシ

生後3ヶ月から1歳くらいの間はトレーニング用の歯ブラシを使って歯磨きに慣れさせるようにしましょう。
歯が生え始めてきたら先端がブラシ状になった歯磨きを使って見ましょう。この歯ブラシも、先端がゴムのブラシになっていたり、喉に刺さらないように輪がついているトレーニング用歯ブラシと同じようなものも売られています。

そのほうが、親からすると安全なので目を少し離しても安心ですね。 

1歳半ぐらいになると大部分の歯が生えそろってきます。このころになると、通常の子供用歯ブラシを使っても良いでしょう。しかし、形が大人用とほぼ同じなので、使用している時は注意しましょう。子供が遊びながら歯磨きをしていて転んだりすると喉や口に歯ブラシが刺さってしまったり、大事故に繋がります。 

お母さんが歯磨きをしてあげる時はお口の中が良く見える姿勢で行うようにしましょう。

歯が小さいので細かく

また、赤ちゃんの歯はとても小さいので、歯ブラシの先端を使い細かく磨いてあげましょう。

赤ちゃんが虫歯にならないためにも正しい歯磨きをしてあげましょう。

歯牙再植ってなに?

歯を元の場所に戻す治療

歯牙再植とは、事故などで歯が抜けてしまったり、治療をしても上手く治らない歯をわざと抜いて、再び元の場所に戻すことです。

入れ歯やインプラントとは異なり、自分の歯ですから体に対してなじみがよいので条件が合えばとてもいい方法です。

では、例えばどのようなとき歯牙再植を行うのか具体的にお話します。

歯牙再植ってなに?

転んだり、ぶつけたりして歯が抜けてしまった場合

転んだりして歯が抜けてしまったらもちろん痛みはありますが、歯が抜けたことにびっくりしますよね。

しかし、歯が抜けてしまってもその歯を捨てたりしないで下さい。歯を元の位置に戻せる可能性があります。 

歯の根っこが重要

歯を戻すためには、歯の根っこの周りにある歯根膜が残っていること、汚染されていないこと、傷ついていないことが重要です。

歯根膜が細菌感染していたり、傷づいていたりすると歯牙再植の成功率は低下します。

そのため、歯が抜けてしまった時に汚れていても水で洗ったり、汚いからといってテッィシュで拭いたり、乾燥させたりしないでください。

どのように保存するか

保存の方法は、保存液などがあればその中に入れて乾燥しないようにします。

保存液が無い場合などは、牛乳に入れて保存する、自分のお口の中に入れておく、などして歯根膜は変性させないようにします。そして、すみやかに病院へ行くようにしましょう。

歯牙移植成功のカギ

歯が抜けた状態で時間が経ってしまうと、その分歯根膜の状態が悪くなり、歯牙再植の成功率は低下します。 

抜けてしまった歯は、歯を元の位置に戻し、隣の歯とワイヤーやレジンなどで固定します。数週間固定することで抜けた歯が元の位置に戻り、再び歯の機能を取り戻すことが可能となる場合があります。

しかし、成功の確率は100%とは言えません。

術後トラブルもあり

歯牙再植を行った術後にトラブルが起きることもあります。再植した数年後に骨と癒着を起こしてしまったり、傷のついた歯根膜から歯が溶けて虫歯になってしまったりすることがあります。

怪我をしないことが一番ですがもし、このようなことが起こった時のために、覚えておいて下さい。

歯ぐきをマッサージして健康に!!

歯ぐきにもマッサージ

みんなさん疲れたときなどに体をマッサージしますよね?

しかし、歯ぐきをマッサージしたことのある方は少ないのではないでしょうか?歯ぐきをマッサージをすることで血液の流れが良くなり、血液の循環が促進されます。また、溜まった不純物を排出する効果もあります。手や足と同様に歯ぐきにもツボがあることをご存知ですか?

歯ぐきにもツボが

歯ぐきにも全身に影響しているツボが40ほどあります。

このツボを刺激し、マッサージすることで歯ぐきを活性化することができるのです。

歯ぐきはどのようにマッサージしたらよいのでしょうか?

まず歯磨きをしてお口の中を清潔にします。

次に手をキレイに洗います。

※歯ぐきをマッサージする時に指を使うためです。

歯ぐきマッサージ

準備が終わったらマッサージを始めます。

  1. 人差し指の腹で歯ぐき全体をなでるように下側の左側から中央へ向かって5回ほどマッサージします。右側も同様にマッサージします。
  2. 終わったら上側もマッサージしていきます。
  3. 歯と歯ぐきの境目の部分を丁寧にマッサージします。
    ※爪を立てると歯ぐきが傷ついてしまうので注意しましょう。
  4. 人差し指を使って歯ぐきの表と裏を押していきましょう。押す強さはイタ気持ちいいくらいの強さで行います。
  5. 最後に親指と人差し指ではさんで押します。血流が悪いところは痛みを感じるので他の部位より少し長めに押してみて下さい。

マッサージをするタイミングはとくに決められてはいませんが、お風呂に入っている時などは体がリラックスしているのでおすすめです。

マッサージすることでピンク色に

歯ぐきを触った時にぶよぶよとした感触がある場合は歯周病や歯肉炎になっている場合があります。

最初はやわらかくぶよぶよしていた歯ぐきもマッサージを続けていくことで引き締まっていき、きれいなピンク色になってきます。歯ぐきが引き締まってくれば健康という証拠です。

歯ぐきのマッサージは目の疲労や肩こりにも効果があるようなので、ぜひ試してみて下さい。

歯ぐきケアもご覧ください>>

舌小帯短縮症ってなに??

小帯とは

舌小帯短縮症(ぜつしょうたいたんしゅくしょう)という言葉をきいたことがありますか?

まず舌小帯とは、舌の裏側にあるヒダ(スジのようなもの)のことを言います。

ハート舌

この舌小帯が生まれつき短かったり、ヒダが舌の先端部に近いところについていることがあります。これを舌小帯短縮症といいます。 

舌を前のほうに突き出すことで、舌小帯が引っ張られて舌にくびれができ、ハート型の舌になります。これをハート舌といいます。

赤ちゃん

舌小帯短縮症は軽度、中等度、重度に分けられます 

 

軽度:日常生活の障害はほとんどみられない 

中等度:ハート舌がみられる。舌先を上顎につけることができない。口の開きを小さくすることでやっと上顎につけることができる状態。 

重度:舌を上に上げることができない。舌を前に突き出そうとしても下唇あたりまでしか出すことが出来ない。 

中等度や重度の場合、発音障害や哺乳障害、嚥下障害などを認められることがあるので治療によって改善していくことが多いです。 

授乳障害

赤ちゃんが舌小帯短縮症だと、授乳障害がでることがあります。

赤ちゃんがおっぱいを飲む時に乳首を吸いますが、そのときに乳首を舌と口蓋に挟んで母乳を飲んでいます。

そのため舌小帯短縮症だと舌先を上げることができないので、うまく母乳を飲むことが出来ず、体重の増加に支障が出たり泣き止まなかったりします。 

発音障害

舌先が口蓋に触れないので、か行・さ行・た行・ら行がうまく発音できません。 

食べるのに時間がかかる

舌小帯短縮症のため舌をうまく動かすことが出来ず、ずっともぐもぐ噛んでいて、喉の奥に食べ物を持っていけないので食べるのが遅くなります。

何度も噛むことで噛む回数が増えるので脳の満腹中枢がお腹がいっぱいと勘違いし食べられなくなります。実際はそれほどの量を食べているわけではないので痩せてしまうことがあります。 

食べるのが早い

食べるのが遅いのと反対に、食べ物を丸呑みしたり、飲み物で流し込んでしまうことで食べるのが早くなることもあります。

その他にもいろいろな症状がありますが、舌小帯短縮症だからといって治療方法がないわけではありません。今では手術をして舌小帯を切ったり、舌の機能訓練などをして治療をしていくことができます。

舌小帯短縮症について Wikipediaより

歯ぐきが下がってきた!?

歯ぐきが下がることを歯肉退縮といいます

みなさんも鏡を見た時に最近歯ぐきが下がってきたような・・・

と感じたことがある人もいるのではないでしょうか。

審美性が悪くなる

歯肉が退縮することによって見た目(審美性)が悪くなります。

また、歯肉退縮によりセメント質(歯の根っこ部分)が露出することで、根面カリエス(虫歯)になりやすくなります。他にも、知覚過敏になる方もいます。

女性のはみがき

では歯肉退縮の原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

歯肉退縮の原因

・  歯周病

歯周病になると骨が溶かされて歯肉が退縮します。

また、歯肉炎などの腫れた歯肉が治って歯肉が引き締まることで歯が長く見えたりします。 

・  誤った方法での歯磨き

例えば、硬い毛の歯ブラシで力強くゴシゴシ歯磨きをしていると歯ぐきが傷み退縮してきます。

また、癖で歯磨きをしている時に一部だけ強くあったっていたりするとその部分の歯肉が退縮してきます。

その他にも電動歯ブラシの使用で歯肉退縮を起こすこともあります。 

・  歯科の外科的治療

歯周病などが原因で歯肉の切開手術をした場合薄い歯肉や骨の部分は退縮を起こします。 

・  歯並び

例えば、歯列から離れたところに生えている八重歯などは歯肉退縮を起こしやすい部位になります。 

・  加齢に伴う歯肉退縮

年齢が高くなるにつれて歯肉退縮が起きてきます。

しかし、この場合は特定の部位だけでなく全ての歯に均等に歯肉退縮が見られます。

歯肉退縮の治療

1.歯周病などにならないよう予防すること

定期的に歯科医院に通い、定期検診を受けたり、クリーニングしたりするようにしましょう。また、家ではしっかり歯磨きをしてホームケアするようにしましょう。 

2.正しい歯磨き

歯周病や虫歯になるのが心配だからといって過度の歯磨きをするのは、逆に歯肉退縮を起こしてしまいます。一本一本細かく汚れを落とすように磨くようにしましょう。

力の入れすぎには注意が必要なので、分からなければ近くの歯科医院に磨き方を教えてもらうのもいいかもしれません。 

3.歯並びが悪い人

歯並びが悪い人で歯肉退縮を気にされている方は矯正治療を行っている歯医者に相談してみましょう。 

4.様子を見る

外科治療など、治療直後の場合はしばらく様子をみてみましょう。クリーピングが起こる場合があります。

※  クリーピング:歯肉が自然に回復すること 

このように人それぞれ原因などは違いますので、気になる方は一度歯医者へ相談にいくとよいでしょう。また、歯肉退縮していないかなど鏡を見て観察して自分のお口の中をよく知っておきましょう。

顎関節症について

顎関節症を知っていますか?

  • 口が開きにくい
  • 顎から音がする
  • 顎が痛む

などが主な症状として上げられます。

若い女性に増えている

特に若い女性を中心に広がってきています。人によっては日常生活には支障のない軽度のものから、口がまったく開かないような重症なものまで様々です。軽度のものを含めると約50%の人が顎になんらかの異常を感じたことがあるそうです。なぜ女性の患者さんが多いのでしょうか?

患者は増加傾向

幅広い年齢の人が顎関節症になりますが、ピークは20代で女性の来院数は男性の2倍から3倍にもなります。女性が多い理由ははっきりとはしていませんが、20代の女性は特にストレスを感じやすい時期、痛みに対して感受性が強くなる年代なので顎関節症にもかかりやすいのでは?と考えられています。近年、患者数は増加しています。

症状を詳しくみてみましょう

●口が開きにくい(開口障害)

正常な場合は口を開けたときに指を縦にして3本入ります。しかし指が2本しか入らない、又は1本しか入らない。痛みにより口が開かない場合と、顎の関節の異常で口が大きく開けづらい場合、急に開かなくなってしまった場合や、段々と開かなくなってしまう場合など様々なパターンがあります。

●顎から音がする場合(関節雑音)

口を開けたり、顎を動かしたりすると、カクッと音がしたりシャリシャリ、ミシミシなどの音が聞こえる場合もあります。症状が音だけの場合なら早急な治療はしなくても良いでしょう。

●顎が痛む

口を開けたり閉めたりするときに特に痛みがあり、硬いものを食べにくい。顎を動かしたときに痛むのが特徴です。

このような症状以外にも様々なところに症状が現れることもあります。頭痛や腰痛、肩こり、背中の痛み、めまい、歯の痛みなどが併発するようなパターンもあります。

顎関節症にはどのような治療を行うのでしょう。

●物理療法

患部を温めたり、冷やしたりして痛みを軽減させる。

●運動療法

口を開ける練習をしたり顎を動かす訓練をしたりして口が開くようにする。

●スプリント療法

歯にマウスピースのようなものを装着して筋肉や歯の負担を軽減させる。歯ぎしりや食いしばりからのダメージも軽減させる。治療はセルフケアが中心となりますが、顎関節症の症状が気になったらまずは歯科医院でみてもらいましょう。あなたに合った治療方法を提案してもらってください。

咀嚼回数と食生活の変化もご覧ください>>

おしゃぶり癖が及ぼす影響

おしゃぶりにもさまざま

育児中のお母さんやお父さんの中にはお子さんにおしゃぶりを与えている人も多いのではないでしょうか。

最近ではデザインがおもしろいおしゃぶりや、首から下げるひものついたおしゃぶりなども販売されているようです。

おしゃぶり癖

では、おしゃぶりは歯並びなどに影響はしないのでしょうか?

おしゃぶりのメリット・デメリット

一般的に言われているおしゃぶり使用のメリットとデメリットをまとめてみました。

メリット

  • すぐに泣きやむ
  • すぐに眠る
  • 落ち着く
  • 親の子育てのストレスが減る
  • 機嫌が良くなる

などがあります。

おしゃぶりを与えると鼻呼吸になるので、アレルギーや喘息になりにくいなどの意見もあるようです。

デメリット

  • 長期間の使用で噛み合せが悪くなる
  • なぜ泣いているのか考えないで使用する
  • ふれあうことが減る
  • 言葉をかけることが減る
  • 発語の機会が減る

6ヶ月ぐらいの乳児になると興味があるものなどなんでもお口へもっていってしゃぶるようになります。この行動は、手と目の協調運動の学習だけではなく、いろいろしゃぶることにより味や形、性状を学習しているのです。

しかし、おしゃぶりを使用していると手でつかんだものをお口へ持っていくことが出来ず学習の機会が奪われることになります。

また、一度使用すると長時間にわたり使用する傾向があります。

そのため、発達に必要な機会が失われるのではないか?という意見もあるようです。

おしゃぶりの癖による歯並びへの影響

1.開口

奥歯で噛んでいるのに前歯では噛んでいない状態。

口が閉じにくかったり、上手くものが噛めないことがあります。 

2.上顎前突

前歯のみが前突している状態。一般的に出っ歯と呼ばれています。 

3.乳臼歯交叉咬合

上の歯列の幅が狭くなり奥歯の咬み合わせが横にずれる状態。鏡で見てみると上下の前歯の真ん中がずれています。 

おしゃぶりが歯並びに影響するのは、乳歯が生えそろい、乳臼歯交叉咬合や開口などの噛み合せの異常が存続しやすくなる2歳半ぐらいから3歳以上になってもおしゃぶりを使用している場合です。

注意すること

歯並びの面から考えるとおしゃぶりはできるだけ使用を避けたほうがよいといわれていますが、もし使用するのであれば次の点に注意しましょう。 

  • 言葉を覚え始める1歳を過ぎたぐらいには常時使用しないようにする
  • 遅くても2歳半までに使用を中止するようにする
  • おしゃぶりを使用している時も一緒に遊んであげたり、声をかけてあげたりして親と子のふれあいを大切にする
  • 泣いているからといっておしゃぶりを使用して泣き止ませる手段にしないようにする
  • 4歳以降になってもおしゃぶりが取れない時は、かかりつけの小児科医に相談するようにしましょう。

発音にも影響が

おしゃぶりを長期間使用するのと同様に、指しゃぶりを3歳から4歳を過ぎても続けていると歯並びが悪くなったり、発音に影響がでてきたりします。

子供にとってよい環境を作ってあげ、外遊びなどで社会性を豊かにすることで3歳ぐらいまでには指しゃぶりも卒業することが好ましいでしょう。

子供の歯並びについてもご覧ください>>

気圧の変化で歯が痛む?

気圧の変化で急性症状

みなさんの中に、飛行機に乗ったときや、標高の高い山に登山に出かけた時などに歯が痛くなった経験がある方はいらっしゃるのではないでしょうか?

最近では日本テレビで放送されている“世界の果てまでイッテQ”の番組内でタレントのイモトアヤコさんがマナスルに登山する企画で、気圧の変化により彼女の虫歯が急性症状を起こしたというのを見た方もいるのではないでしょうか。

世界の果てまでいってQ→Wikipediaより 

なぜ気圧の変化で歯が痛むのでしょうか

気圧の変化でよく聞く話が、標高の高い山に登山したとき、お菓子の袋がパンパンになる、飛行機に乗って離陸する時に耳がキーンと痛くなるということがあります。

実は歯の中でもこれと同じようなことが起きているのです。歯のエナメル質の内部には「歯髄腔」という神経が入っている空洞があります。歯髄腔はふだん、外の気圧と等しくなっています。

外の気圧との差

しかし、飛行機の離陸や登山などで短時間の間に外の気圧が下がると、気圧の変化に対応しきれず、低下した外の気圧との差で内側から圧がかかり一時的に痛みがでることがあります。

このとき激しく歯が痛む場合は虫歯があることがほとんどです。

通常はひどい痛みがでていない虫歯でも、気圧の低下により激しく痛むことがあります。これらを「気圧性歯痛」・「航空性歯痛」といいます。

「気圧性歯痛」・「航空性歯痛」

特徴としては、

健康な歯髄や適切に治療された歯にはおきにくい。

気圧高度が8000~10000フィート(2500~3000メートル)付近で起きやすい。

慢性歯髄炎などがあると急性かすることがある。

などがあります。 

登山や飛行機のほかにも、スキューバダイビングや台風などの気圧の変化でも痛みが出る可能性があります。 

定期健診を

予防としてはこのようなことにならないためにも虫歯があるときはもちろん、虫歯が無いときでも定期的に歯科医院を受診し、健康なお口の中を保つことが大切です。

口唇ヘルペスってなに?

体力低下で口唇ヘルペス

口唇ヘルペスという名前を始めて耳にする方もいると思います。

口唇ヘルペスとは、風邪などで具合が悪い時や、ストレスがたまって疲れているときなど体が弱っているときに、唇のまわりに赤い水泡ができ、痛みやかゆみがでてくる症状のある病気です。「風邪の華」、「熱の華」などと言われることもあります。

口唇ヘルペスと知らずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか? 

原因はウィルス

日本人では約10人に1人が口唇ヘルペスになったことがあると言われています。

口唇ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウィルスに感染していても、症状がでないので自分が感染していることに気付かないというケース(潜伏感染)も多く、20代~30代で感染している人は半数近くいるといわれています。

年齢が高くなるほど感染率も高くなり、60代以上ではほとんどの人が感染しているというデータもあるようです。 

だ液でも感染

初めて感染する場合の感染経路としては、直接患部に触ることやだ液で感染します。

子供のうちは、親から初めて感染したりしますが、軽い症状で済みます。しかし、成人してから感染すると重症になりやすいと言われています。

人の体にはウィルスに対する免疫がありますが、風邪などで熱が出たりして体調が良くないときなど免疫力が弱まりウィルスが活発になります。

そのため初めて感染した後免疫ができても再発を繰り返すようになります。 

「口唇ヘルペス」の症状とは

口唇ヘルペスの症状としては、唇や口のまわりに水ぶくれができ発熱を伴ったり、顎の下のリンパ節が腫れたりします。体調によって症状もさまざまです。 

発症するとまず水泡ができてビリビリした変な違和感があります。何度も再発を繰り返している人だと、すぐに口唇ヘルペスになる前兆だということがわかります。

違和感が出てきたら注意

その後、皮膚のほてりやかゆみなどの違和感が出てきて半日以内に赤く腫れてきます。体の中でウィルスが増殖しているこの頃に治療をするのがいいでしょう。その後赤く腫れたところに水泡ができ、水泡が破れてかさぶたが出来て治っていきます。

水泡の大きさは初感染では大きく、再発を繰り返していくと小さくなってきます。水泡が破れた患部に傷ついた皮膚などが触れると感染します。

患部に触れてしまった場合はすぐに手洗いするようにしましょう。 

口唇ヘルペスは2週間ほどで治っていくのが普通です。再発の場合は、初感染で発症したときよりも比較的軽症です。 

早めの受診を! 

治療方法としては、皮膚科に受診して抗ウィルス薬や抗生物質などで治します。病院にいく時間の無い人は市販薬なども売られています。しかし、判断が難しい場合などは専門的な皮膚科を受診するようにしましょう。 

十分な睡眠とバランスの良い食事などをとるなどにして、風邪やストレスで体力や抵抗力を落とさないようにすることが予防法となります。

インフルエンザと口腔内の病気は関係がある?

この時期になると大流行するインフルエンザ

このインフルエンザがきっかけとなり、歯や歯ぐきが痛んだりすることがあるのを知っていましたか?

◎インフルエンザで免疫力の低下 

歯ぐきから出血する、口臭がする、歯ぐきから膿が出る、歯ぐきが腫れて歯が痛いなどの歯周病の症状は、睡眠不足や疲労で疲れているときや、インフルエンザや風邪をひいてしまったときなど、免疫力が低下している時に症状がでてくることがあります。 

例えば、初期の歯周病にかかっている人がインフルエンザなどにかかると、普段の症状はとくにないのに、インフルエンザがきっかけとなり免疫力が低下することで、歯ぐきが腫れたり口臭がしたりして歯周病の症状が現れる可能性があります。 

◎インフルエンザから蓄膿症や副鼻腔炎になった場合 

風邪やインフルエンザになると蓄膿症や副鼻腔炎になる人が多いのですが、風邪菌やインフルエンザウィルスが上顎洞の粘膜まで細菌感染すると上の奥歯にも炎症が起こり痛みがでたり、その周囲にも痛みを感じることがあります。

これは上の奥歯の根っこの部分と上顎洞の粘膜が非常に近い位置関係にあるために起こります。

一週間程度で治癒することが多いのですが、痛みが続く場合や、頬の腫れが強い時は医療機関へ受診するようにしましょう。抗生物質などの投与が必要な場合があります。 

◎お口の中は清潔に! 

インフルエンザの感染経路には接触感染と飛沫感染があります。

感染者がくしゃみや咳をした時に手で押さえ、その手で周りのものに触れてウィルスが付き、別の人がそのものに触ってウィルスが手に付着します。その手で口や鼻などを触ると粘膜から感染します。これを接触感染といいます。

飛沫感染は、感染者がくしゃみや咳をつばなどの飛沫と一緒にウィルスを放出することで別の人がウィルスを口や鼻から吸い込んで感染してしまうことです。

このように接触感染、飛沫感染ともにインフルエンザは口や鼻から感染します。

うがいや歯磨きをあまりしない人は口の中が不潔になっているので、むし歯や歯周病などのもとになる菌が増殖してそこにインフルエンザウィルスが混じり、滞留しやすくなるという説があるそうです。

健康なお口の中はだ液などの自浄作用が働きますが、免疫力が低下している時や、お口の中を不潔にしている時はその機能が低下します。

お口のケアを実施した人としてない人のインフルエンザ発症率を比較すると、お口の中をケアした人の発症率が10分の1になったという報告もあるようです。

うがいだけでも予防に

忙しくて歯磨きをする時間がない時はうがいだけでもいいのでお口の中を少しでも清潔にするようにしましょう。

手洗い、うがいはもちろんですが、歯磨きなどでお口の中を清潔にすることもインフルエンザを予防する対処法の一つといえるのではないでしょうか。

また、もしインフルエンザにかかったかなと思ったら早めに医療機関へ受診するようにしましょう。

唾液の役割!!はこちら→

お歯黒って何?

みなさんはお歯黒について知っていますか?

山姥と金太郎 盃

山姥と金太郎 盃

お歯黒とは、明治初期まで続いた女性の習慣です。その文字の通り、お歯黒とは歯を黒く染めることです。黒い鉄の液体を使って、歯を染めていきます。歴史はとても古く、奈良時代に朝鮮半島から伝わったとされています。

お歯黒の意味

お歯黒をつけることには色々な意味があったそうですが、平安時代には貴族の上流階級の間に広がり男女ともに行っていた時代もありました。17歳から18歳で歯を黒く染めて成人であることを表しました。

女性のシンボル

江戸時代には既婚した女性のシンボルとされていました。時代が進むにつれてお歯黒は女性特有のものになっていったのです。歯のエナメル質を黒くするのは大変な作業だったそうです。そのために、庶民に広まってからは人生の大きな転機でもある結婚を機にお歯黒を行うようになりました。

明治時代になり、帯刀や丁まげの廃止によりお歯黒も衰退していきました。

お歯黒をすると虫歯にならない?

そして驚くべきことにお墓などから掘り出されたお歯黒の歯にはほとんど虫歯がみられなかったのです。お歯黒は酢酸鉄を含んだ溶液とタンニンを含んだ粉からできています。歯に塗ることでエナメル質が酸に溶けるのを守り、歯を保護したので虫歯が出来にくかったと考えられます。

そしてお歯黒の色の状態を保つために手入れをしっかりと行っていたことも虫歯になりにくい理由のひとつです。週に数回はお歯黒を塗りなおしていたので、歯を手入れすることが自然と習慣になったからでしょう。

フッ化ジアミン製剤

1970年頃から小児に使用されている「フッ化ジアミン製剤」はお歯黒を元に考えられました。フッ素と銀を含んだ溶液で塗布すると虫歯の予防効果、殺菌作用、鎮痛効果により虫歯を進行しないようにすることができます。

歯が変色するデメリット

しかしこの溶液を塗ると、お歯黒と同様に歯が黒く変色してしまうので歯が黒くなっても大丈夫な永久歯に生え変わる前の子供の歯や、通院が困難な高齢者が適用になります。

さらに、現在このお歯黒の成分が注目され製品として開発されています。歯に接着するセメントに成分を加えることにより治療した後の歯がまた虫歯にならないようにする役割をしています。昔の知識が現代に生かされている良い例ですね。

お歯黒とは?wikipediaで調べると、、、

プラークのことを詳しく知ろう!

お口は細菌の住みか

みなさんの体の中で一番多くの種類の細菌が存在している場所はどこだと思いますか?

それはお口の中です。

生きた細菌のかたまりプラーク

お口の中の病気には、むし歯や口臭、歯周病などがあります。そのトラブルの原因となるのがみなさんもよく耳にするプラーク(歯垢)です。

プラークは歯の表面に付着した黄白色をした粘着性の物体のことで、生きた細菌のかたまりです。1mgのプラークの中にはおよそ1億個もの細菌がいるといわれています。

プラークの中には歯周病菌や、むし歯の原因になるミュータンス菌などが存在しており、さまざまなトラブルの原因となります。

プラークについて(wikipediaより)

プラークは粘着性があるため、うがいだけでは除去することはできません。

歯磨きをしても、磨き残しがあると、プラークが付着したままの状態となるので、口の中は危険な状態にさらされることになります。

磨き残しがある場所

では、プラークを除去するにはどうしたらよいのでしょうか。

お口の中の環境は一人一人それぞれ違います。

そのため、歯磨きもその人に合わせた方法で行うことがプラークの除去に有効です。

とくに歯ブラシの毛先が届きにくく、磨き残しがあるところは、

1.奥歯の噛みあわせ部分(咬合面)

2.歯と歯の間(隣接面)

3.歯と歯ぐきの境目(歯頸部)

また、毎日の歯磨きで自然にクセがついてしまうと、常に磨き残しのある場所を作ってしまいます。

歯科医院で定期健診を

そのため、歯科医院での定期検診などで磨き残しの確認(歯垢染色液剤によって簡単に調べることが可能)や、歯の状態に合わせたプラークの落とし方を歯科医師や歯科衛生士などの専門家から指導を受けて適切な歯磨きをするようにしましょう。

強く磨いてもダメ

歯磨きをするときに、歯ブラシをただあてて磨くだけでは十分にプラークを落とすことはできません。

歯ブラシの使い方にも気をつけましょう。基本的に歯ブラシをあてるときは軽い力で磨きます。歯ブラシで歯を強く磨いたからといってプラークが落ちるわけではありません。

強く磨くことで歯ぐきを傷つけてしまうこともあります。わかりやすいやり方は、歯ブラシを鉛筆持ちで持って磨くことです。この持ち方をすることで過度の力は加わりません。

細かく磨くことがコツ

また、歯ブラシの毛先は歯面にきちんとあたるようにして1本ずつ細かく磨くようにしましょう。

歯磨きをする際に、歯ブラシとともに歯間ブラシやデンタルフロスを使用することも、プラーク除去には大変効果的です。

大切なことは、毎食後歯磨きをする習慣を身に付けることです。

また、歯科医院で定期的に健診を受けるようにしましょう!

歯がグラグラするのには理由がある?

お口の中にグラグラしている歯はありませんか?

歯がグラグラして動揺がある場合にはいろいろな理由があります。 

1.転んだり、打撲をしたりして歯に強いダメージがあった場合。 

特に子供は頭が大きく転倒しやすく、転んだ時にすぐに手が出ず顔から転んでしまうこともあります。また大人でもスポーツ中にボールにあたったり、人とぶつかってしまったりして外部からのダメージを受けることがあります。

そうなった場合はできるだけ患部を清潔に保ち、刺激が加わらないようにしながら早めに歯科医院で治療を受けるようにしましょう。

歯が動かないよう固定をし、周りの組織を元通りにします。 

2.歯周病などで歯ぐきに炎症がある場合。

歯周病などで土台となる骨が溶かされてしまって歯がグラグラしてきたり、歯ぐきに炎症がある場合があります。

その場合はまずお口の中のプラークなどの磨き残しを綺麗にし、歯と歯ぐきの間をマッサージするようにブラッシングします。

歯ぐきを引き締めて炎症を抑えることが大切です。

この場合も歯科医院での治療を受けるようにしましょう。 

3.歯が折れたり、歯や歯の根っこにヒビが入ったりして炎症が起きている場合。 

歯が折れた場合、自分自身で気付いて歯医者へ行く人がほとんどだと思いますが、歯にヒビが入っても症状がでてくるまで気付かない人もいます。放っておくとひどくなることもあるので異常を感じたら歯科医院を受診するようにしましょう。 

4.かみ合わせが悪い場合。

寝ている間の歯ぎしりや、自覚の無いくいしばりなどで歯に力がかかったとき、他の歯より当たりが強い場合、その歯に負担がかかることになります。

歯と歯を支える骨の間には噛んだ時に衝撃をやわらげるクッションのような役割をする部分があります。このクッションに過度な力がくわわることで腫れたような状態になり歯がグラグラしやすくなります。

歯科医院で歯の当たりを調整してもらうことで症状はよくなります。 

5.子供の歯の生え変わり時期に乳歯の下から永久歯が生えてきてグラグラする場合

自然に抜け落ちることが多いので心配することはありませんが、永久歯が生えてくる際に障害となることもあります。 

このように歯がグラグラするのにはいろいろな理由があります。放っておくと抜歯になってしまったり、抜け落ちてしまうこともあります。心配な症状がある場合は早めに歯科医院を受診するようにしましょう。

舌癌ってなに?

舌にもガンが?!

舌といえば、味覚を感じるのに大変重要な働きをします。その他にも食べ物を飲み込む時、言葉を話す時にも使われ体の中でも重要な役割をもっています。

その舌も癌に侵されることがあるのをご存知でしょうか。

半数以上が舌癌

舌癌は、胃癌や乳癌、肺癌などにくらべると症例は少なく、患者数が多い癌ではありません。

しかし、進行が早い癌なので注意が必要です。

お口の中に発症する癌(口腔癌)の中には他にも歯肉癌などがありますが、その中でも舌癌は半数以上を占めます。

しかし、先述のように患者数が多い癌ではないので、癌患者全体で言うと3%ほどにとどまっています。

1.症状

・色の変化

舌全体を見たときに周りと比べて白っぽくなっていたり、赤くなったりします。

※白板症、紅板症などの可能性もあるが、その場合でも舌癌になるリスクが高いです。

紅板症は約5割が癌に発展する可能性があります。

・舌にしこりができる

最初のうちは口内炎と勘違いされることがあるようです。

口内炎は1週間ほどで治りますが、なかなか治らない時や、口内炎の薬を使用しても効果がみられない場合は舌癌の可能性があります。

・舌の痛み

初期に痛みがでるケースは3割程度といわれています。

痛みがないからといって知らないうちに癌が進行している場合もあるので、注意が必要です。

2.好発年齢

10代から70代まですべての年代でみられます。

3.男女比

患者の男女の比率は男2:女1で男性のほうが多くなっているようです。

4.原因

・飲酒や喫煙

飲酒や喫煙と癌との関連性は明らかになっていませんが、非喫煙者にくらべて喫煙者の舌癌のリスクは約3倍となっています。

・歯並びや合わない入れ歯

歯並びが悪い人や合わない入れ歯を入れている人は、歯の当たりが一部強かったり、入れ歯が舌にあたるなどの刺激が継続的に行われることでリスクが高まると言われています。

5.予防

・口腔内の衛生面

歯石や歯垢があり、口の中が不衛生という状態が長期間続くことも舌癌のリスクを高めます。食事の後は歯磨きをするなどの習慣をつけて口腔内を清潔に保ちましょう。

・食生活

バランスの良い食事をとるようにしましょう。辛いものを食べ過ぎると舌への刺激が強くなります。
高塩分の食品も避けるようにしましょう。

予防には生活習慣の改善

舌癌を予防する為にも食生活や生活習慣を改善するということが大切です。舌は鏡で見ることができるので、日ごろからおかしいところがないかなど観察してみましょう。

もし舌癌かなと思ったら口腔外科か耳鼻咽喉科に相談するようにしましょう。

歯はどうやって削るの?

歯を削る機械

みなさんが歯科医院を受診してむし歯があったときなどに歯を削ってむし歯を除去しますよね?

ではいったい、硬い歯をどうやって削っているのでしょうか?

世界で一番硬いダイアモンド

歯の表面はエナメル質という硬い物質でできています。そのためエナメル質を削るには硬い物質で削らなければなりません。世の中で一番硬い物質はなんだと思いますか?

それはダイヤモンドです。

硬い歯を削るには

そこで歯を削る時にダイヤモンドを使います。(正確にはダイヤモンドの粉末がついたバーを使います。)なぜかというとダイヤモンドの硬さはエナメル質の硬さと同じくらいだからです。

※モース硬度(硬さを計る単位 ダイヤモンド:10 エナメル質:7)

エアタービンとは

ダイヤモンドのバーをエアタービンという器械につけて歯を削ります。歯科医院に治療に行くとキィーンという高い音が聞こえることがあると思います。この音の正体がエアタービンです。

エアタービンは1分間に約30万~50万回転します。そのため、キィーンという高い音がでてしまいます。

バーの先端の刃先のところにダイヤモンドの粉末がついていて、バーが高速回転することで歯が削れます。

高速で削っているため削っていると熱が発生してしまいます。熱を冷却するために削るのと同時に水が出る仕組みになっています。

この水は熱を冷却する以外にもダイヤモンドのバーの目詰まり防止、歯の削る部分をキレイに保つ、削りかすを吸い取りやすくする役割があります。

手元を見えやすくするように照明装置がついたものもあるようです。

エアタービンの消毒は?

エアタービンは精密な器械なので消毒などは出来ないのではないかと疑問に思う人もいるかもしれません。

エアタービンは高圧蒸気滅菌装置(オートクレーブ)によって消毒・滅菌することが可能になりました。

エアタービンが開発されるまでエナメル質を削って治療することは大変なことでした。エアタービンのおかげでスムーズに診療を進めることが出来るようになりました。

歯は健康にキレイに保つことが大切ですが、もしみなさんが治療で歯を削ることがあったら削る機械なども見てみて下さい。

消毒と滅菌の違いについてはこちらをご覧ください。

本当は恐ろしい病気 骨粗鬆症と歯周病の関連性について

骨粗鬆症について

昨今の健康ブームに乗って新聞やテレビ、インターネット等で様々な情報が入ってきます。なかでも骨粗鬆症は、最近健康を気遣う更年期の女性の方から、特に関心のある話題のようです。現在日本では骨粗鬆症の方が、推定約1.100万人以上いると言われています。そして、その約90%が女性で、75歳以上になると半数以上が骨粗鬆症になります。

骨量の減少

骨粗鬆症とは、骨の形成と吸収のバランスが崩れることによって骨量が減少し、骨組織の微細構造が弱くなり骨強度が減少する病気です。骨粗鬆症が直接生死に関わる恐ろしい病気の様に感じない方も多いと思います。ですが、骨粗鬆症により背中や腰が痛くなったり、曲がったりして、 ひどくなると骨折をおこして寝たきりになってしまいます。寝たきりになると5年生存率は約50%と高く、決してあなどれない病気なのです。

女性のほうが多い

骨粗鬆症は年齢と共に進行すると言われています。特に女性の場合は閉経後にその進行が著しく、男性と比べても大きな骨密度の減少を示します。この原因は女性ホルモン「エストロゲン」の急激な減少と関連すると考えられています。

原因はカルシウム不足

骨粗鬆症は一口でいうとカルシウム不足が原因で起こる病気なので、予防には積極的にカルシウムを摂取することが望ましいと言われています。カルシウムの1日の理想摂取量は600mgです。また、閉経後や妊娠中・出産後には800mgの摂取が推奨されています。
骨粗鬆症と歯周病は一見無関係のように思われがちですが、実は密接な関係にあるのです。骨粗鬆症やエストロゲンの分泌低下、カルシウムの摂取不足が直接歯周病を引き起こすことはありませんが、歯周病を悪化させる要因の一つになるのです。

お口の中にも

なぜなら、骨粗鬆症によって骨がスカスカになることは、身体全体に言えることなので、当然口の中の骨の量も少なくなるのです。歯周組織の骨がスカスカになっていれば、歯周病によってさらに骨を溶かすことはたやすい事です。

定期健診で早期発見を

したがって、骨粗鬆症の方は歯周病になりやすく重症化しやすのです。現在、骨粗鬆症の簡易検査を行える歯科医院も増えており、歯科定期検診が骨粗鬆症の早期発見につながります。

歯周病も、骨粗鬆症も痛みもなく気づかないうちに病気が進行します。そして重症化してからでは取り返しがつかないのです。

全身状態の健康維持のためにも、定期的な歯科検診を受けましょう。

Tooth Fairy(歯の妖精)~Tooth Fairyプロジェクトについて

歯の妖精のお話をご存知ですか?

皆さんは歯の妖精のお話をご存知ですか?西洋では昔から、子供の乳歯が抜けると、その乳歯を袋に入れて枕もとに置いて眠ると、Tooth Fairy (歯の妖精)が抜けた歯を集めに来てくれるという言い伝えがあります。

Tooth Fairyとは

Tooth Fairyは、お礼にコインやプレゼントを置いていってくれ、子供達は、このプレゼントをとても楽しみに眠るそうです。この儀式は、生え変わる永久歯が丈夫でありますように、との願いが込められています。

今も、昔も歯を大切にすることは変わらなく続いているのですね。

Tooth Fairyプロジェクト

さて、日本では現在、2009年6月より日本歯科医師会×日本財団によって、Tooth Fairyプロジェクトという活動が推進されています。これは、この活動に共感した歯科医師が、患者様の協力により集めた金属をご寄付いただくことにより進めています。本当に支援を必要としている子供たちへ、「夢」や「希望」をプレゼントする「歯の妖精」となるのです。

金属のリサイクル

歯科治療において、外した金属や入れ歯を集めてリサイクルします。これらの金属は、金やパラジウムなどを含んでいて、子供達を支援する大切な資金となります。

活動内容としては、「Tooth Fairy学校建設プロジェクト」とし、経済発展厳しいミャンマーにて子供達の学びたい気持ちに応えるべく学校建設を進めています。

小児がん・難病支援プロジェクト

また、「Tooth Fairy小児がん・難病支援プロジェクト」では、重い病気と闘う子供とその家族を応援する二つの「日本初」を進めています。

日本初の小児ホスピス「海のみえる森」と日本初の小児がん専門施設「チャイルド・ケモ・ハウス 夢の病院」を推進しています。(Tooth FairyプロジェクトHPより抜粋)
このプロジェクトの参加歯科医院は2013年09月19日現在、5400医院以上で、換金総額も604,379,892円を超えています。

歯周病 ~見直そう生活習慣~

生活習慣と歯周病

歯周病は生活習慣病とも言われています。その歯周病の改善の為には、生活習慣の見直しも必然的に必要になってきます。

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1 食生活の改善

食生活の見直しは、歯周病に限らず何らかの病気を抱えている方、また健康な身体を維持、継続する為にも食生活は非常に重要となります。

特に歯周病の原因菌は糖分をエサに増殖していくので、糖分の多い食事は歯周病のリスクが高くなります。また歯周病は糖尿病とも深い関わりがあり、共に悪化させる相互作用があります。

ですから、糖尿病になりやすいような高カロリー、高脂肪、また塩分糖類が多く含まれている食事は避けましょう。この食べ物を食べれば歯周病が治る!といったものはありません。1日3回規則正しく、栄養のバランスのとれた食生活を心がけることが大切です。

2 睡眠とストレス

睡眠は脳を休ませる為に必要不可欠なもので、生命維持の為には大きな役割を果たしています。睡眠不足になると身体の免疫力が落ちます。免疫とは、文字通り「疫(すなわち病気)を免れる」という意味で、私たちの身体はこの免疫のおかげで様々な病気から守られています。

免疫力の低下は細菌感染しやすくなる=歯周病原菌に感染しやすくなる ということになり歯周病のリスクが高くなります。

また睡眠不足はストレスの原因にもなり、身体に様々な悪影響を及ぼします。ストレスも免疫力の低下を招き、さらにストレスによる歯ぎしりや、歯を強く噛む食いしばりが歯周病の進行を早めてしまうこともあります。現代人は忙しい毎日を送っており、睡眠不足になりやすくストレスも溜まりやすいと思いますが、健康な身体を保つ為にも十分な睡眠とストレスを溜め込まないように心がけることが大切です。

3 禁煙

煙草を吸っている人は吸わない人に比べて2~7倍も歯周病になるリスクが高いのです。さらには、煙草を吸うと血行が悪くなり、歯周病を悪化させる原因になります。歯周病を予防し、完治させたいのであれば禁煙は避けて通れない道なのです。

4 適度な運動

運動不足と歯周病はあまり関係のないように思えますが、運動不足だと血行が悪くなります。歯肉を通る血管の血流も悪くなり、衰えた歯肉は歯周病の進行を早めます。また、適度な運動は身体の抵抗力を高めます。ですから間接的に歯周病予防に繋がります。

以上のように生活習慣を改めることにより歯周病を予防する事はもちろん、歯周病治療後の再発や悪化の予防にもなります。生活習慣の見直し、規則正しい生活が健康への第一歩かもしれません。

歯周内科ってなに?

歯周内科とは

みなさんは、「歯周内科」という言葉を聞いたことはありますか?

歯周病に対する新しい治療として注目されています。まず、歯周病について説明します。

歯が溶けるおそろしい病気

歯周病とは、お口の中の細菌が原因で発症します。ブラッシングが上手く出来ずに磨き残しがあると、食べかすが歯の表面に付着したままになります。そのまま放置されると細菌が繁殖する住みかになります。その細菌が毒素を出し、歯肉は炎症を起こします。
さらに放置してしまうとやがては、歯を支える骨までも溶かしてしまいます。最終的には、歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。45~54歳ではおよそ90%近くの人が歯周病にかかっていると言われています。

従来は・・・

従来の歯周病の治療は、歯肉の中や表面についた歯石を機械的に取り除き、専用の器具を使って磨きます。そして患者さんに家でのブラッシングを頑張ってもらう方法が主流でした。しかし、ブラッシングの仕方に個人差があったり長期の通院の途中で来院されなくなった患者さんがいたりするので、思うように歯周病が治らない患者さんもいました。

歯周内科とは、こういった従来の治療とは異なりお薬を使って歯周病を治そう!というものです。歯周内科を簡単に言うと「お口の中の除菌治療」です。細菌が原因で歯周病になるので、その細菌を退治していく治療になります。従来の治療に比べ、痛みが少なく治療期間が短縮されました。歯周病が進行していない方でも歯周内科治療を行うことにより、歯周病が進行しにくくなる効果があります。

◎歯周内科治療方法

  1. 位相差顕微鏡により菌の確認をする
  2. 細菌を除去する内服薬を服用する
  3. カビの除菌薬剤あるいはカビ取り歯磨き剤での歯磨き
  4. 除石後の歯石取り
  5. 定期検診、クリーニング

位相差顕微鏡

ポイントとなるのが位相差顕微鏡での菌の確認になります。歯周病菌が多いか少ないか、又はどのような種類の菌がいるのかを確認します。歯周病が進行している方のプラークからは「トレポネーマ」という菌が見られます。他にもカンジタなどのカビ菌も見られる場合もあります。元々お口の中には何百種類もの細菌がいるものです。

定期的なクリーニング

お薬を内服やカビ取り剤で歯磨きをすることにより、歯周病菌の原因となる悪い菌を除菌することができます。症状が落ち着いてから、歯茎のポケットの深い所にある歯石を除去していきます。除菌され、お口の中の環境が改善されてもその状態が維持されなければ意味が無くなってしまいます。そのためにも、定期的な検診と歯のクリーニングが必要になります。

歯周病は感染病なので再感染を起こさないためにも、ご自身のケアと定期検診が必要になります。

歯周内科による除菌作業が一旦終わっても気を抜かないで下さい。歯周内科について気になる方は専門医に一度ご相談下さい。

歯周病と薬について考える国際歯周内科学研究会はこちら>>

親知らずを抜いたらなぜ腫れる?

親知らず抜歯後の腫れ

よく「親知らずを抜いたら腫れた。」という話や、親知らずを抜いて顔が腫れた人を見たことはありませんか?

なぜ親知らずを抜いたら腫れてしまうのでしょうか?

まず親知らずを抜いたら必ず腫れる訳ではないのです。親知らずの状態と生え方によって変わってきます。親知らずが歯茎に埋まっていて見えない場合は、歯茎を切って顎の骨に埋まっている親知らずを抜かなければいけません。歯を抜く際に、骨を削って修正してから歯を取り出します。このような場合、抜いた後に腫れやすくなります。

親知らずが普通の歯と同じように生えている場合はあまり腫れることはありません。虫歯で歯が欠けてしまったり割れた場合は、埋まっている時と同じように抜くこともあります。

下の親知らずは、上に比べると骨が硬くしっかりしているので抜きにくいです

そして歯茎に埋まっていたり、半分しか頭が出ていないことが多くさらに骨の中に埋まっていることがあります。なので骨を修正して削ってから、抜かなければいけない場合もあります。上の親知らずは下に比べると腫れにくいですが、奥のほうにあったり骨に隠れて頭を出していない場合に抜いた時に腫れることがあります。

一般的に骨を削って抜いた場合に腫れが大きくなります

骨を削るので炎症反応が強くでます。細菌の進入を防御し、抜歯によって破壊された組織を修復する為に起こる反応が炎症といい、それが腫れとなって現れるのです。

どのような親知らずが抜いた方が良いとされるのでしょうか?

まっすぐに生えていてきちんと上下噛み合っている親知らずは抜く必要はありません。歯茎の中に潜っていて正常に生えてくる可能性がある親知らずも抜く必要はありません。

親知らずの頭が少し出ている場合は汚れも溜まりやすいので炎症も起こしやすくなっています。これが「智歯周囲炎」です。

親知らずは奥の方にあり、ブラッシングが難しい為に虫歯になりやすいです

そのまま放っておくと隣の歯まで虫歯になってしまう可能性もあります。正常に生えていても噛み合わせる歯が無いと歯がどんどん伸び出してしまいます。その為、歯茎を傷つけてしまったり、顎の関節に負担をかけてしまう場合もあります。

親知らずが周辺の歯や歯茎に悪影響を与える時には抜歯を考えた方が良いでしょう。

親知らずを抜いた後、2~3日は腫れのピークになります。しかし処方された内服薬と痛み止めを服用しますので日が経つごとに徐々に落ち着いてくるでしょう。

気になる方は、一度歯科医に相談してみて下さい。

若年性歯周病(侵襲性歯周炎)について

歯周病は若い人もなる病気

歯周病と聞くと、中高年にかけて発症する病気と思われがちです。近年、小学生や、10代、20代の歯周病も増えており、30歳以下の若年層で発症した場合を、若年性歯周病(正式名 侵襲性歯周炎)と呼ぶようになりました。

若年性歯周病の特徴

  1. 通常の歯周病よりも急速に進行します。
  2. 前歯と、第一大臼歯に限って発症することがあります。
  3. 家族集積性が見られることがあります。(家族集積性とは、ある形質が、特定の家族内または家系内に高い頻度で認められること)
  4. 一般的な歯周病の治療ではなかなか治りません。

若年性歯周病の原因

  1. 免疫抵抗力の低さがあると言われています。通常なんでもない程度の汚れに対して、若年性歯周病の方は過敏反応し、炎症を起こすのです。ですから若年性歯周病の方は慎重に口腔ケアをしていかなくてはなりません。
  2. 歯磨きの仕方や、回数、食事のとり方や、生活習慣に問題があるなど、正しいプラークコントロールができていないといった問題があります。
  3. 免疫機能、特に白血球機能低下が原因とも言われています。
  4. 特殊な細菌Aaによる感染も原因の一つと言われています。
  5. 遺伝的な問題や夫婦間での水平的感染から、子供へ垂直的感染が原因とも言われています。

口臭も出てくる

若年性歯周病の症状は、通常の歯周病と変わりありません。まず歯茎が腫れて出血します。これを放置しておくと、歯を支えている骨が破壊され、歯がぐらぐらしたり、痛みを伴うようになり、最終的には抜け落ちてしまいます。歯周炎特有の口臭もあり、症状が進行すると共に口臭がきつくなります。

口臭

若年性歯周病の治療法

若年性歯周病は進行速度が早い為、早期治療が大切になります。通常の歯周病治療に加え、抗菌剤や抗生物質といった薬物療法による治療が有効な場合もあります。また症状がかなり進んでしまった場合は、歯ぐきを切開して歯石の除去を行う外科的処置を行います。

外科的処置をした後でも再発をする可能性があるために、正しい歯の磨き方を覚えるなど、日々のプラークコントロールと定期的な歯科検診を行うことが重要です。

 

治療を中断してしまうと・・・

歯科治療中断

歯科医院で治療の為に、通院していたけれど「痛みがなくなった。」や「忙しい。」などの理由で、途中で通院をやめてしまった。そんな事ありませんか?しかし、歯の治療を途中でやめてしまうと様々な悪影響があるのです。

痛みがないから大丈夫?

歯の状態によっては一定時間をおいてから治療をした方が良い場合もありますが、一定の期間を大きく過ぎると良くありません。
治療がまだ終わって無くても、痛みが無くなってしまうと「大丈夫だろう。」と思ってしまい治療を中断してしまう方もおられます。せっかく治癒しかけている歯が、また悪い状態に戻ってしまう危険性があります。どのような悪影響がでるのでしょうか?

削った歯に銀歯や、さし歯をいれる予定の場合

虫歯の歯を削って銀歯をいれる時。ブリッジを入れる、根っこの治療をしてさし歯をいれる予定があるときがあります。その時は技工所へお願いするので、出来上がりが約1週間ほどかかる場合があります。もし技工物が入る予定の歯をそのままにしてしまったらどうなるでしょう。時間が長くたってしまうと銀歯やさし歯が合わなくなってしまう可能性があります。

精密な型取りをして歯にぴったりなものが作られるので、時間が長く経過するにつれお口の中も変化してしまうのでぴったりと合わなくなったり、精密なものを入れることができなくなります。

その他にも、治療中の歯はとても弱いので仮詰めはしてありますが、折れてしまったり欠けてしまうこともあります、そうなるとまた作り直しになってしまいます。手間も時間もお金も多くかかってしまいます。その為にも、しっかりと予約した日に来院することが重要となります。

虫歯を削ってそのままにした場合

歯に虫歯があり、削って治療した場合にすぐに詰め物をしないで一度、神経を鎮静させるためにお薬を詰めておくことがあります。虫歯を削った為に痛みも落ち着き、穴にはお薬が詰めてあるので安心してしまい来院されなくなる患者さんがいらっしゃいます。

しかし一時的なお薬の詰め物になりますから、このまま放置してしまうと詰め物が取れてしまったり、そこから細菌が進入することによりさらに虫歯になってしまうこともあります。前回よりもさらに悪化してしまう可能性もありますから、しっかりと最後まで通院しましょう。

歯の神経をとったまま放置

歯の根を取ったあとは、内部はとても弱くなっています。神経の管を洗ってお薬をいれます。お薬が効くように数日間は期間を置くことがありますが、長期に期間を空けたり治療を中断してしまうと、神経の管の中が汚れてきてしまいます。洗ってお薬を交換する作業は何回か行わなければなりません。中断してしまうと歯の寿命を縮める原因になります。決められた期間を守ってしっかりと最後まで通院して下さい。

忙しくて次の治療までの期間が空きそうだったり、通院が難しくなりそうな場合は事前にしっかりと歯科医に伝えておきましょう。あなたにあった無理の無いスケジュールをたてて治療を行っていきましょう。

予約をキャンセルしてしまったら、早めに時間を見つけて通院を再開しましょう。

当院の診療案内へ>>

歯周病にタバコが及ぼす影響~まだタバコを吸いますか?

喫煙率の減少

近年、喫煙者の肩身も狭くなり、喫煙もいたるところで制限されています。喫煙場所が減ったことやタバコの値上げなどで喫煙率は減少していると言われています。

~~2012年「全国たばこ喫煙者率調査」(日本たばこ産業株式会社)~~

喫煙者率が減少傾向にあるものと考えております。この要因は複合的であり一概には言えませんが、高齢化の進展、喫煙と健康に関する意識の高まり、喫煙をめぐる規制の強化や、増税・定価改定等によるものと考えております。

禁煙のすすめ

日本においても禁煙キャンペーンなどが盛んに行なわれており、タバコの害については皆さんも承知のことと思います。タバコは、百害あって一利なしと言われていますが、タバコの害と生活習慣病とは密接な関わりがあります。なかでも、歯周病の方の喫煙は、最も危険な因子のひとつと言われています。

歯を多く失う?

最近のデータによると、一般にタバコを吸う人は、吸わない人に比べ、3倍も歯周病にかかりやすく、また2倍も多く歯を失っているという報告があります。また喫煙本数に比例して歯周病が重症化することも分かっています。さらに、喫煙による不快な口臭、味覚の鈍麻、歯肉の黒色化や歯面の着色など口腔内環境を悪化させます。

喫煙者の歯周病の特徴として「炎症症状が少ない」ということがあげられます。歯周病はあまり症状が現れないままジワジワと進行することが多いのです。その中でも「歯茎の腫れ」「ブラッシング時の出血」は比較的自分で気づきやすい症状です。

喫煙者は症状がでにくい

しかし、喫煙者の歯周病ではこれらの症状が現れにくいのです。でも、これは決して歯周病が軽症だということではありません。

歯周病になると、歯茎が腫れたり、膿んだりしますが、タバコに含まれている化学物質が喫煙者の歯肉出血を減少させたり、歯肉表面を硬くすることで歯周病の症状が隠されてしまうのです。

つまり喫煙者は自覚症状がほとんどないまま歯周病はどんどん進行し、炎症症状が現れにくいために、自分で歯周病の進行に気づきにくいので歯周組織の破壊が進んでしまいます。そして重度の歯周病に進行するというわけです。

喫煙していると治りも悪い

歯科医院では歯周病の進行に応じて様々な治療が行われていますが、どのような歯周治療に対しても喫煙者では治りが悪いことが報告されています。歯周病は全身の病気と密接な関わりを持っています。

歯周病になっていなくても、たばこを吸っていると歯周病へのリスクが高くなり、逆に禁煙すると歯周病へのリスクが下がりますので、歯周病を予防するためにも禁煙することをオススメします。
お口の健康も害するタバコ、この際真剣に喫煙習慣を見直して見ませんか?

歯周病が招く低体重児出産 その原因と予防法について

低体重児出産

全ての妊娠をした女性は健康な我が子の出産を望んでいるのではないでしょうか?

低体重児出産についてインターネット辞典Wikipediaで検索してみると、1980年に5.2%だった2,500g未満出生児の割合は、1990年に6.3%、2000年に8.6%、2009年に9.6%と増加をたどっています。

妊婦さん

乳幼児身体発育調査

また、新生児全体の体重としても、厚生労働省が10年ごとに行う「乳幼児身体発育調査」において、戦後の経済成長とともに増加を続けていた平均出生体重が1980年をピークに減少に転じ、2000年には戦前の1940年~1942年を下回る水準に達しています。

他の先進国で女性の体格向上に伴い出生体重も漸増を続けているのに対し、日本での傾向は特異的です。なぜ、今低体重児出産が増えているのでしょうか?

原因はいろいろ

近年、問題視されている低体重児出産の原因に、喫煙・飲酒・歯周病などがあります。
なかでも重度の歯周病にかかった妊婦が低体重児出産をする確率は、健康な歯肉の母親に比べて約7倍になります。これは、喫煙、飲酒している割合よりもかなり高い確率です。

歯周病菌が原因?

そのなかでも歯周病と低体重児出産の関連性について調べてみました。
歯周病が低体重児出産を招く原因として、歯周病菌が炎症を起こした歯肉の血管から血中に入り込み、それが羊水内に入り胎児の成長に影響を及ぼすと言われています。

サイトカイン

また、歯周病が早産を誘発するメカニズムは次のように考えられています。お口の中に歯周病菌が増えると、免疫のバランスが崩れます。すると免疫を担当する細胞から「サイトカイン」という情報伝達物質が出されます。

このサイトカインが過剰にでると炎症が起き、歯肉や歯槽骨を破壊する酵素が出やすくなり歯周病が進みます。妊婦の胎内では血中サイトカイン濃度は出産のゴーサインとみなされ、濃度が高まると妊婦の子宮収縮が始まり、十分に成長していない状態で赤ちゃんを産む早産・低胎児出産に繋がるのです。

つわりにより口腔環境悪化

一方で、妊娠中はつわりによって、歯磨きが不十分だったり食事が不規則になったりしますね。その上、胎盤で作られるホルモンが歯周病菌を増殖しやすくするため、歯周病が悪化しやすいと言われています。歯周病は早産による低体重児出産のリスクになるだけでなく、歯周病にもかかりやすくなるのです。

リスクも様々

低体重児出産には様々なリスクがあります。低体重児の特長として、呼吸がうまく出来なかったり、脳に障害があったり、感染に対する抵抗力が弱い、栄養を摂ることが難しい等様々です。このリスクが新生児死亡の原因となったり、新生児の成長を妨げたりするのです。

妊娠する前から定期検診を受けて、歯周病や虫歯を治療しておくことがとても重要になってきます。
生まれてくるお子さんのためにも、歯科検診を受けましょう!

咀嚼回数と食生活の変化

咀嚼回数について

人間が食事の時に噛む回数、「咀嚼回数」は、時代が進むにつれて変化してきています。
「咀嚼」とは、口に運ばれてきた食べ物を歯で細かく噛み砕くことを言います。
現代では食の欧米化も進み、食事の際に噛む回数はだいたい600回ほどで、食事時間は約10分程度と言われています。

戦前では咀嚼回数約1400回、食事時間は20分程度。さらに時代をさかのぼると、鎌倉時代で2600回、食事時間は約30分。

弥生時代ではなんと、咀嚼回数は約4000回弱で、食事時間は約1時間にもなります。

咀嚼回数と食事時間

現代と弥生時代では、なぜこんなにも咀嚼回数が違うのでしょうか?

現代の食生活

現代では、軟かくて食べやすいものが好まれる傾向にあります。
ハンバーグやパン、スパゲティー、牛丼におそば。時間がない人がすぐに食べられるものや手軽なもの。軟かく食べやすい食べ物は、忙しい人々に多く利用されています。

弥生時代では、穀物の米、あわ、ひえ、木の実を中心とした、どんぐり、くるみなど食生活でした。噛みごたえのあるものが中心で、どれも硬いので多くの回数噛まなければ飲み込めないものばかりでした。

顎の骨の発達

食品の加工技術の向上とともに咀嚼回数は減ってきました。そのため、現代の咀嚼回数は弥生時代に比べ大幅に減少しているのです。咀嚼回数が減ることで様々な問題が起きます。小さな頃から軟かいものばかり食べてしまうと、顎の骨がきちんと発達しません。

弥生時代の人と顎の骨の状態や大きさを比べると、現代の人の方が退化し小さくなっています。
小さな頃から適切に咀嚼することで顎の骨は正常に発達し、しっかりと咀嚼することで消化吸収を助けてくれます。そして不正咬合や顎関節症なども防ぐことができます。

唾液分泌にも関係

たくさん噛むことで唾液が多く出ます。その唾液にはたくさんの良い役割があります。唾液中に含まれる成分の中には、消化を助けるもの。

悪い菌を退治する抗菌、殺菌作用。骨や歯の発達を促進するホルモンや、唾液中のPHを中性に保つ役割。歯の再石灰化を促してくれたりと、唾液にはたくさんの働きがあります。これらがお口の中を清潔に保ち、歯周病や虫歯を予防してくれます。
しっかりと咀嚼することがお口の中、全身の健康に繋がります。

咀嚼回数をUPさせるコツ

●よく噛んで食べる。「一口30回」を目安に。
●歯ごたえのある食材を取り入れる。
●調理の方法に一工夫。少し歯ごたえが残るくらいに。
●一口の量を少な目に。
●急がずゆっくりと食事をする。

このようにいつもの食事を少し変えてみるだけで、咀嚼回数を増やすことができます。
時間のゆっくり取れる夕飯からまず試してみてはいかがでしょうか?

目立たない矯正治療とは?

歯の矯正は目立つから嫌

歯並びが気になり歯の矯正治療を考えたりしたことはありませんか?
矯正治療というと金属の矯正器具が見えてしまうのでは?と見た目が気になって躊躇してしまった方もいるのではないでしょうか?

舌側矯正

最近では矯正器具の種類が増え、目立たない種類のものが登場してきました。
いくつか種類がありますが、今回は矯正器具を歯の裏側から付ける「舌側矯正」について紹介します。

歯の裏側につけるので目立たない

今までの矯正治療では、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる小さな金属を接着剤を使い、歯の表面に貼り付けます。そして、そのブラケットに細い金属のワイヤーを通してワイヤーの力で歯を少しずつ移動させ、理想の歯並びにしていくものが主流でした。

それに比べ「舌側矯正」は今まで、歯の表面に付けていたブラケットとワイヤーを歯の裏側に付けるので従来に比べ目立たない矯正になります。

舌側矯正のメリット・デメリット

【良い点】

◆審美性

裏側に装置が付くので、見た目では矯正していることが分かりにくいので、目立つ矯正装置を付けることが難しかった職業の人も矯正を行うことができます。

◆虫歯のリスク減少

従来、矯正器具が付いていることにより充分に歯の汚れを取ることが難しく矯正器具が原因で虫歯になってしまうことがありました。
お口の中の特に裏側には唾液が出る穴が存在しています。歯の裏側は常に唾液で潤っているので虫歯になりにくいのです。装置が裏側についていることにより、従来の歯の表面で行う治療よりも虫歯のリスクは軽減されます。

◆前歯が移動しやすい

矯正治療では、歯を抜いてその隙間の分だけ歯を移動して歯並びを整えていきます。歯の表面で行う治療は奥歯に装置のもとを付けてワイヤーで前歯を引っ張っていきます。前歯が移動しないで奥歯が引っ張られて前に出てしまうことがあり、前歯が思うように後ろへ移動しにくいことがありました。しかし、舌側矯正では奥歯が動きにくくなるので前歯を思った場所へ移動しやすくなります。

【悪い点】

◆装置に舌が当たるので違和感がある。
◆最初はしゃべりにくく感じる。
◆従来の矯正よりも値段が高い。

舌側矯正は、従来の矯正よりも目立たちません。今まで矯正治療をやりたくても、器具のことで気になって躊躇していた人には良い矯正治療になります。気になる方は一度、専門医に相談してみてはいかがでしょうか?

歯を失ったら…  その弊害と治療方法

歯を失う二大原因

歯を失う二大原因は虫歯と歯周病になります。ついで、破折や、矯正の為の抜歯があります。一般的に奥歯から失われる傾向にあります。また若い時期は虫歯により歯が失われる割合が高くなりますが、年を重ねるにつれ歯周病により歯が失われる割合が高くなります。

奥歯は放置しがち

前歯など目立つ部分が抜けてしまったら、積極的に治療される方も多いと思います。しかし、奥歯の目立たない部分であれば、そのまま放置される方もいらっしゃいます。ましてや、痛みも無く、多少の不便は感じてもお食事が出来るなら緊急性を感じない方も多いのではないでしょうか?

では、歯が抜けるとどのような不都合がおこるのでしょうか?

見た目だけでなく噛めなくなる

まず、見た目や発音が悪くなります。(前歯の場合)加えて、良く噛めなくなります。食べ物を細かく噛み砕いて飲み込めないということは、胃に負担をかけ、消化不良を招きます。きちんと栄養を吸収できなければ、免疫力の低下や、その他全身のバランスの低下に繋がるのです。
そして、失った歯をそのままにすると、次のようなことが起こります。

失ったままにしておくと

  1. 残っている歯が移動してしまいます。これは、支えとなる歯を失うことにより、隣の歯が傾いてきます。また噛み合う歯を失った対向歯がどんどん伸びてきます。これは、見た目が悪くなることはもちろん、噛み合わせも悪くなります。
  2. 虫歯や、歯周病が進行しやすくなります。これは噛み合わせが悪くなくことにより、ブラッシングがしにくくなるからです。
  3. 残っている歯に負担がかかります。今まで4本で噛んでいたものが3本になれば、残りの歯に付加がかかるのは当然ですね。その結果、付加のかかる歯の寿命は身短くなるでしょう。
  4. 下顎の位置が不安定になります。これは咬み合わせが変わってしまうことにより、噛む位置、つまりは下顎の位置が変わります。これは顎関節症の原因にもなりますし、失った歯を回復したときに、咬み合わせが安定するまで時間がかかってしまいます。

しっかり治療を

このように、歯を失うと様々な弊害が次々に起こります。失った歯を人工物で補う治療を「補綴(ほてつ)」と言います。その方法には、ブリッジ、インプラント、入れ歯(義歯)とありますが、それぞれ適応や、長所、短所がありますので歯科医師とよく相談して、治療を受けるようにしましょう。

また、どの方法であっても、『治療が終わってそれで終わり。』ではありません。人工の歯は、虫歯になることはありませんが、汚れがつきやすくケアを怠れば他の健康な歯や歯茎にまで悪影響が及びます。セルフケアとともに、歯科医院での定期健診で適切なケアを受けましょう。

デンタルリンスとは

デンタルリンスをご存知ですか?

お口の中の健康とセルフケアをさらに充実させるために基本となるのが、毎日の歯磨きとデンタルリンスです。
このデンタルリンスの存在を知らない人も多いのではないでしょうか?

デンタルリンスとは、薬用成分の働きで、むし歯や歯周病の予防をし、お口の中をさわやかにすることで口臭も予防できます。

歯磨きできないときのデンタルリンス

食事をした後はお口の中が酸性に傾き、むし歯になりやすい状態になります。
そのため、むし歯を予防するには食べたら歯磨きをすることが基本です。
しかし、仕事などで忙しい時なかなか歯磨きをする時間をとれないこともありますよね?
そんな時に役立つのが、すすぐだけで、むし歯や口臭を予防することのできる薬用の洗口液です。
ですが、洗口液だけに頼るのではなく、時間があるときはきちんと歯磨きするようにしましょう。

寝る前にもデンタルリンス

プラークの中のむし歯菌は主に就寝中に急激に増殖します。
寝ている時はだ液の分泌も少ないので、むし歯菌にとっては活動しやすい環境となります。
お口の中を長時間清潔に保つ為に、むし歯や口臭を予防してくれるデンタルリンスが有効です。夜寝る前の使用が効果的です。

デンタルリンスの種類

デンタルリンスには、「液体ハミガキ」と「洗口液」の2種類があります。

◇液体ハミガキ

液体ハミガキはブラッシングすることで効果を発揮します。
液体ハミガキには、一般的な歯磨き粉の中に配合されている研磨剤が含まれていないので、歯面を傷つけることなくブラッシングすることが可能です。
しかし、茶渋や、コーヒーなどの着色、タバコのヤニなどが歯の表面につきやすくなるので、その際は一般的な歯磨き粉を使うか、歯科医院でクリーニングを行うようにしましょう。

◇洗口液

洗口液は液を口に含みブクブクすすぎをします。
歯と歯ぐきの間にもしっかり有効成分が行き渡るように行います。
洗口液は口臭の防止、口の中の浄化の効果が期待できます。細菌が増殖しやすい環境になる就寝前の使用も効果的です。

むし歯や歯周病の原因となるプラークはブラッシングやフロッシングなどをして機械的にこすらなければ落ちないので、お口のケアの補助として考えましょう。

しっかりとしたオーラルケアを!

デンタルリンスにはノンアルコールタイプのものや、子供向けのもの、天然甘味成分でむし歯の原因にならないキシリトール配合のものなどもありますので、デンタルリンスを使ってさらに効果的なオーラルケアをしてみてはいかがでしょうか。

8020運動とは?

8020運動を知っていますか?

日本で行われている歯科に関する運動です。
1989年(平成元年)より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。
20本以上の歯があれば食事は満足にできると言われています。生涯にわたって自分の歯で美味しく食事をするためにこの運動は始まりました。

痴呆症の予防

ある研究データでは、70歳代の健康な高齢者の歯の平均本数が9本だったのに対して、認知症の人は平均6本、アルツハイマー型認知症の人では平均3本でした。噛むという行為が脳を活性化させ、痴呆症を防ぐと考えられています。
認知症の症状が進むにつれてお口の中の機能は低下する減少が見られます。

認知症と咀嚼

咀嚼時の脳を見てみると日頃よく噛んで食事をしている人程、大脳の運動部が発達していることが認められます。つまり、認知症と咀嚼が関係していることを表しています。
生涯にわたってしっかりと噛んで食事をできる人の方が元気で健康でいられるということです。

歯の数でかわる?

歯の数で食べられるものはどう変わってくるのでしょうか?

人間には、親知らずを抜かすと28本の歯が生えています。

◎18本~28本

たくあん、固いおせんべい、フランスパン、いか、たこ
噛みごたえのあるものや、固いものを食べることが出来ます。

◎6~17本

れんこん、お肉、かまぼこ、きんぴらごぼう、おせんべい
多少の歯ごたえのあるものでも食べることが出来ます。

◎0~5本

ばなな、うどん、軟ごはん、食パン
軟かく、食べやすいものが中心になり、歯ごたえがあるものは食べにくくなります。

食の楽しみ

歯の本数の違いで食べることができる食材が大きく変化しています。
年を重ねるごとに食の楽しみは大きくなっていくものです。その為にもしっかりとケアをして歯を守ってあげることが大切になります。虫歯や歯周病が歯を失う原因になります。歯周病の原因となるのは歯周病菌です。歯垢が溜まってしまうことにより歯周病菌のすみかを作る原因になります。そのようなことを防ぐためには、まず歯垢を溜めやすい生活習慣を改善していくことが重要になります。

  • ダラダラと間食をしてしまったり、食べ物をよく噛まずに食べていたりしませんか?
  • 日頃、たばこを吸う習慣があったり、ドカ食いをしたり、ストレスをためていませんか?
  • やわらかいものばかり好んで食べていたり、歯を磨かずに寝てしまったりしていませんか?

免疫力が落ちていたりストレスがたまったりと、様々な要因が重なると、歯周病菌が活発に活動してしまいます。これらの生活習慣が当てはまる人は改善するようにしましょう。

セルフケアの重要性

歯を失わない為にはセルフケアが大切になりますが、歯科医師や歯科衛生士によるプロフェッショナルケアもかかせません。あなたにあった歯磨きの方法やケアを教えてもらいましょう。小さな積み重ねが8020運動を達成することに繋がります。

歯石の話

歯石について

みなさんは歯石を取ったことがありますか?歯石についてお話しします。
最近では治療の一環で歯石を取ることが一般的になってきました。
歯石とは、歯垢(プラーク)がお口の中に残ることにより、少しずつ唾液の成分で石灰化を起こし固まったものです。石のように固いために、通常のブラッシングでは落とすことができません。取り除く為には、歯科医院で専門的な器械を使い取り除いてもらわなければいけません。

次に歯石の疑問についてです。

◎歯石を取ってしまうと歯も一緒に削れてしまうのではないか?

このような心配をする人がいることがあります。しかし、歯石を取ったからといって歯も削れてしまうことはありません。歯石を取る時によく使われるのが、超音波で歯石を取る器械です。先端のチップを使って超音波の振動で石灰化して固くなった歯石のみを壊していきます。超音波の強さは歯が削れるほど強力なものではありません。長い間歯石を取らないでいると、歯石はどんどん大きくなってしまいます。歯の周辺を取り囲むように覆われると、歯石自体も自分の歯だと錯覚してしまうことがあります。そのような状態で歯石を取ると、覆われていた歯石を取りますので自分の歯が小さくなって削られたのではないか?隙間が空いてしまったのでは?と誤解する人がいるようです。

◎歯石を取ってもらうと出血があるのはなぜか?

歯石を取ってもらったら出血した経験はありませんか?歯茎を傷つけられたのではないか?と不安に思ってしまう人もいるかもしれません。

なぜ出血するのかというと歯茎が歯垢や歯石で覆われてしまうので腫れている状態になります。歯茎には1~3ミリほどの隙間(歯周ポケット)があります。歯石をとる時には、その内側についている歯石も取ります。

原因は歯茎の腫れ

腫れている歯茎に器具が当たるので出血が起きてしまうのです。腫れているので僅かな刺激でも出血してしまいます。そして、唾液の中には様々な細菌がいます。普段は悪さをしないのですが、歯垢や歯石は細菌の固まりの住みかとなっています。その細菌達が活発に活動することにより歯茎は腫れて、炎症を起こしてしまいます。
そのため出血しやすい状態になっているのです。歯石を取り除き、しっかりとブラッシングを行えば腫れは治まります。
歯石を取ることは歯周病予防になりますので定期的に歯科医院で、専門的な器械を使って歯石除去をしてもらって下さい。

虫歯と歯周病は感染症

患者さんからの訴え

患者さんから

「治しても、治してもまた虫歯になってしまう。」

「きちんと磨いているのに、虫歯になってしまう。」

こんな話を聞くことがあります。

自分ではきちんとケアをしているつもりでも、再発してしまう…これには原因があったのです。それは、虫歯、歯周病は感染症のひとつだという事です。

感染症とは

感染症といえば、インフルエンザやエイズなどが思い浮かびます。感染症とは、ウイルスや細菌、寄生虫などの微生物が体内に侵入し、組織や臓器の中で増殖し、その結果生じる病気のことをいいます。

虫歯の原因菌ミュータンス

虫歯は、原因菌である虫歯菌(ミュータンス菌)の感染によって起こるのです。したがって、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には虫歯菌は存在しません。例えば、母親や、周囲の大人が口移しで食べさせたり、同じスプーンやはしを使うことによって、唾液を通じて感染し、そのまま子供の口の中に、菌が棲みついてしまうのです。
母親の虫歯菌が多いと、子供の虫歯菌の数も多く、虫歯になるリスクが二倍以上高いというデータもあるのです。

歯周病も感染症

また、歯周病も同じく歯周病菌の感染により起こるのです。虫歯菌と同様に、元々はお口の中には存在しない菌が、親から子へ、または夫婦間で感染しているためです。感染ルートとしては、食事の際の回し飲みや、回し食い、はしの使いまわし、キス、くしゃみなどで唾液を通じて感染します。

感染が広がる歯周病

例えば、歯周病(慢性歯周炎)の代表的な菌である『ジンジバリス菌』は、親子や夫婦から感染すると報告されています。また、若年性歯周病の原因菌とされている『アクチノマイセテムコミタンス菌』は、大人から大人へと感染することはなく、10歳程度のまだ永久歯が生えそろわない時期に大人から子供へ感染することが研究により報告されています。

プロフェッショナルケア

虫歯と歯周病は、生活習慣病と感染症という、二つの側面を持っています。
したがって、食事の改善やブラッシングだけでは、十分に予防は出来ません。虫歯や歯周病の治療をしても、その後再度感染すればまた進行してしまいます。

私達は生活する上で細菌感染から完全に逃げることはできません。つまり、外来から感染したとしても 虫歯や歯周病が進行しないような 口腔内環境を保つことが大切なのです。

そのためには自分自身で行う毎日のケア《セルフケア》と歯科での定期検診による虫歯や歯周病の早期発見、早期治療やクリーニング衛生指導等《プロフェッショナルケア(PMTC)》で常にお口の中の環境を整えておくことが大切です。

デンタルフロスについて

デンタルフロスとは

みなさんはデンタルフロスを使ったことがありますか?

あるデータによると日本でデンタルフロスを日常的に使用している人は少ないと言われています。しかし、歯科先進国のアメリカやスウェーデンでは歯磨きをしたあとに、デンタルフロスを使うことは当たり前となっています。

デンタルフロス

歯ブラシだけでは取れない汚れも

デンタルフロスを使用すると、歯と歯の間の歯肉の中(縁下)3.5ミリまで届きます。ブラッシングや歯間ブラシよりも歯肉の奥まで届くので、歯ブラシだけでは取れない汚れを取ることができます。この2つを併用することで歯と歯の間の汚れを確実に取ることができます。

しっかりと歯と歯の間の汚れを取ることが出来ないと、歯と歯の間に虫歯ができてしまう可能性が高まります。隣接面カリエスといいます。歯の間は、噛み合う面とは違い見えにくいので、気付いた時には大きな虫歯になっていたりするので恐ろしい虫歯です。その為にも日頃からデンタルフロスなどの清掃補助用具を併用することが大切になってきます。

デンタルフロスの使い方

まず40~50センチくらいフロスを取り出します。目安としては指の先からひじくらいの長さです。そのフロスの端を指にくるくると巻き付けます。次に親指と人指し指を使って、指と指の間のデンタルフロスの間隔を1から1.5センチの長さになるようにしてピンと張るようにします。

歯茎を傷つけないように

準備ができたら、歯と歯の間にフロスを挿入します。ここで気を付けないといけないことがあります。勢いよく歯肉に入れてしまうと歯肉が傷ついてしまう可能性があります。歯面に沿って、のこぎりを引くようにフロスをゆっくりと内外に動かしながら歯と歯が接触している部分を通過させて下さい。

フロスを挿入することができたら歯についたプラークをこすり落とすようなイメージで片方の歯に沿わせながら上の方に移動させます。これを5回程行います。

何度もやってみましょう

反対側の歯も同じように行っていきます。一度使用したフロスは、指などで巻き取って、別の歯を行う時はフロスの新しい所を使うようにします。慣れるまでは難しく感じてしまうかもしれませんが、慣れてくるとスムーズにできるようになります。

焦らないでゆっくりと鏡を見てやるのも良いでしょう。

わからなければ専門家へ

どうしても苦手という方は歯科医師や歯科衛生士に相談してみるのも良いでしょう。自分で正しく使う為には、根気よく練習すると良いでしょう。またフロスに持ち手のついたタイプもありますのでそちらも使ってみて下さい。

歯ブラシの選び方

歯ブラシの種類も増えている

店頭で歯ブラシコーナーの前であまりの種類の多さにどれにしようか迷ったことはありませんか?どれも魅力的なキャッチコピーがついていますよね。

正しく歯を磨くには、適切な歯ブラシを選ぶことはとても重要です。
ぜひ、あなたに合った歯ブラシを見つけましょう。

1. 歯ブラシの硬さ

歯ブラシの硬さは、硬いほどプラークを落とす力が強いのです。しかし、ブラッシング圧の強い方が「硬め」の歯ブラシで磨くと、歯肉を傷つけ、さらに歯まですり減らしてしまうのです。ですから、「硬め」の歯ブラシは、磨く力の弱い、女性やお年寄りにおすすめです。

また歯周病で歯茎が腫れていたり、出血しやすい方は歯肉を傷つけにくい「柔らかめ」の歯ブラシでじっくり丁寧に磨くのにおすすめです。その場合も症状が良くなったら、「普通」の歯ブラシを使うようにしましょう。一般的には「普通」の硬さを選ぶのがいいですね。

2. 歯ブラシの大きさ

歯ブラシの毛が植わっているところをヘッドといいます。そのヘッドが小さめのものがいいでしょう。目安としては、親指の幅程度のものがおすすめです。歯ブラシのヘッドが大きいと、歯と歯茎の境目や、歯と歯の間の細かい箇所にきちんと歯ブラシの毛先が当たりません。ブラッシングで大切なのは、お口の中の、プラークをきちんと落とすこと。

そのために、細かい箇所(汚れが溜まりやすいところ)に毛先をしっかりあてて、振動させて磨くには、小さめのヘッドのほうがいいでしょう。

3.歯ブラシの交換時期

まず歯ブラシの毛先の状態を確認しましょう。毛が柄からはみ出していたり、広がっていたら交換時期です。また、歯ブラシは消耗品ですので、何も問題が無いように見える歯ブラシも定期的に交換が必要です。目安は一ヶ月に1本、長くても三ヶ月に一度は取り替えましょう。歯ブラシの毛先に弾力がなくなったものを使うと、上手く汚れを取り除けないばかりか、歯茎を傷つける可能性もあります。

それでは本来の歯ブラシの目的が果たせませんね。また、毎日歯ブラシを使用していると、目に見えない汚れや雑菌が毛に付着します。衛生状態も悪くなります。

毎日の歯ブラシの消毒は必要ありませんが、歯を磨いた後、流水下でよく洗い、乾燥させて保管しましょう。

保険診療と保険外診療

知ってる保険診療・保険外診療の違い

歯科医院にいくと、「保険外診療」という言葉を耳にしたことはありませんか?
今回は「保険診療」と「保険外診療」についてお話しします。

2つに分けられる

歯科の治療の中には、大きく分けて「保険診療」と「保険外診療」の2つがあります。
「保険診療」は国が定めたルールにより算定されます。国が定めた検査や治療方法で行います。保険診療で使われる歯科材料や治療回数、治療期間まで細かく定められています。

この国のルール内で行われる治療を「保険診療」と言います。

患者さんの負担は、健康保険で定められた金額(0~3割)を一部負担金として支払います。残りは、市町村が支払ってくれます。
「保険外診療」は、保険診療の三~数十倍の費用がかかります。全額、患者さんの負担となります。しかし、国で定めたルールや、制限がありませんので様々な材料や治療が行えます。

症状に合った治療

しかし、歯科治療を受けるすべての人に「保険外診療」が必要な訳ではありません。
材料や治療方法が制限されていても、その範囲内で充分な治療ができる場合もあるのです。患者さんの状態や、症状などによっては、保険内の中では十分な治療ができない場合もあります。広い視野で「保険内の治療」と「保険外の治療」の2つを比べ、患者さんの状態や症状を総合的に考えて治療方法を選択していく必要があります。

どのような場合が保険外診療となるのでしょうか?

保険外診療

歯の被せものに関しては、保険外診療で使われるものは保険内診療で使われる材料よりもワンランク上のものが使われています。
保険内で使われる材料は限られていますが、保険外のものは沢山の種類があります。
保険内でも充分な治療はできますが、保険内の治療ではカバーできない場合や金属を入れたくない。など審美性を気にする人は保険外の治療も考えてみてもいいかもしれません。
健康保険が適応されるのは、「処置」に対してのみです。
歯並びを治す為の「矯正歯科」、歯のない所に人工の歯根を埋める「インプラント」、歯を白くする「ホワイトニング」などの見た目を改善する「審美歯科」などは保険外診療になります。

保険内でもメインテナンスは受けられる

しかし、保険内の治療でもお口の中の虫歯を予防するメインテナンスは、しっかり受けられます。

  • 歯のクリーニング(PMTC)→機械的に歯の表面の汚れを落とす処置。
  • 歯石を取る(スケーリング)→歯周病の原因となる歯石を専用の器具を使用して取る。
  • 歯科医や歯科衛生士による口腔衛生指導→お口の中を検査して、適切なアドバイスや助言をもらう。
  • フッ素塗布→虫歯になりやすい場所にフッ素を塗り、虫歯を予防する。

主治医としっかり相談

歯科医院に行ったら、他人任せにするのでは無く、今の自分にはどのような処置が必要なのか、どのような治療の選択肢があるのかを歯科医としっかりと話し合い、二人三脚で治療を行っていって下さい。

健康な歯を保つ事ができると、美味しく食事ができ、友人、家族と楽しくおしゃべりできます。それはきっとあなたの人生の質の向上に繋がります。

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